見出し画像

【ポケカ】ルールから読み解くデッキ構築のポイント(1)

ごきげんよう。トンピーです。

「前回の記事で、次回はデッキ構築論を書くと約束したな」

「あれは嘘だ」

やはり何事も「ルールを読み解くことが大切」と思いまして、今回はこのようなタイトルの記事を執筆しました。ファミリーポケカからのステップアップとして役に立つ記事を目指しましたので、お付き合いいただければ幸いです。

■基本的なルールのおさらい

まずは、ポケカの基本的なルールのうち、私が重要だと思うポイントを「対戦のしかた」の記述を引用しながら紹介していきます。

◆対戦の目的(勝利条件)

ワザで相手のポケモンを「きぜつ」させて、自分のサイドを相手より先に全部とれば勝ちです。

ポケカは「ゲーム優勢に進めた方がサイドカード(ごほうび)を引けて、さらにアドバンテージを得る」というゲームデザインです。初心者の方やお子さんは、速やかに対戦相手を倒すスピード感を意識したプレイとデッキ選択をすることが上達の近道と考えます。シンプルイズベスト。「サイドが〇枚取れた」という実績は、プレイとデッキ構築の評価指標にもなります。同じ負けでも、サイドが1枚も取れずに負ける、いわゆる「ボロ負け」は精神的にきますのでw

また、ポケカにはコイントスを要求するカード効果(テキスト)がしばしばあります。これはポケカの魅力のひとつではありますが、個人的にはコイントスに依存しすぎるデッキは初心者向きではないと考えます。これは、プレイを振り返ったとき、「コインが表だったら勝てたのに…」のような場合に失敗の原因が見えづらくなるためです。まずは堅実なデッキから始めてみてはいかがでしょうか?(コイントスが絡むギャンブル性の高いデッキは、上振れしたときメチャクチャ楽しいですけどね!)

◆ポケモンにエネルギーを1枚つける

ポケモンがワザを使うには、エネルギーが必要です。
手札にエネルギーがあれば、1回の番ごとに1枚だけ、ポケモンにつけることができます。
バトルポケモンかベンチポケモンのどちらかにつけるかは自由です。ポケモンのタイプと違うタイプのエネルギーもつけることができます。

この行為を「手貼り」などと言ったりします。ファミリーポケカでは毎ターン確実にエネルギーを手貼りして準備することが重要で、何らかの理由で手貼りできなかったターンがあると、手痛いディスアドバンテージを負うことになります。これは「1回の番ごとに1枚だけ」というルールによるものです。

ファミリーポケカは1デッキ(60枚)のうち18枚(全体の約1/3)がエネルギーで構築されています。これは「自分の番に、手札にエネルギーがない状況を避ける」という思想のもと、エネルギーそのものを多めに採用していると考えます。ですが、実際にプレイしてみると「1回の番ごとに1枚だけ」というルールが枷となる状況が頻発します。エネルギーが多いが故、手札がエネルギーだらけになったときにプレイが停滞してしまうのです。

一方で、いわゆる環境デッキ(簡単に言うと、今強いデッキ)のエネルギーは10枚(全体の約1/6)前後まで絞られています。「そんなに少なくて大丈夫?」と思うでしょうが、緻密に練られたデッキは、ポケモン、トレーナーズ、さらにはトラッシュを駆使して合理的にエネルギーをつけていきます。どういうプロセスでつけていくか、その思考錯誤がデッキ構築の醍醐味だと私は思います。

◆ポケモンを進化させる(進化の決まり)

場に出たばかりのポケモンや、進化したばかりのポケモンは、その番には進化できません。次の番から進化できるようになります。おたがい、自分のいちばん最初の番は、進化させられません。
バトル場でもベンチでも進化できます。

大抵の場合、ポケモンを進化させることによってHPが向上し、強力なワザ・特性を獲得します。そのため、進化に決まりを設けることでゲームに戦略性を持たせています。急にポンッと進化ポケモンを出されたら堪りませんよね!逆にいうと、このルールに縛られずに進化ポケモンを出す動きは、それだけで大きなアドバンテージが得られます。そんな動きができたらいいですね(意味深)。

