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なぜ「これだけ!」シリーズを始めたのか。もやもやとした私の夢

 今年の2月中旬から「これだけ!」シリーズの第一弾として線形代数学の講座を投稿し始めました。早くも9回目を迎えいよいよ終盤、終わりが少しずつ見えてきたという状況です。そして徐々に見てくださる方やスキを押してくださる方が増えてきてうれしい限りです。

私の夢

 私には夢があります。夢というよりかは使命感といった方が正しいかもしれません。私の夢とは、日本のこれからの若者の学力を向上させることです。特に工学分野においてその最前線を引っ張るような若者を育成したいです。それには会社に入ってからの教育ではすでに遅く、大学、ひいては中学高校からそれ専用の教育を展開すべきだと強く感じています。塾を開いたり、家庭教師としてやっていくイメージですね。

noteに投稿している講座の正体

 その夢をかなえるための第一歩としてnoteへの投稿を始めました。若者に何かを教えるには資料が必要です。教科書や学問書も必要なのですが、今の時代に必要なのはわかりやすい資料です。しかし正直なところ私の説明力不足や数学力の至らなさにもやもやしています。こんなに知見が足りていなかったとは…こんなに説明の仕方がちぐはぐだったとは…と自責をせずにはいられません。

教育のありかた

 塾講師歴1年しかない教育素人ながら、今の教育にはさらなる改善が必要だと考えています。確かにITの発展に伴って学校授業にもテクノロジーの導入が進んでいます。それはいいことなのです。しかし、勉強ができない子に進度をあわせ、勉強のできる子に我慢をさせるという教育方針も、専門家タイプではなくオールラウンダーが称賛される教育システムもこれからの時代にそぐわないと確信しています。出る杭はさらに出し、専門家タイプの学生をどんどん増やすべきだと思うのです。

学問書

 大学で教育を受けた方なら賛同してくれるかもしれません。「なんで学問書ってあんなに堅苦しくて、周りくどい言い回しばっかりして、わかりにくいの?」と。正しく学ぶことも確かに重要ですが、若者にその意欲がなければ全く意味がありません

若者と大人のすれ違い

 若者は勉強に意味を求めます。「なんでこんなこと勉強しなきゃいけないの?」という問いがその典型例です。私はこの問いをする若者は将来有望だと思います。なぜなら目的意識の下地がすでにできていると推察できるからです。ようは言葉遣いが子供らしいだけでまさに勉強することの目的、核心を突こうとしている問いなのですね。それに対して当の大人はどうでしょうか?一言でいえば「屁理屈を言わないで勉強しなさい。」こう返すわけです。子供の純粋な問いに真正面から答えようとしないわけです。まったくもってもったいない。若者の才能の芽を摘んでしまった瞬間です。こういわれた瞬間からその若者は言われたことをいやいや勉強するだけのロボットと化します。もう二度と好奇心を持って学問と向き合うことはないでしょう。私はそういった若者の問いに真正面から受け止められる人間でありたいと思っています。

若者の爆発力

 私が大学生のころ、中学生の家庭教師をしていたことがあります。その子はあまり数学が得意ではないものの、高校受験でトップ校に進学したいとのことだったので、張り切って数学を教えていたのを覚えています。最初は学校や塾のテキストの学習の補助をメインに行っていましたが、私があるときから意識したのは数学を好きになってもらうことです。そのために古代ギリシャの哲学者が数学をどう世の中に活かしてきたかという目線で自作の問題をその中学生によく出題していました。例えば幾何学を用いた測量術や、月の満ち欠けから太陽-地球の距離を推定する方法、などですね。最初は「ナニコレ?」という反応でしたが、少しづつ問題の解き方について話すようになっていきました。そのころからです。その子が塾で積極的に難問を解いてきてわからないところを質問するようになったり、学校や塾のテストの点数もめきめき伸びていきました。塾の模試で数学全国一位をとった!とどや顔してきたあの子の顔はいまだに覚えています。そして最終的には志望校である某高校に合格して私は晴れてお役御免になりました。
 一度興味を持ったものに対して、子供は恐るべきスピードで学習し、成長していきます。何よりも好奇心、スキが大事だということです。

どんなnoteを作っていくか

 どんな資料を作るべきか。私の中でははっきりとしたものがあります。

わかりやすいこと。堅苦しい言葉でなるべく書かない。表現を柔らかく、時にフランクに。具体例や図を多分に使って想像をかき立てること。
なんでこれを勉強すべきなの?という問いに対して最低でも1個の答えを出す。「そういうものだ。黙って勉強しろ」という回答は卑怯。
③見ている人に好奇心を持って読んでもらえるように、具体的な活用事例やちょっとした小ネタを織り込む。 

 まだまだ未熟でたたき台の域を出ないですが、少しずつ洗練させていきたいですね。

迷い

 線形代数から始まり、微分積分、解析力学や制御工学、空気力学、自動車工学などに幅を広げていきたいと思ってはいますが、果たしてそれでいいのかと、思うところはあります。もっと高校数学・高校物理の内容を充実させてもいいのではないかと思うわけです。とりあえず微積の講座まで作り終えたら考えようかな…いずれにせよまだまだ先は長いですね(終わり)


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