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開いたノートに彩を|キャリア開発体験談#7

私自身のキャリア開発体験談を三部構成全8話でお届けします。
本稿は 三部 第7話です。
第6話はこちら
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第7話 開いたノートに彩を

作家業のスタート


私はなんでも形から入るのが好きです。
まず、副業作家をスタートするにあたりタブレットPCを買いました(笑
2万円そこらの安物ですが、どこでも作業ができることを重視したのと、「稼いで取り返すぞっ」って気持ちの勇み足でした。

ところが、3年経過した今でも取り返せていません。
詳しい話は過去に別記事で紹介しているので、よろしければ以下から。

キャリア開発を得て、自分の得意不得意や資本が明確になっているので、何を伸ばせばよいかが明白です。
私の場合は、「作文経験値」でした。

会社や工作教室の実経験から、ネタは膨大にあります。
(今でも200は超える眠ったネタ達・・)
作文経験は会社での資料作成やCSRレポートの編集経験しかなく、いわゆる「本」という体裁は未経験。とにかく、「書く」という作業を繰り返し練習することにしました。

①考えていることを書き出してみる
単純に現時点の自分の力量を把握するため、思いのままに小説を書き出しました。たった3万文字に半年くらいかかった気がします。その間、忙しくサラリーマンも並行していました。
そして、出来上がった作品をいざ読んでみると・・・なんとも説明臭くて全く面白くない!
ま、まぁ、これが実力なんでしょう。

②プロの表現を学ぶ
「チームバチスタの栄光」で有名な海堂尊氏の作品が好きだったので、作文技法を見出すための読む。以降、ミーハー的に知っている作家である、池井戸潤氏や東野圭吾氏の有名どころのみ読んでみた。私はミステリー好き・・?それから、数々の「文章術」の本も読んだが、印象に残っているのは放送作家の石田章洋氏でした。
その結果、細かい技術まで学んだつもりはないけども、文字だけで感情(喜怒哀楽)の臨場感を持たせることに驚いた。私のキャリアモデルにおいて感情という要素はほぼ不要だったからだ。

③諦める
結局のところ、論理的な文章の経験は豊富であることに気づいた。会社でも工作教室でも、分かりやすく&簡潔に説明することを多々求められていたから。
しかし、私がこれから開拓したい「作家」は、人に元気(感動)を与えるという芸術的&情緒的な文章術が必要なのです。
いやぁ、自分のスキルを誤認したミスマッチで、キャリアモデル的にもこれは失敗したなと気づきました。
例えるなら、肉好きが魚屋を始めるようなものですから。

だから、作家は諦めました。スタートラインすら立つことも。
それは、キャリアモデルが出来てからわずか数か月のことでした。

感謝を忘れない


第6話で紹介したとおり、会社ではズケズケと企画立案をして充実していました。とにかく、自分の信じた道をやり抜くことと多くの実体験が自分を磨いてくれると思っていたのです。

作家は諦めましたが、きっとまた何か新しいキャリアパーツが見つかるだろうという楽観的な姿勢でもいました。
そんな折、プロボノプロジェクトの2期目が始まるとのことで、今度は運営側に回ってみようと軽く動き出せました。
私が得たキャリア開発体験のすばらしさを他の人にも広めたい。感謝の気持ちを忘れず、世の中へ恩返しをする小さな一歩だという思いを秘めて。

2期目のプロジェクトはあっという間でした。それは運営側に回っていたという「客観的視点」に立っていたからでしょう。
しかし、その視点だからこそ、プロジェクト内で奮闘するメンバーの紆余曲折に共感しながらプロジェクト終了後の達成感を体験できました。
臨場感のあるドラマを目の前で見ているような。

図らずして、私が諦めていた、人に元気(感動)を与えるという芸術的&情緒的な表現がそこにあったのです。

皮肉にも、キャリア開発体験の感謝を込めて選んだ活動から、諦めていた作家としてのヒントを得られるとは。これだから、事実は小説より奇なりというのだなぁと、ふいに関心してしまったのです。

出来上がった肩書き


4話の中盤でも紹介していましたが、読み物クリエイターにたどり着いたのはこのタイミングでした。最初から出来上がっていたわけではなく、一度諦めた後に再考したものなのです。

3つの私の顔として、3つの肩書を手に入れることになりました。
でも、これはこれから変化していくものです。
行き詰ったら自分棚卸をして最適解を考えてみる・・を繰り返すことで。
そして、フレキシブルに、一つの所属にこだわらずに生きていける。
そんな考えを体得することは、自分らしく生きていく為の要素の一つである気がします。


以上、キャリア開発を通じて人生の彩を手に入れたお話でした!


おしまい


第8話はキャリア開発手法のまとめのみになります

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