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『青のフラッグ』という傑作マンガが私の教科書になった(ネタバレ注意)

何をするにも続かないのが私のいけないとこだ。文章を読むのは好きなのだが、書くとなると構成を考えるのが面倒で億劫になってしまう。そんなこんなで人生で文章を書くのが職場でのメールのみになってしまった状況になり、かつお局にメール文章を「回りくどい!!!」と吐き捨てられるザマである(辛い)(嫌い)。

じゃあ文章書く練習でもしてやるよ!!!ということで書く。最近マンガにハマっていることだし、好きなマンガについて。「多様性」について考えることが多い方にとっては、必読のマンガだと思う。

以下、ネタバレ注意です。

『青のフラッグ』について

『青のフラッグ』のあらすじは以下。

高校3年生…将来の進路に悩む時期に、出会った3人の男女。彼らを待つ、甘く、苦しく、切ない日々。青春漫画の名手が贈る"純"愛物語、開幕!!(https://shonenjumpplus.com/episode/13932016480028800124 より)

太一・トーマ・双葉を軸に話は進んでいく。上記あらすじを見る限り「青春学園ものか」という感じであるが、読み進めていく内に「ン!!??」となっていく。

ある程度ネタバレをしないと話せないので少し踏み込んでしまうのだが、結論、太一⇔双葉の関係が進むとともに、裏でトーマ⇒太一の恋愛感情がハッキリしていくのだ。

ここで「LGBTQの話か」となるのも私は違うと思う。というか「〇〇の話か」となることを徹底的に否定しているのだと思う。あくまでも人間と人間の話だと、私は読後感じた。

以下に、私がオススメしたいポイント2点を挙げたい。

琴線ポイント①立派な少年マンガだと思うこと

本マンガはJUMP COMICS+という媒体で連載されていた。ジャンプというとTHE・少年マンガであり、本作品がジャンプで連載されることを不思議に思っているような意見を目にしたが、私はむしろ少年マンガ的だと思った。

というのもこの作品、後半はほとんどキャラ同士の話し合いでストーリーが進んでいく。ほとんどがタイマンの話し合いだ。それぞれがそれぞれの意見を忌憚なくぶつけ合っている様は、読んでいるこちらも熱くさせられる。

琴線ポイント②みんながみんなの意見を持っていること

ポイント①にもかかわることなのだが、ストーリー後半トーマは結果的に壮大なアウティングをされてしまう。それをきっかけに各々の話し合いが加速していくことになる。

だけどとにかく登場人物全員が持っている意見が異なる。無理にそれが1つに集約されることもない。パッと見、受け入れがたい意見を言うキャラもいるが、話し合いを追っていくとその意見にもそれなりの論理があることがわかる。

というわけで誰の意見にもある程度賛成でき、ある程度賛成できない状態に置かれることになる。すごく読者的には気持ち悪いが、それが現実なんだろうと思うし、「自分の意見は...?」と考えるとハッとさせられる。

おわりに

私ずっと他人の言っていることを否定しないことをモットーに生きているんだが、どう考えても認められない意見などについてどう考えたもんかずっと悩むことがある。それに、私自身他人には言いたくないような考えはある。これを言ったら周囲の人との関係性が崩れてしまうんじゃないかと、自分の中で気持ち悪くなることもある。

トーマの義理の姉の明希子さんがこう言っていて驚愕した。

その問題は あなたが抱える問題じゃないわ(『青のフラッグ』6巻より)

「だよな!」という感じだ。

他人と生きると大変なことも多いけど、あくまで自分の中で最善の選択をしていって、抱え込むべきではない、どうにもできないところまで抱えないようにしようと思うばかりである。というかそう言ってあげられる人になりたい。

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