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【10/24 S4シティリーグ優勝】ハピナス単で環境を動かしてしまった(かもしれない)話


・自己紹介とはじめに


皆さん初めまして。ハピナス界の新星にして重鎮(?)、蜜柑(みかん)(@toarumikan_)と申します。今年の6月からポケカを始めたポケカ歴4ヶ月のしがない果物です。普段は某大学のポケモンサークルの活動や、大阪・神戸を中心にポケカをプレイしています。今回は10/24(日)にドラゴンスター日本橋3号店で開催されたシティリーグで幸運なことに優勝することが出来ました。練習に付き合ってくれた空邸の方々ありがとうございました。ずいぶんと遅くなってしまいましたがデッキの回し方や考え方などをまとめてみることにしました。9月にこのデッキと出会ってから2ヶ月くらいずっと握ってきたのでほんの少しは皆様のお役に立てる情報を提供できるのではないかと思っています。(需要があればの話ですが...)
ほとんど全文無料で読めますので、誤字脱字の多い拙い文章だとは思いますが、少しでもハピナスに興味を持った方に読んでいただけると嬉しいです!
有料の部分には考案・作成に少し時間のかかったハピナス算(以下ハピ算、詳細は後述。)など需要の少ないであろう内容を書いています。無料部分が良かったなと思って頂けた方やハピ算が気になる方はご購入の検討よろしくお願いします。(CL福岡の旅費でお金なくなったので是非お願いします…)
あと、既に用いていますがカードの名称については略称を用いますので予めご了承ください。(例:マオ&スイレン→マオスイなど)


・ハピナスVについて


まずはこのデッキの主役であるハピナスV(以下ハピナス)について簡単に解説します。このVポケモンはHP250、無色1エネで(10+このポケモンについているエネルギーの数×30)ダメージを与えることができ、その後トラッシュから好きなエネルギー3枚までを自身につけることのできる技「ハッピーボンバー」 を持っています。タフネスマント(ムキパでも一応代用は可能ですがオススメしません)を貼るとHP300とVmax並の体力になる化け物です(通称:ピンクの悪魔)。基本的にはこの高いHPを活かして耐久しつつ、エネルギーを沢山付けて高火力で相手のポケモンを倒していく脳筋戦法で相手ポケモンをなぎ倒していきます。また、忘れがちですが特性の「しぜんかいふく」は手札からエネルギーをつけると特殊状態が全て回復するという、特定の対面では大いに役に立つとても強力な特性なので覚えておいた方がいいです(使っててもたまに忘れます)。

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ハピナスのSA可愛いですよね。今度出るCHRも楽しみです。(早口)


・存在するハピナスⅤのデッキタイプ


ハピナスVを主軸にしたデッキはいくつかのタイプが存在しています。以下に自分が使用したハピナス単以外の型をいくつか紹介しておきます。

・ハピナスチルタリス型
CL福岡であむ選手が使用していた新しいデッキタイプです。単デッキが不利とする黒馬やレックなどの青天井デッキを始めとする、現環境に存在するほとんどのデッキに対して解答を持てる非常に強力なデッキだと思います。単デッキに強いこだわりがなくてハピナスを使って勝ちたいならこちらを使う方がいいと思います。
余談ですがあむ選手のハピナスチルタリスの解説記事に僕がシティ優勝した時のツイートがあむ選手のデッキのスタートとして掲載されています。
これはつまり実質僕のハピナスデッキが原点といっても過言です。調子に乗りました。すみません…


・クレイジーコード型
ポリゴンZの特性「クレイジーコード」で手札から特殊エネルギーを大量につけて殴り勝つデッキです。クロバット、コロトック、ガラルフリーザーなどのVポケモンを採用してドローを回していく構築も見かけました。

・やりくりチラチーノ型
チラチーノの特性「やりくり」でドローしつつトラッシュにエネルギーを送ることができ、安定性を高めたデッキです。回復して耐久するイメージはあまりないです。

