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ChatGPTの衝撃

ビッグテックによる次の扉が開かれた。
Chat-GPTの発表は周到に用意されており、次のステージに世界が進んだように感じます。
少し前までAppleのSiriやAmazonのAlexa、Googleアシスタントなどがスマホやスマートスピーカーなどで音声によるインターフェースの扉を開いたものの、その頭の悪さが判ってくるとAIによって人間の仕事が奪われると騒いだ「シンギラリティ」が当分来ないと思っていた人々に冷水を浴びせかけたのではないでしょうか。

ChatGPTが本当の意味での自我を持つAIでないにしても、そのスペックは今までのアシスタントを凌駕して、人々の仕事に直接影響してくるレベルであることは間違いありません。
MicrosoftはOffice製品にChatGPTを組み合わせ、文書作成の自動化を狙っていますし、ChatGPTに巨額な投資もしています。ChatGPTによってオリジナル性の無い文書作成業務が代替されるだけでなく、医療の診断や法律の解釈など、今まで士業と呼ばれる人たちが担ってきた知的な業務分野も置き換えられるに違いありません。

しかし、ChatGPTは間違った知識を学習した場合は、間違った答えを返します。それをいったいどうやって解決するのかが、未だ試行段階だと思われます。新世紀エヴァンゲリオンとアニメに登場したマギというコンピュータはNASAの宇宙計画で作られたマギシステムという3つのコンピュータの判断の多数決を取るというものを元ネタにしていますが、このような複数のシステムの合議制で正解を導き出すというものになるのでしょうか。

先日、ChatGPTにはすでにプラグインが実装され始めていることに驚きました。ChatGPTとホテル予約サイトが接続すれば、ChatGPTとのやり取りでホテル予約ができてしまいます。こうしてインターネット上にあるサイトが次々にChatGPTに接続されれば、私たちはもはやググル必要がなく、ChatGPTに質問して、注文すればいいだけなのかも知れません。

あれ?この時にはGoogleはどうなるんだ。
ああ、そうか。GhatGPTが発表された時にGoogle社内にCEOから緊急メールが送信され、Google存亡の危機を警告したという報道はこのためだったのですか。インターネット検索はすでにAmazonなどのレコメンド機能によってその地位を奪われつつありましたが、これをChatGTPは一気に奪う未来が見えてきます。


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