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暴落をチャンスに変えろ!|先物

先物でロングポジションを持っていたとき。或いは、ポジションは持っていないものの目の前で先物価格が大きく下がったときに適切な対応を取ることで資産を守ることができるばかりか、あわよくば利益を上げることもできるかもしれません。

本記事では目の前で暴落が発生した時に対処する為の記事です。もし本記事を読んで参考になったと思った方はイイネボタン(ハートマーク)を押して頂けると嬉しいです。イイネの数が40以上いくと次の記事が早めに公開されます。(気持ち的な問題で)

***筆者の紹介***
大学を卒業後、証券ディーラーとして大手証券会社に入社。正社員ディーラーとなる。その後は転職し、完全歩合制ディーラーを経験。合わせて10年間ディーラーとして先物と株式を売買し成果をあげる。現在は会社を経営しながらディールを行う。

尚、この記事を書こうと思ったきっかけを話します。ディーラー時代まで遡りますが、持ち回りで運用術とかを調べて毎週木曜日の会議で全体共有するという謎のイベントがありました。その時に1番利益を出している先輩が今回の暴落対策となるものを発表していました。その時の内容を参考にしています。

その暴落対策はコロナショック以前のデータでしたので、今回はコロナショック以降のデータで色々調べてみました。まだ参考データとしては少ないですが、昔からあるものなので有効だと思います。

暴落の定義

ひとくちに暴落といっても人によって様々。300円下がっても暴落と思う方はいるでしょうし、逆に1000円下がっても押し目と思う方もいるかもしれません。そこで暴落の定義を以下になります。

1.当日の高値と安値の乖離値が900円超
2.前日の高値と当日の安値の乖離値が1,200円超

上記に該当した場合、【暴落】にすることとします。ただまあ・・暴落を定義付けしなくても本記事は関係ないのですが、一応です。なんかこの定義を活用した運用法が会議であがっていたのですが、何だったかイマイチ思い出せないです。思い出したら追加更新していきます。メモとして残します。φ(..)

本記事の狙い

暴落発生時のリバウンド狙いです。暴落を察知して事前に回避する術ではありません。暴落回避は常識的に考えて無理ですが、時間があったら考えてみようと思います。(暴落回避というより暴落に乗って利益を出した方がいいですが)

参考データ

コロナショック以降の大陰線

これはコロナショック以降の先物市場で特に大きく陰線を付けたものを対象にどれぐらい下げたか?前日の高値はどれぐらいか?翌日の高値はどこまで跳ねたか?を記録したものです。これを基にこの記事は作成しています。

結論

当日の高値から900円下げたらロング。買値に150円をプラスした値で指値して、翌営業日まで放置すると利確できる確率は95%超という結果に。一方で、380円以上更に掘る場合は損切りも検討する。

リバウンド狙い

当日の高値から当日の安値で900円以上の下落を観測した場合は迷わずロングを入れた方が利益が取れやすいです。

「当日の高値なんて終わってみないとわかんねーじゃん!」

と、突っ込まれそうですが、その日500円、600円と下げた場合はもうその時点での高値が恐らく当日の高値です。その辺は何となく分かって頂けるかなと。

※ちなみにコロナショック以前の場合は確か700円とか800円だった気がします。日経平均株価の値も今は大きくなったので、ちょっと上がりました。

900円以上の下落を記録した日を黄色でマーキング

当日の終値までホールド

当日の終値で決済

どんな相場とか関係なく、ただ高値から900円下がった時点でロングした場合で、その日の終値で決済したとします。すると、52.38%の確率で利益が狙える結果になりました。

うーん・・・。52%の確率だと挑戦するにはリスクの方が高いですよね。ではその日は持ち越して、翌営業日に決済するとします。翌営業日の高値で決済した場合、つまり最大利益はどれぐらいになるのか?ですが・・・

翌営業日までホールド

翌営業日の高値で上手く決済出来た場合

翌営業日は、2022年6月13日を除いた全ての日で利益が狙える結果となりました。それも6月13日を除くと、最安でも170円幅という結果に。欲を出さず引っ張りすぎなければ170円は抜けそうですね。勝率も95.24%なので挑戦する価値はあるでしょう。200円幅を狙うと勝率は76.19%までガクッと落ちてしまうので、安全に150円前後を目安にリバウンドを狙うといいかもしれません。

当日の高値から900円落ちたら迷わずロング!95.24%の確率(翌営業日まで有効)で150円幅を獲得できる!

33.33%の確率で500円以上のリバウンドを記録しているので、余裕のある人やオプションの建玉などから底値が固そうと判断できる場合は500円狙いもアリだと思います。150円以上の利幅を突破したら80円位残して逆指値して、500円狙いでも面白いですね。ここは性格によりけりでしょうか。

最大ドローダウン

翌営業日まで持ち越す場合、翌営業日の安値まで調べて最大ドローダウンを調べないといけません。

150円幅を95%の確率で抜けたとしても、そこに到達するまでの過程で1,000円も下げる様な場合は心境的にホールドできないと思います。ですので、最大DDを調べることで負け率の5%だった場合の損切り基準を調べるべきなのですが・・

翌営業日の安値まで調べていませんでした。ですので調べ直して追加しました。

右の3つが追加情報

11月26日の170円幅の日に1,110円まで掘っていますね。これは大暴落(次の日も大きく下落)ですね。1,110円まで掘ってから下髭を付けた訳では無いので、寄りから170円まで上がった後の出来事とは思いますが、1,110円も握る可能性があるとやや怖さが残るかもしれません。

最大ドローダウンの中央値は225円なので、怖い方は225円以上下げた場合は損切りしてもいいかもしれません。また、損失の日だけに限定した中央値は375円だったので、225~380円を損切り基準とします。

ただ、95%超の確率で150円幅が取れているので、私は握っておいた方がいいと思いますし、握ると思います。これも性格の問題があるかもしれません。

両建て

理想論を言えば、暴落時はショートを保有していることですよね。ショートで900円幅の利益を取れていればロングする時の気持ちも軽いですし、ロングして両建て状態になったとき、ロング側で損失が膨らんでも損益自体に変動はないので、大きく気分が落ち込むことは無いと思います。

では暴落前にどうショートを組むか?ですが・・・

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