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トンピーのTCG遍歴(前編)

はじめまして。トンピーです。

このnoteでは、TCG(とりあえずポケカ)を題材に個人的な「持論」をテキトーに語っていきます。最近はインプット過多になりがちなので、適度なアウトプットをと思い筆をとりました。

まずは自己紹介も兼ねて、私のTCG遍歴を振り返ってみようと思います。

■ポケモンカードゲーム

思い返せば、人生で初めて触れたTCGは「ポケモンカードゲーム(以下、ポケカ)」でした。ただ、私自身が集めていたわけではなく、またカードゲームとして遊んだ記憶もありません。1996年に発売され、爆発的なブームとなった初代「ポケットモンスター」。そのカードゲームが発売された当時、私の周りの小学生たちはキラキラのカードを手に入れるためにパックを剥き、ゲットしたカードを学校に持ってきて同級生に自慢するという娯楽に熱狂していました。エネルギーカードなんて見た記憶がありませんw 中でも一番人気だったのはリザードンさん。

エネルギー?トラッシュ?なにそれ?おいしいの?

エネルギーやトラッシュという概念のない世界(笑)で、200点という打点の高さだけに魅了された小学生たちはリザードンを自引きするために隣町まで遠征し、狂ったようにパックを購入していました。封入率は感覚的にはかなり渋かった(そもそも流通量も少なかった)ようで、私が通っていたのは生徒数1,000人超のマンモス校でしたが、校内に存在したリザードンは1,2枚だった気がします。

「〇年生〇〇がリザードンとミュウツーを持っている!」

などという噂は校内で瞬く間に広がり、保有者には羨望の眼差しが向けられました。レアカードこそがステータス…そんな環境の中、私は同級生たちを若干冷ややかな目で見ていました。

  • 「出るかどうかもわからないものによくお金をかけられるな」という価値観のズレ

  • 小学校にカードを持ってくるという行為(校則違反)

  • 小学校へのカード持ち込みに伴う盗難トラブル

このような理由から、カードゲームそのものに対して良い印象が持てませんでした。そうです、私は根っからの堅実で真面目な少年だったのですw しかし、ゲームのポケモン自体には触れていたので全く興味がなかったわけではなく、レアカードの副産物として大量に余ったコモンカードを同級生からもらい、それを家で並べて眺めていた記憶はあります。小学生時代の記憶はこの程度で、ルールという枠組みの中でカードゲームに触れるのはもう少し先になります。

■ガンダムウォー(GUNDAM WAR)

中学生になり、友人との交流は専ら家庭用ゲーム機(主にプレイステーション)にシフトしていった中で、ある日近所に住んでいた友人H君に

面白いカードゲーム見つけたから一緒にやらね?」

と誘われました。それが「ガンダムウォー(GUNDAM WAR)」です。幼少期から父と一緒にガンプラを作っていたことから、モビルスーツ(以下、MS)にはそれなりに造詣があった私。また、ジオン軍推し(単眼ってかっこいいよね)の私は、ザクやグフで対戦できるのであればやってみたい!という気持ちからホイホイ誘いに乗ってしまい、ここから沼にハマっていくのでした…。

私にとっての「美しすぎるカードゲーム」

なお、私が中学生時代にガンダムを語れる友人はH君を入れて片手で数える程度でした。インターネット黎明期であった当時、他者と繋がる手段は限定されていたため、ガンダムウォー界隈はめちゃくちゃ狭かったです。具体的には、私、H君、そしてS君の3人のみw それでも周りがやっていない事をやっているという謎の優越感から、私はこのカードゲームに没頭しました。新潟県の片田舎に住んでいた私は、拡張パックを買いに3人で隣町まで遠征し、開封結果に一喜一憂したのは青春のいい思い出です。

「ガンダムウォー」は名前のとおりガンダムをモチーフにしたTCGで、ガンダム作品であれば、あらゆる作品のMSやキャラクターを作品の枠を超えて自分の好きなようにデッキに取り入れてプレイできるのが醍醐味といえます。

先駆者のH君が好んで使っていたデッキは、当時人気だった「新機動戦記ガンダムW」のMSを軸にしたいわゆるランプデッキ(重いカードをフィニッシャーに据えたデッキ)。メインアタッカーはもちろんガンダムです。かたや私とS君が握っていたのは、各々が好きな量産機をベースとしたアグロ(速攻)~ミッドレンジ(中速)デッキ。当時のゲームバランスをしっかり覚えていませんが、こちらがどんなに展開しても最終的にはH君がガンダムを着地させて我が軍の量産機を蹂躙するというのがお約束でした。

完全なワンサイドゲーム…
「俺たちはどうやったらH君に勝てるんだ…」

絶望感に打ちひしがれるS君と私。「それならH君と同じランプデッキを握ればいいじゃん」と思う方も多いと思いますが、私たちにはどうしても量産機で勝ちたいというこだわりがあったのです。そう、私のカードゲーマーとしての骨格はこの時に形成されたのです。

そして打倒H君に向けて試行錯誤する2人。今ほど簡単に情報が手に入らなかったこともあり、とにかくプレイを重ねてデッキの微調整を繰り返すという泥臭い努力を続けました。そんなある日、S君が閃いたのです。

「ジェネレーションカードを限界まで削ってみよう」

ジェネレーションカード(通称「Gカード」)は、ポケカで言えば「エネルギー」、Magic: The Gatheringで言えば「土地(マナ)」に該当するもので、場に配備することで「国力」を発生し、ガンダムウォーではその「国力」を使って様々なカードを使用していきます。デッキ構築のルールとして、カードの合計枚数はちょうど50枚。当時Gカードの目安は18枚と推奨されていた中で、S君の提唱したデッキのGカードはなんと7枚!初手にGカードが来ずに何もできない状態に陥る「手札事故」を恐れず、その分MSや妨害カードを入れるという発想です。今では速攻デッキの常識かもしれませんが、中学生二人で考え抜いてこの構築論にたどり着き、実際にデッキを回して手ごたえを感じたとき、得も言われぬ達成感を体感できたのでした。

そして来たる決戦の日、それぞれが違う勢力(私がジオン軍、S君が連邦軍)の変則デッキを握り、H君の最新鋭MSデッキに挑みました。

地球からはドップ!
宇宙からはガトル!!

私の頭の中ではあの名言がこだまします。

「モビルスーツの性能の違いが
戦力の決定的差ではないということを教えてやる」

カードゲーマー トンピー 15才の夏…
灼熱の時間(とき)―――

対戦結果は、私もS君も圧勝でした。H君の驚いた顔は今でも鮮明に覚えています。ガンダムウォーに興じたのは中3の1年間でしたが、振り返ってみるとすごく濃密な時間でしたね。

■次回予告

気づいたら3,000字に迫る長文となってしまいましたw
この後、少し時間が空いて「Hearthstone」と「PTCGO」、そして再び「ポケカ」に触れることになりますが、そのお話はまた後編で…

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