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ルーラーが二つあるサイン(蠍座・水瓶座・魚座)の、ルーラーシップの見方を考えてみる|西洋占星術

こんばんは、灯です。
ルーラーシップを見る際に、困惑することはありませんか?

牡羊座~天秤座までルーラーは一つずつなのに、蠍座で急に増えて二つになる。
射手座でまた一つに戻るので「気のせいだったのかな?」と思いながら進むと水瓶座で二つ、魚座でまた二つと増える。

古典占星術のころは各サインにルーラーは一つでした。
天体一つに対してルールするサインは一つ(太陽と月だけ)、もしくは二つでした。

トランスサタニアン(天王星・海王星・冥王星)の登場で事態は急変します。
ルーラーとして、それぞれのサインに振り分けられた結果ルーラーが二つあるサインが誕生します。

「ルーラーが二つあるなんてお得やん」とお思いでしょうか?
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
どちらかというと後者な気がする私はASC水瓶座です。

水瓶座のルーラーは土星と天王星。
ルーラーシップを見るために、それぞれの天体がどのハウスに飛んでいるのか確認します。
同じハウスならわかりやすいのですが、ハウスが違う場合、混乱をもたらす可能性が高いです。

たとえば土星が5ハウスにあるとしましょう。
「気づいたら好きなことばっかりやってる」、「推し活に精を出す」のが5ハウスっぽい行動ですかね。

対する天王星は8ハウスにあるとする。
「何かと人からプレゼントをもらう」、「家業を継がざるを得ない」あたりが8ハウスっぽいでしょうか。

ASC(=1ハウス)のルーラーがバラけているわけです。
「その人は一人しかいないのに?」
「体は一つしかないのに?」

こういった場合、現実的には土星の行動を取ることが多いです。
「好きなことできていいなぁ」と、思われるかもしれない。
でも、その人の理想は天王星――つまり8ハウスなのです。
「受け継ぎたい」という願望があるのです。

なら5ハウスを無視して8ハウスをがんばればいい。
そんなに簡単な問題ではないと、私は思います。

私もASCのルーラーがバラけています。
もっと言うと、魚座と蠍座のルーラーもバラけています。
「結局どっちを見ればいいの?」と、常々混乱してまいりました。

落とし所としてご提案したいのが、「現実的なハウス(今回では土星)の先に理想的なハウス(今回では天王星)がある」という状態です。

今回の例で言うと、先に「好きなこと」をやって、その結果として「家業を継ぐ」ことになるのが理想です。
おそらくこの人は家業が好きなんでしょう。
継ぎたいという気持ちはあるけど後継者候補に入れていないとか、そもそも親と仲が悪いとか、何か事情がありそうです。
でも継ぎたい、後継者として認めてもらうために、趣味という形で終わらせないために、がんばる!!
――といった感じでしょうか。
(※オール想像です)

トラサタはあくまで理想ですが、だからといってあきらめる必要はないと思います。
理想を叶えるためにも、まず現実的なことから取り組んでみてはどうでしょうか。

もちろんASC以外のハウスでもルーラーシップは発生するので、すべてのハウスを確認してみてくださいね。
バラけていない方はストレートに、バラけている方は両立に向かって。
特にASCのルーラーはがんばらなくてもできるはずなので、理想だからと怯まずにがんばって(※矛盾)いきましょう。
私もがんばります。

本日はお読みいただき、ありがとうございました!

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