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欲望。

前回の記事で、
これからは母と新しい関係性を構築するために
頑張ると書いた。

でも、どうやらそんなに簡単にいくようでもないようで。
母と少し距離を取った途端、あらゆる欲望に押し潰されそうになる。

ただ母にかまってほしい。
「大丈夫?」って言われたい。
愛されたい。注目されたい。
寂しい。
たくさん愛されて育ったはずなのに、どこか物足りなくて、
気を引くために腕を切ってしまう。
苦しい。
それなのに、素直な気持ちは口に出せなくて、
一人で傷の手当てをして泣いている。
馬鹿みたい。

やっと気兼ねなく母に甘えられるようになると思った。
でも、今度は拒絶された。
拒絶じゃなくてあなたの自立の後押しをしたいだけ、
私も今まで過干渉気味だったから子離れしないといけないと思って、
と言われて、一回は納得して、
ああ嫌われたんじゃなかったんだって安心したけど、
やっぱり果てしない寂しさに襲われる。

母からの愛を享受できなければ、生きている意味がない。
食べることにも寝ることにも意欲が湧かない。
もうどうなったっていい。
母に心配されさえすれば、私は満たされるのに。

歪んだ欲望だってわかっている。
毒親育ちでもないのに、なんで私はこんないびつな子に育ってしまったんだろう。
仕事がどれだけ忙しくても、毎日ごはんを作ってくれて、
誕生日やクリスマスは必ず祝ってくれた母。
その母が育て方を間違ったなんて思えない。
出来の悪い娘でごめんなさい。

さっきから、母の像も像もぐらぐらしている。
厳しい母。ちゃんとした母。優しい母。
どれもが本当の母のはずなのに、自分の中で
どこか分化している気がする。
うまく統合されないというか。

だって、あまりに人が違いすぎて。
私が母を嫌いになるたび、私が母を好きになるたび、
母はコロッと姿を変える。

もうなにを信じていいのかわからない。
ただ、光がなくて、
またトンネルの中に閉じ込められた感じ。
生きる希望がない。
寂しさ、孤独感、苦しさ、
そういうものがバーっと襲ってきて、太刀打ちできなくなる。

私はなにを目印にして生きていけばいいんだろう。

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