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レールが壊れた古いIKEA KOMPLEMENTの籠をそのまま使う方法

 我が家のワードローブはIKEAのPAX。
 購入したのはもう十年以上前だが、まだまだ使える。というか、大きな家具で半ば造り付けみたいな状態だから、ずっと使うつもりで購入している。
 内部に取り付ける引き出しや棚板は、IKEAでの呼び名が違い、PAXではなくKOMPLEMENTという。フレームがPAXで中身がKOMPLEMENT。
 このKOMPLEMENTには木製の引き出しの他、スチールの籠状のものがある。これらの引き出しはPAXの内側の壁面に取り付けたレールに載せる形になる。
 木製の引き出しには鋼製のレールが付いてくるが、籠形の方は当時はプラスチック製のレールだった。使っているうちにこのレールの一部がが欠けて籠が脱落しやすくなった(欠けたサムネ写真の赤丸部及び下図)。恐らく衣類を詰め込み過ぎで重量オーバーのせいなのだろうから仕方が無いと諦めていた。

欠けてしまったレール
我が家の籠は一番したのタイプ(と思ったが・・・)

 IKEA製品は自分で組み立てることが前提になっていて、DIY好きの私などはそれが良くて愛用している。付属する組立用の金物(ネジなど)がやや特殊になっていて、素人でも組み立てやすいようによく考えられている。そして、同じ製品でも組立仕様がしばしばアップデートされていて、より安全なより組み立てやすい製品へと進化し続けている。
 そして、製品に付属するネジ類は店舗に行けばスペアパーツとして無料で配布されているものがある。

 そのことを知ってはいたが、KOMPLEMENTのレールはどうだろうかと急に思い立って調べてみたら、新しいタイプのレールが販売されていた(流石に無料では無かったようだ)。私が購入した当時の籠と現在売られている籠は仕様が違うから、新しいレールがそのまま使えるか不安だったが、ウェブを眺めていたら実際に使っている人がいたようだったので買いに行くことにした。

 買ってきたレールはこれ。

 早速買ってきたパッケージを開封してみる。今のはスチール製で、しっかりしている。ただ、見たことのないプラスチック部品が入っていた。説明書を見ると、籠の奥側の角に取り付けるものらしい。説明書の絵では、このプラスチック部品を取り付ける位置に籠に3つの穴が開いているが(下図)、我が家の籠には無い。だからこのプラスチック部品は取り付けられなかった。

 まぁいいかと思って、この隅のプラスチック部品は無視して籠を入れてみると、使えないことは無さそうだったが、何だかガタガタする。やはりこの角の部品が必要なのか。さて、どうする。

 別にこのままでも良いかなと少し迷ったが、やっぱり取り付けることにした。
 そのためにはプラスチック部品を取付ける籠の位置に3つの穴を開ける必要がある。その部分の縁は思いの外幅が狭いし、穴の位置がズレてはいけないので、位置決めのためのテンプレートを作ることにした。
 プラスチック部品にある突起の位置を籠側に転写出来れば良いのでテンプレートは紙でも良いが、このときは3Dプリンタしか頭になかった。
 作ったテンプレートがこれ。

作ったテンプレート(超テキトー)

 結局位置が正確じゃなかったので穴あけ後に修正が必要だったが無いよりマシ。
 テンプレートを当てて穴の中心にポンチでマーキングし、そこを5ミリ径の鉄工ドリルで穴開け。インパクトドライバにドリル用チャックを付けてやるのだが、穴あけ方向に結構力がいるので疲れる。途中何度も電動ボール盤を使おうか悩んだが、籠が大きいので無理だろうと踏んだ。

籠にテンプレートを当ててマーキング&穴あけ
ジグをどかすと

 開けた穴の微妙な位置ずれ修正は、最初はヤスリでやろうとしたが埒が明かないのでリーマで敢行。無事プラスチック部品を取り付けることが出来た。
 3つの籠の計18個の穴開けに一時間半も格闘してしまった。片付け中で場所が狭かったのでしゃがんで作業していたら翌日ふくらはぎが筋肉痛になった。

プラスチック部品を取り付けることが出来た

 やっぱりこのプラスチック部品は必須だったようで、取り付けてみると引き出す時のガタツキはなくストッパーにもなっていて快適。
 良かった良かった。

おわり


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