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けっきょく思いやり駆動(OmoiyariDrivenX)だよね!というお話。

こんにちは。

突然ですが、『思いやり駆動開発』をご存知ですか?

僕は5年ほど前に知りました。
今回はその時の話をしたいと思います。

そもそもきっかけは、僕の会社は30人規模なのですが、その中でエンジニアやデザイナー、カスタマサポート、営業・マーケッター、管理などの職種がいると、ITサービス事業なのに開発者以外はシステムには無関心だったり、営業・マーケッターからの要件を社内で受託開発をしてるような感覚だったりと、少人数の会社なのに全員でサービスを世にだしてる感じがしなかった訳です。

そのような状況ですと、障害が発生するとエンジニアの責任みたいな空気が流れます。
そして…そんな空気がエンジニアに浸透してしまい、自分の携わった箇所だけ動けば良い!言われたことだけやれば良い!みたいな受動的な体質になってしまったり、動いてはいるけどその場しのぎで共通化や汎用性など意識しないソースコードが増えていき、次に同じ箇所を触る人がすごく困ります。

そんなことを解決すべく考えてたときに目にしたのが『思いやり駆動開発』です。

「あらゆる問題は人と人の間で起こる!」の考えの元から生まれた思想です。

「まさにこれだ!」と感じて、さっそく『思いやり駆動開発』を提唱して、思想を訴え続け、既存のコードでの解説など含め浸透を図りました。

以下は社内で提唱した際のプレゼン資料です。
※開発部門向けに作成した資料は、実際のソースコードが含まれるので公開は控えさせて頂きます。

しかし結果は何も変わりませんでした…orz
開発部門での狭い範囲でもダメした...orz

こちら↑にもありますが、相手を理解することは非常に難しいです。

課題や状況に対しての理解は示しているものの、各々が役割や立場なども含めて自分の正義を持っていますので「自分は正しい!自分は今のままでも問題ない!」と考えているので、自分の言動を変える事の必要性を感じることはありませんでした。
そこを強制的に変えようとしたとしても、それに対する拒絶反応が非常に大きいと感じました。

その為にも、自分で自分の言動を振り返り、今よりも“思いやり”を向上させる意思を持つ必要がありますが、誰かに言われて変わるものでもありませんでした。

地道に提唱し続けて、自分自身を含めて、近いところから変えていく事が大事だなと感じました。

また開発部門では、さらに違う理由で『思いやり駆動開発』に躓きました。

相手を思いやる開発には、スキルが必要だと言うことです。

汎用性や保守性などを意識したプログラミングやコメントの書き方、そもそもサービスのコンセプトや仕様などを人に伝えるにもスキルが必要です。
プログラミングスキルの低いエンジニアが作った共通部品が使えなかったり、それが足枷になることもあります。

アイデアの提案にも考えるスキルが必要です。
考えるスキルがないと「あれもいい!これもいい!」「あれしたい!これしたい!」と発想するけど、相手を見ていない自分本位な提案になりがちでした。
アイデアや発想することが悪いことではありませんが、「相手にどうしたいのか?どうなって欲しいのか?」が抜け落ちてることが非常に多いので、その視点を持つだけでも提案内容が変わるだろうなと感じました。

今回の取り組みでは結果は伴いませんでしたが、『思いやり駆動開発』の考え方は、とても素晴らしいのは間違いないと感じています。

いつか「うちは『思いやり駆動開発(ODD)』だよ!」「うちは『思いやり駆動(ODX)』だよ!」と言える日がくるようしていきたいですね。

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