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冥王星より海王星が遠い世代について考えてみる|西洋占星術

こんばんは、灯です。
あなたは水金地火木土天海冥でしたか?
それとも水金地火木土天冥海?
(今は冥王星を含まないのでしょうね……準惑星だから……)

学校の授業で惑星の配置を覚えるとき、私は前者でしたが後者を挙げる方もいて、不思議に思っていました。
西洋占星術との出会いで謎は解けました。

「(太陽から見て)冥王星より海王星が遠い時代」があったのです。
具体的には1979/1~1999/3ごろ。
冥王星の軌道は他の天体と違って楕円形なので、海王星の軌道の内側に入ってきたんですね。

西洋占星術的には、冥王星は「一番遠い星」「一番影響力を持つ星」「ラスボス」というイメージが強いかと思います。
でも、1979/1~1999/3ごろに生まれた方にとっては、少なくとも「一番遠い星」ではない。

同じころ、天秤座でグレートコンジャンクション(木星と土星の合)が起きています。
1980年から、牡牛座でグレコンが起きる2000年までプレ風の時代だったわけです。
ほぼ時期まるかぶりですよね??

もう少し言ってしまえば、冥王星が太陽に最も近かったころ、冥王星は蠍座にあるのです。
蠍座冥王星時代は1983/11~1995/11ごろ。
この間ずっと、冥王星は海王星より太陽に近づいている。

冥王星は蠍座のルーラーです。
いわゆるルーラー回帰状態。
ルーラー回帰で、なおかつ太陽に最も近い。
ちょっと出来すぎではないですか?
(ルーラー決めのとき決定打になった可能性もありますね)

私も蠍座冥王星世代です。
すなわち水金地火木土天冥海時代生まれ、プレ風の時代生まれということになります。

ホロスコープを読むとき、特にアスペクトを読むとき、少し迷うんですね。
「天文学的に海王星のほうが遠いんだから、影響力も海王星のほうが強くなるのでは?」
「もともと冥王星が一番遠い星で、軌道の関係で一時的に順番が変わっただけなので読み方は変えなくていい」
どちらも一理ずつある。

そもそも蠍座冥王星はドミサイルなので超強いはずなんですよ。
超強いのに海王星より影響力が弱い、なんてことある?

当時の海王星はというと、山羊座にいました。
1984/1~1998/11ごろ。
海王星は山羊座のルーラーではないし、山羊座で高揚もしない。
山羊座に海王星があることによって山羊座的な現実感覚が曖昧になっていた可能性はある。

1988/2、山羊座に土星と天王星も入ってきます。
土星は山羊座のルーラーなのでドミサイルで強々です。
海王星によって曖昧になっていた現実感覚が、土星のおかげで少し取り戻せた可能性もあります。

「(太陽から見て)海王星が一番遠い星になったので、影響が強く出て世の中全体がふわふわし始めて、だから山羊座に土星を投入することでバランスを取った」ようにも見えます。
そうなると当時の影響力は冥王星<海王星??

正直に言います。
どちらの影響が強く出るのか、私にはわかりません。
なので「冥王星より海王星が遠い世代」の方のアスペクトを読む際、影響力をイコールとするのはどうでしょうか。

「順番が変わるのは一時的なものだから影響力は変わらない」とも思うし、「一時的にでも順番が変わることには意味があるはずだ」とも思う。
相反するけど両方納得できてしまう。

なので、海王星と冥王星の影響力を同等ということにしてしまいませんか。
もちろん、冥王星のほうが海王星より遠い世代の方は「海王星の影響力<冥王星の影響力」で読みますよ。
そうでない方は「海王星の影響力=冥王星の影響力」としてもいいのではないか、と思うのです。

海王星と冥王星の軌道を見てみると、それほど違いがないんですね。
たしかに海王星の軌道の内側に入ってはいるけど、天王星に近づくほどではない、というか。

なので影響力に明確な差は必要ない気がします。
この曖昧さがいかにも海王星っぽいなとは思いつつ、〆させていただきます。

本日はお読みいただき、ありがとうございました!

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