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まだまだ「道半ば」な、コムデキャリアの棚卸し

※本記事は2024/03/29開催の コミュニケーションデザイナーの現在地 〜タイミー×Gaudiy×コンセントのデザイナー5名が語る でのLT登壇資料をベースに、まとめ直したものです。

Gaudiyという会社でコミュニケーションデザイナーをしているTanasho(@tnxtnxtnx)です。

これは何

わたし個人のこれまでのキャリアを棚卸ししながら

  • 自分がこれまでやってきたコミュニケーションデザイン(=コムデ)という仕事にはどんな要素があるのか、現状何はできているのか

  • まだできていない、今後伸ばしていきたい部分は何か

を整理したものです。


# 自己紹介とキャリアの変遷

まずは軽く自己紹介とキャリアの変遷を。

美大卒業後のキャリアスタートは、広告制作会社でのグラフィックデザイナーでした。
そこから制作系の会社をいくつか経験し、2019年末にはじめて事業会社のデザイナーに。ここで初めて”コムデ”と呼ばれるような役割範囲を経験して、これを極めていこうかと思い立ち始めます。

その前職を2022年に卒業、幾つかの事業会社さんにフリーランスで関わらせていただいた後、2023年7月にGaudiyに合流して仕事をしている今となります。

コムデをやられている方には多いタイプかと思いますが、制作会社と事業会社どちらも経験してきたような人間です。
だからこそ「ここはコムデならではの仕事の要素だな」と差分から感じることも多かったため、このnoteでもその要素を中心に取り上げていきたいと思います。

Gaudiyについて知りたい方はCompany Deck(↑)やDesigner採用資料へ!

期間としては4年程、いくつかの環境でコムデとしての仕事を経験してきたわけですが、理想のレベル感からはまだまだ遠く、道半ばのキャリアにいるなと感じています。

この場を借りて、わたし個人のキャリアを棚卸しさせてもらい、
これまでやってきたこと・これからできるようになりたいことを通じて
現役コミュニケーションデザイナーのいちサンプルとして、キャリアや仕事への取り組みを考え直すキッカケとして誰かに届けば幸いです。

# これまでやってきたこと

共通した要素を抜き出すと、この3つに集約されるかなと思っています。

①良いところ探しのプロになる

「伝えるべき訴求の抽出」はコムデに限らず、デザイン全般に通ずることで、多くの方が意識されていることかと思いますが、
情報のなかで注目して欲しい部分を画面構成の中で強調したり、魅力・特徴となる要素から興味を惹かれるような入口を作ってあげる形で日々意識しています。
事業活動において伝えたいことが山程出てくるコムデの業務でもとても活かされているなと思います。

さらに、伝える側の一方的に言いたいことだけでなく、「何がこれを受け取る人のメリットになり得るか?」を想像するのも大事だと思います。
前職のベビーシッターのマッチングサービスでは「社会のニュースとして拡散される」ことを意識して、プレスリリースを大量に作っていましたが、
届けたい方の気持ちを代弁することや、UGCとして意見を発散できるキッカケをつくることで、多くの方に拡散してもらう狙いを作ってデザインにも落とし込んでいました。

また、多くのメディアはニュースのネタとなる調査記事などを求めているので、コムデによってキャッチーな印象をつくることができた内容は取沙汰してもらいやすいので、PRのアプローチの仕方次第では意識するといいポイントだと思っています。

②QCDの使い分け

よほど重要なタイミングや大きな事業規模でない限り、事業会社での打ち手は小さく、高速実験していくような施策が多いです。
限られた時間の中でクオリティを上げる努力はもちろん怠りませんが、それと同じようにスピード感や効果を最大化できるタイミングに合わせることも重要視して、
都度QCDをコントロールしながらデザインを供給していくことはとても大事だなと思います。

③デザインを神秘化しない

デザインをデザイナーだけに閉じて「神秘化させない」努力も必要だと感じています。
依頼するメンバーから、デザインすることが「大変で高尚なこと」という認識を持たれてしまうと、事業にデザインを活かしていく機会やインパクトを狭めてしまうことになりかねないと思っています。
・制作の流れを示すこと
・依頼メンバーと一緒に要件を組み立てるために積極的に短いコラボレーションを重ねること
・依頼テンプレートをコムデ側が用意(記入を埋めればデザインをする上での要件をMECEにできる)
など、窓口の環境を整えることはどの会社にいっても有効だなと感じています。

「デザイナー以外でも利用できるアセットの提供」もデザインをクローズドにしない取り組みとして有効です。
デザイナーのリソースの限界が施策スピードのボトルネックにならないよう、誰でもテンプレートを使えばデザインが量産できるものを作ったり、
ビジネスメンバーが作っても見た目を整えるのに時間と労力を割かないで済むよう、資料スライドの元など作るだけでも、仕組みとして後々福利が効いてくるなと思います。

アイキャッチシステムの取り組みは過去noteにもまとめていました

# 今の課題と悩み

ここまで上げたことは、実際に経験をしながら今も実践できている部分になりますが、同時に続けてきたからこその課題や悩みもあります。

それは、コムデという仕事が「過去の経験の水増しで現状維持しやすい」ことです。
特定の事業部や全社横断的に依頼を受けてデザイン制作が発生するという構造上、社内受託的なポジションに甘んじてしまいやすい傾向が、少なくとも僕自身にはあります。
依頼がある以上、仕事がなくなりはしないため、来たものをこなすだけで一定時間を過ごせてしまう部分がコムデはより強まりやすい性質を抱えているかなと思います。

そんな現状維持モードのときに襲ってくるのが、環境への飽きと、未来への漠然とした不安です。

それはキャリア停滞中の危険のサインと同時に、現状に気づいて新しいことに取り組み始めれるチャンスでもあるのかなと思います。

ちなみに、僕の大好きなオードリー若林さんも、NETFLIXの番組「LIGHT HOUSE」で、現状の仕事が大事で守っていきたいからこそ「飽きてしまった」悩みを吐露され、「小さく飽きて、違う場所に行く」ことが大事だよねというトークをされていて、とても共感できると共に勇気をもらっています。
(この後に、新しいチャレンジとしてオードリーのオールナイトニッポン・東京ドームライブの開催を決意されています。胸がアツイ。)

これからできるようになりたいこと

今後チャレンジしていきたいと思っていることは、主にはこれら3つです。

1つ目の「コムデから有用な施策を提案できる」では、
依頼を待つだけにならない、コムデの視点をもって施策の種から作っていけるようにすること。

2つ目の「曖昧な要件を意思決定からリードできる」では、
自分を誰かに使ってもらうだけではなく、コムデメンバーがいることで関わるプロジェクトが曖昧な状態から前進する関わりをできるようになること。

3つ目の「依頼だけでなく、事業との良き伴走者となる」では、
事業や組織が今後注力していくのは何か?と同期しながら、優先づけしたり必要な体制や座組を先んじて作っていくこと。

これらを通して、コムデがよりオーナーシップ持って事業に関わっていけることを挑戦していきたいなと思います。

おわりに

このnoteを読んで、「同じく仕事通しての感じたことを話たいな」「今回は深く知れなかったGaudiyについてもっと聞きたいな」と思った方は、ぜひカジュアル面談しましょう👋

↑のデザイナー向けの採用資料では、より具体の仕事内容も紹介しています。


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