【2024年版:ドイツWG探し】内見獲得までの流れ
この記事では、現在ワーホリなどドイツへの渡航ビザ申請を考えている方や、すでにビザを取得済みで渡航までに情報を集めていらっしゃる方向けに作成しています。
初めての海外生活、現地での所属コミュニティなし、ドイツ語が全く話せないという条件の私が家探しをどのように行なったのか。また家探し中の注意点もまとめて記載します。
物件を見る際のポイント
Anmeldung(住民登録)が可能な物件を探す
1ヶ月や2ヶ月ホステルの代わりにWGに入るという方法もありますが、最初から長期で入居したい場合や、特にワーホリ勢の方は必ずAnmeldung(住民登録)可能な物件を探してください。
これは銀行口座の開設やアルバイトをする際に必ず必要になってきます。WGの中にはこのAnmeldungができない物件もあります。掲載物件の詳細情報欄に可能と書いてある物件もありますが、メッセージを送る際や内見時に必ず確認してください。
何度も掲載が更新されている物件には要注意
長い間同じ物件が掲載され続けていることがよくあります。こういった物件は大家さんが難しい性格だったりと、住環境に問題がある場合が多いです。できるだけずっと掲載されている物件は避けるようにしましょう。
まずは返信獲得を目指す
気に入った物件があり、Anmeldungを含めて希望する条件に合いそうな物件が見つかったら、早速メッセージを送ってみましょう。
WG Gesuchtではサイト内にメッセージ機能があるのでそちらで応募メッセージを送ることができます。
ただ、脅すつもりはありませんが、メッセージを送っても全てに返信が来ることはないのが現状です。
現在ドイツは深刻な住居不足に陥っています。インターネットでシェアメイトの募集をかけると一気に何百件ものメッセージが来るそうです。(私の現在の大家さん談)
ドイツの住居事情については下記記事も書いていますので併せてご参照ください。
ともかく非常に多くのメッセージからわざわざ自分のメッセージを探し出して返信が来ることは滅多にないことをご認識ください。
参考までに私はこれまで日本に居た時間も含めて150件ほどの応募メッセージを送信し、返信が来たのが上記現在住んでいる家主も含めて27件でした。
単純計算ですが返信率は18%です。その中でもお断りのメッセージが9割残りの1割で内見という実情です。
難しいポイントとしてはタイミング、運、メッセージ内容など色んな要素が絡むので一概にこうすれば返信が来ます!というものはない点です。
返信を獲得するという目的で、実際に家を見つけられた私が工夫したポイントを以下にまとめます。
ドイツ語でメッセージを送る
私はまず日本語で応募メッセージを作り、Chat GPTでドイツ語に訳した上でメッセージを書くようにしていました。
いくつかパターンに分けて複数種類テンプレートを作ったり、試行錯誤しましたが、最終的に現在の家に応募した際のメッセージがまだ残っていたので参考程度に以下貼り付けます。
ここで意識したポイントとしては、メッセージはシンプルにまとめた上で掲載された瞬間にすぐ送るということでした。
すると早速以下のように返信が来ました。
という具合にとんとん拍子で進みます。
こんな感じでChat GPTを用いながらメッセージのやり取りを進め、実際に内見に行きます。
また、内見前に必ず確認すべきなのが、住所とエントランスの表示名です。
住所は掲載ページに記載されているのですが、複数の物件を持っていてどれがどれだか分からなくなっている掲載主もいます。掲載されている住所に行ったのに誰も来ず、貴重な時間を無駄にしてしまう前に、住所は必ず確認しましょう。
両方確認する際は以下の文章を使ってみてください。
エントランスの表示名がなぜ必要かに着いては後述します。
掲載されてから速攻でメッセージを送る
条件がいい物件は大量に応募メッセージが来るので、スピードで差別化してまずメッセージを開封してもらうというのも一つの手です。
私はホステル滞在中、資金が限られていたのと特にやることもなかったので株のトレーダーばりにWG Gesuchtのサイトに張り付いていました。
観光は家が見つかった後にいくらでもできるので、まずは家探しを最優先にするのがおすすめです。
