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職場環境やワークライフバランスを気にする人

 もっとも重視することに「職場環境」を挙げようと思う人は注意した方がいい。確かに職場環境はモチベーションや結果に影響する因子だから大切だ。しかし同じ会社でも職場の雰囲気は構成メンバーによって変わる。人には相性があるからどうしてもそういうことは避けられない。だから職場環境が合わないと思った途端に成果を上げられない人だと思われる。人や環境のせいにしがちな人だと思われる。
 もし言うのなら、「持ち前の明るさで職場の雰囲気を良くすることに貢献したい」の方が良い。

 仕事を選ぶ基準を聞かれた時に、たとえあなたが福利厚生を重視していたとしても「福利厚生を重視します」とは言わない方が良い。福利厚生は仕事ではないから、仕事を選ぶ基準にするのはおかしい。仕事ではなく会社を選ぶ基準として福利厚生を考えているのだとしたら、これもやめた方が良い。今どき福利厚生に力を入れている会社はろくなもんじゃない。そこに大金を掛けるなら職員に支給する方が良いと思わないだろうか。だいたい過剰な福利厚生は会社にとって節税対策でしかない。

 近頃は「ワークライフバランス」も人気だ。ワークライフバランスは会社が職員のために考慮すべきことではあるが、職員が会社に求めるのものではない。ワークライフバランスはもともと、女性の社会進出に伴って仕事と子育ての両立を考える中で出てきたものだ。仕事と人生を分けて考えようというものではない。自分の時間を大切にしたいという希望を叶えるためのものではない。子育てに限らないにしても、あくまでも生活と仕事の関係を表すものだ。
 だからもし聞くのであれば「転勤はありますか」といった様なものになるが、ワークライフバランスを第一に転勤を含めた配属は完全に個人の意志を尊重しますなどという企業は極めて少数派だ。
 真剣にワークライフバランスを重視したいのであれば、転勤が物理的にありえない会社を選ぼう。

 ここまで挙げたことに共通するのは、会社が職員に何を提供出来ますかという発想だ。就職する側から見れば、他の企業と比較するための判断基準となるスペックだというのも分からなくはないが、会社や家電ではない。単なるカタログスペック比較をしている限り良い会社には巡り会えないだろう。
 それに、自分が会社から何を与えられるかではなく、会社にどうやって貢献出来るかをアピールする方が重要なのは言うまでもない。カタログスペックは面接で質問するのではなくそれまでに予め確認しておこう。

おわり

 

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