◆ポケモンの特性を使う

ポケモンのなかには、ワザとは別の「特性」を持っているものがいます。特性を持っているポケモンが場にいれば、その効果を使うことができます。使うことを相手プレイヤーに伝えて、説明文に書いてあることをしてください。
場に出ているだけで自動的に効果がはたらく特性もあります。
ワザとちがって、特性は使っても番は終わりません。

ファミリーポケカから始めた方にとっては馴染みのないルールかと思いますが、現在の対戦環境は「特性」なしには語れません。それほど強力かつ重要な要素なので、ルールをしっかり頭に入れておきましょう。

ルールの文面のとおり、特性は「場に出ているだけで効果がはたらくもの」と「効果を使うために宣言が必要なもの」の2種類があります。これはすごい重要です

例えば、汎用性が高く環境デッキでの採用率が高いネオラントVは「ルミナスサイン」という特性を持っています。この特性は、効果を使うために宣言が必要です。ネオラントVをベンチに出して、宣言をせずに山札を探り出す行為は、厳密にはルール違反になりますのでご注意を!

特性が強力だと、タイプに関わらず採用されるポケモンもあります

また、特性の使用に限らず、TCGではすべてのプレイに対して双方が確認しながらゲーム進めていくことが必須です。対戦相手に敬意を表し、しっかりコミュニケーションを取りながらプレイしていきましょう。

◆弱点と抵抗力(タイプ相性)

ワザを受けるバトルポケモンが弱点や抵抗力を持っていると、ワザのダメージが変わります。

弱点を突いた場合、与えるダメージは2倍になります。与えるダメージは2倍になります。大事なことなので2回言いました。ポケカは、タイプ相性によってはっきりとした有利不利がつきます。すなわち、勝つためには対戦環境を意識したデッキ選択・構築が重要となり、デッキを考える段階から勝負は始まっていると言ってもいいでしょう。

もしデッキ内に複数のタイプのポケモンを入れることが出来れば、対戦相手とのタイプ相性を見ながら出すポケモンを変えることも可能です。「バレットデッキ」はその思想を体現したデッキで、様々なデッキに対抗し得るポテンシャルを秘めていますが、その分プレイと構築がシビアになるため上級者向けのデッキと考えます。

先日の「チャンピオンズリーグ2023 新潟」でTOP16の成績を残した「ロストバレットデッキ」

※ 「バレット」は銀の弾丸(シルバーバレット)に由来するTCG用語です。
※ 余談ですが、私は友人の息子さん(当時6歳)にバレットデッキで勝負を挑まれたことがあります。何という英才教育w

なお、単一のタイプのデッキでも、K.U.F.U.(工夫)すれば弱点を分散することができます。ここで混乱を避けるために、ゲームシリーズでのタイプを「平仮名」で、ポケカでのタイプを「漢字」で表記します。先ほど紹介したネオラントVは元々「みず」タイプのポケモンのため「雷」が弱点ですが、同じ「水」タイプとして分類されるキュレムVは元々「こおり」タイプのため弱点が「鋼」としてデザインされています。

「水」タイプって何かと優遇されていると思いませんか?

これはゲームでは18種類あるタイプを、ポケカでは便宜上10種類にまとめているためです。参考までに、ポケカとゲームシリーズのタイプの対応をまとめておきます。

「草」タイプ:「くさ」「むし」
「炎」タイプ:「ほのお」
「水」タイプ:「みず」「こおり」
「雷」タイプ:「でんき」
「超」タイプ:「エスパー」「ゴースト」「フェアリー」
「闘」タイプ:「かくとう」「じめん」「いわ」
「悪」タイプ:「どく」「あく」
「鋼」タイプ:「はがね」
「ドラゴン」タイプ:「ドラゴン」
「無色」タイプ:「ノーマル」「ひこう」

その他、ワザの要求が無色のみのポケモンもいたりするので、構築に悩んだときはカードリストを眺めてみると良いでしょう。

■おわりに

今回は、基本的なルールをおさらいしながら、デッキ構築のポイントを私なりに整理してみました。パッと思いつく限りでもこれだけあるので、ポケカは意外と奥が深いですね!タイトルに(1)を付けたところは察してください…たぶん続きますw

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?