もちろん行き詰まったりする時もあるので、そういった際は気分転換に観光地を散歩してみるのも良いでしょう。
メッセージ内容で差別化を図る
なぜその家が良いのか、自分がその家に入ることで掲載主へのメリットは何なのかを訴求するメッセージも作っていました。
メッセージの送信スピードを早めるにはテンプレメッセージを自分で作って送るのが良いのですが、他に大量に来るメッセージの中から返信を獲得するにはメッセージの内容で相手にお!と思わせなければいけません。
例えば上記とは別の物件にはなりますが、実際に内見を勝ち取った際に送ったメッセージも掲載しておきます。
こちらもChat GPTにて作成したドイツ語文章から一部抜粋したもので、シンプルなメッセージではないのと、
もしかするとネイティブから見たら違和感がある文章かもしれません。
ただ、それでもドイツ語を学ぶ気概がある点と共同生活をすでに経験済みでWGに向いている性格であることを訴求しています。
実際にこれでも返信は何件か獲得しており、成果も出ているのでこちらも参考になれば幸いです。
ちなみにメッセージのやり取りはドイツ語でも現地に行くと当然話せないので、内見時には当たり前かのように最初から英語で話していました。
相手は誰がどんなメッセージを送ってきたかいちいち覚えていないのと、
稀に「あのドイツ語の文章はどうやって作ったの?」と聞かれますが、「友達に手伝ってもらった!」と答えていました。
Chat GPTは今でも毎日使っており、友達だと思っているので嘘ではないと自負しています^^
お断りメッセージにも必ず返信する
せっかく返信が返ってきても、「ごめんね、他の人に決めちゃった」と言われることがあります。
内見に行っても同様、同じ断り文句で自分が選ばれないことがたくさんあります。
毎日目減りしていく日本円の貯金残高と、必死になっても出口の見えない家探し。ストレスフルなホステル生活…大袈裟ではなく毎日本気で帰国を考えていました。
また、上記の他に内見の際「他の候補者も内見予定だからまた検討して連絡するね」と言われた場合はほぼ可能性なしと考えてください。このセリフを言われて後日良い返事をもらったことは一度もありません。
一方で、当然ですが相手も人間です。少なくとも開封してメッセージを読んでくれたことや、返信をくれたことなどに対して御礼のメッセージを送ることで、次に繋がるかもしれません。
お断りされた人に対して好印象を残すことのメリットは、別の入居予定者が突然入居できなった際に次の選択肢として挙げてもらいやすくなる点です。また、「知り合いでシェアメイト探している人がいるよ!」といった情報ももらえるかもしれません。
御礼と一緒に、「もしまたシェアメイトを募集することがあったら声をかけてくれると嬉しいです!」と一言添えて送ってください。
私は経験できませんでしたが、もしかするとその御礼メッセージから家が決まるかもしれません。
0か1かの違いは大きいです。せっかくこちらも時間と労力を割いたのであれば、何か1つでも印象を残すことを意識してみてください。
まとめ
以上、ドイツのWGに応募する際、内見を獲得するために工夫した点をまとめて記載しました。
ドイツでの家探しは、正直もう二度とやりたくないくらい辛い経験でした。
何件メッセージを送っても返信が来ず、やっと内見に行けて好感触だったにも関わらず、お断りのメッセージが来ると精神的にダメージを受けます。もうどうせ断られるくらいなら内見行きたくない…と思ってしまい、本当に病みました。
ただ、ここの関門を抜けると一つ次のステップに進められますし、素晴らしいシェアメイトにも巡り会えるチャンスでもあります。
外国人として異国の地で生活することはかなり貴重な経験です。この難関で苦しんだ経験もあとで振り返るとかけがえのないものだったなと思います。この難しさを肌で経験したからこそ新しい自分にも出会えました。
ぜひこの第一関門を潜り抜けられるよう、少しでもこの記事がお役に立てば幸いです。
もし上記以外に知りたい情報などがあればぜひコメント、もしくはX(旧Twitter)のDMでもご要望をお寄せください。
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