行政書士試験に受かるまでにやったこと(社会人)

いきなりですが、行政書士試験に受かりました。
法律知識0から社会人が片手間勉強時間でどう受かったかをまとめます。

前提知識

法律を学んだことは一切なしです。
大学の一般教養で法律の授業をとったことすらありません。

強いて言えばもらい事故が何回かあるので、その際に判例タイムズ読んだり、
先方の保険屋や、あまりに舐めている保険屋を詰め過ぎてw弁護士委任立てられた時の先生とのやりとりで、微妙な実践力は持っていましたがwww

受けた理由

タダのノリ

人より多少はオツムの回転が良いことでおまんま食っているのですが、不惑を過ぎて、その脳への新しい刺激が少なく、衰える一方ではないかという不安が出てきました。
それなら、どーせなら受かることができる試験で、ちゃんとした資格を受けてみようかなと。それで脳に刺激になれば良いかなというノリです。

子供に期待するくらいなら、自ら踊れ

都心では中学受験が、流行っているようですね。
我々の時代がギリそういう流行りがあった頃なので、リバイバルできているだけだと思ってますけどね。
そのシーンを見ていて一番腑に落ちないのが、
テメーは何やってるんだ?っていう親への気持ち悪さです。
子供を医者にしたいくらい医者が素晴らしい仕事なら、今からテメーがやればいいのに。そう言ったら、言い訳しか出て来ないんだろう、どーせ。
俺はノリで士業資格(の最底辺ですがwwww)とってみっか、という気持ちですね。
人に期待するくらいなら、テメー自身に期待する、人を無理矢理踊らせるくらいならテメーが自ら踊る人生にしたいですのでね。
その姿勢が、自分の子供にも好影響があれば、とは期待はしていませんでしたが、
予想通りうちの子供への影響は・・・何もないようですwwww

法律知識を持ちたい

単に自分が知らないので、ここで学んでおいたら自分の実になるなと思いました。
実際に、民法を知れたこと、法律の考え方や裁判官の考え方が何となく理解できたこと、また多くの判例を知れたことは確実にプラスになりました。

行政書士は簡単で、まだワンチャン自分の仕事と繋がる

弁護士: これはいきなりノリでは受からないくらい、アホなワイもわかるwww
司法書士: 仕事に興味わかない
社労士: 仕事に興味がわかない
行政書士: IT屋として、助成金補助金絡めてビジネスなるかも?あと試験が簡単
ということを考えました。
それで行政書士です。

試験対策

知識インプット期

伊藤塾のテキストを1冊買って、読みました。
1回目は良くわからないところは飛ばして、兎に角読み切る。
2回目は良くわからない時はネットで調べてその場で解決。
3回目以降は苦手、記憶必須の箇所のみを読みました。
それ以降は、辞書的な使い方だけでした。

あと趣味で判例集読んでました。

これはテスト対策として、1から読むのはtoo muchなのですが、
実際に血肉が通った実例なので、読んでいて面白いです。
別の良い方をすれば、判例読んで面白いと思えない人は、法律資格の勉強はキツイかもですね。

演習アウトプット期

兎に角、これを重視しました。
具体的には、あらゆる予備校の模試と予想問題を解きました。
例えばこちら。これ以外にも出ているもの全てやりました。

もちろん初めはわからないことも多いですし,記述もかけません。
記述は写経からです。それで問題の論点を自分のもののしていく。
間違えた問題も、見直しを繰り返す。
あとは1冊過去問集をやりましたが、全部通してやりきれませんでした。https://www.amazon.co.jp/gp/product/4300103968/

記述対策
模試と予想問題以外は、記述対策の本1冊を読みました。
正直、十分手が回らずに読んで、論点を把握するようにしようと試みたまででした。

2023年は7月8月に知識インプット、9月10月にアウトプットを行いました。
勉強したのは、平日は空き時間に(0ー2時間程度まちまち)、土日に3時間〜6時間(出かける日は無し)行いました。
ちゃんと時間を計測したわけではないですが、トータル300時間いかない程度です。

結果

2023年は174点で不合格でした。
実に情けない・・・
情けないのが択一でケアレスミスがなければ180点に届いていたことや、記述も意図を間違えて書いたものが0点だったようですが、あれは20点とれるものでした・・・
本来なら合格していなければいけないものでした。
そこで思ったのは、行政書士の記述はオープンブックではないし、記述量も少ないので、ぱっと出て来なかったら、その場でなんとか及第点の点数を拾うことが難しです。別の言い方をすれば、博打要素が大きいです。
そうなると択一で180点取るのが正解だと思いました。

再受験

2024年は8月から各予備校のあらゆる模試と予想問題を解きました。
それ以外は一切行わず、アウトプットと間違えた問題の徹底的な確認です。
リアルにこれ以外やっていません。
各予備校が本番的中を狙って必死に作っている問題です。質が良い問題だと信じました。
これを20回分程度やりました。特に大事なのは、点数よりも間違えた問題の直しです。
次、同じ問題が出たら間違わない!!というレベルまで出来ませんでしたが、それを目指しました。
最終的に2024年の学習時間はトータル150時間程度で臨みました。

肝心の点数は択一で178点でした。これで、まず受かったなと試験翌日以降枕を高くして寝てましたw
ただ記述は、落ち着けばちゃんと取れる内容だったのに、実際には22点でした・・・
うーん、点数は情けないですが、ただ択一でほぼ合格してしまうという戦略としては正解でした。
なお一般知識が1ミスでした。雑学が詳しいのに助けられましたwwww

勉強時間

トータルの勉強時間は合格者の中でも少ない方だと思いますが、この時間でいけるか?と言われると、悩ましいラインです。
自分自身は、客観的に見て、こういう勉強に関しては、子供の時から人より得意です。

ただ、一方で全てを犠牲にして勉強に時間をかけて受けるほどの難易度ではないことも事実かと考えます。
最短距離で受かるには兎に角、やることをシンプルにすることです。

動画と活字では情報密度はどちらが濃いでしょうか?当然活字ですね。
なので、時短を目指すならば本の独学をベースにするべきです。お金も一番かかりません^^;
自分は、数回読んでもどうにもピンと来ない箇所はYouTubeで解説を見ました。
そういう箇所は、先人達が講義の動画をあげてくれています。大感謝です。

この試験、所詮出る範囲は決まっています。範囲以外の問題が出題されることは100%ありません。
商法・会社法は確かに範囲の割に問題数少ない + 難しい問題もありツライですが、憲法、民法、行政法はやるべきことをやっていたら、必ず合格点に到達します。
あれやこれやとやることを広げるより、いま目の前にあるものを繰り返す方が点数に結びつきやすい試験です。
惑わされず、やることやれば大丈夫です。社会人が片手間で、必要以上にプライベートを犠牲にすることもなくいけると思いますよ、悩んでいる方がいらっしゃるなら。


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