・炎軸溶接工型
基本炎エネルギーを採用し、溶接工でエネルギー加速を行う炎軸のハピナスデッキです。逃げエネ0のファイアローVが採用されていることが多いです。こちらも回復して耐久するというよりかは早さと火力で押し切るイメージのデッキタイプです。

このように構築の幅が広いのがハピナスというカードの面白さだと思います。他にもここに挙げていない構築があれば是非教えてください。


・デッキリスト

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今回使用したリストがこちらです。正直なところ煮詰めきれていないリストなのでこれからどんどん変化していくと思います。


・各種カードの採用理由や使用感など


ポケモン 5枚
ハピナスV・・・デッキの主役。もちろん4枚採用。

マーシャドー・・・頂きへの雪道を通したい対面で混沌のうねりを割れるのが強いと思い直前に採用した1枚。キャプチャーエネルギーで持ってくることができます。しかし、マーシャドースタートでそのままベンチに何もおけず負けという負け筋が生まれるのでこの枠の採用はお下手くそでした。使用する際は絶対に抜いてください。その身を滅ぼします。

グッズ 20枚
すごいきずぐすり・・・2エネトラッシュで120回復出来るのが非常に強力です。打ったターンのハッピーボンバーの打点が60下がってしまいますが、追加効果で再び付けることが出来るので全く問題ないです。手貼りして2エネしかついてない状態で打つと技を打てなくなるのでそこにだけ注意しましょう。

あやしいかんづめ・・・超エネ限定ですが1エネトラッシュ80回復という高いコスパを発揮するグッズです。このカードを手札に抱えている時はトラッシュから付けるエネルギーに超エネを選択したりします。

あたりつきアイス・・・20回復した後コインで表が出れば戻ってくるバグカード。表が出なくても20という細かい回復により体力調節が出来るので強力です。たまに10回近く表を出してしまうと対戦相手の顔が歪むような気がしますが気にせずコインを投げ続けましょう。自分は因果律を操作出来るんだと思いながら投げることが表を出すコツです。一度お試しあれ。

エール団のおうえんタオル・・・コストなしで50回復出来る点が強いです。相手のHPも回復してしまいますが、先殴りされた時とこちらが相手ポケモンを倒した返しに後続のポケモンに殴られた時の2場面(よく起こる)においては自分だけ回復できますし、最終的にこちらは過剰打点になるので相手を回復してしまうことによるデメリットはほぼないと思います。できれば3~4枚採用したいカードです。

タフネスマント・・・ハピナスをムキムキにするための道具。HP300にすることで青天井系のデッキ以外には苦しい戦いを強いることが出来ます。今回は枠の都合上3枚となりましたが、4枚採用もありだと思います。

リーリエのピッピ人形・・・万が一前のハピナスが倒されてしまった時の保険やマオスイで回復する時の入れ替え先として非常に優秀です。ベンチ狙撃やベンチにダメカンをばら撒けるデッキ相手にはなるべくマオスイを打つタイミングで出すようにしましょう。

サポート 14枚
博士の研究・・・強力なドロソ兼手札のエネルギーを捨てる役割も果たしてくれるサポート。後半も打つことが多いので最大枚数採用。一方でラッキーエネによるドローや回復札を抱える動きと噛み合わないという意見もあり、タッグコール軸にする方が強い可能性もあります。デッキ選択時点では確かめられなかったため要検討。

ハプウ・・・山上6枚を見て好きなカードを2枚手札に加え残りをトラッシュするため、エネルギーを捨てる手段として優秀です。ただし、6枚の中にエネルギーが3〜4枚あれば最強なのですが、逆に1枚も無い時はただのリソースを捨てるカードになってしまうので少し難しいカードではあります。しかし強いので採用。

ボスの指令・・・相手の動きを遅らせたり終盤残りのサイドを取り切る時に使うため2枚の採用。サーチは出来ませんがあると便利な1枚。

マオ&スイレン・・・ベンチと入れ替えて120回復出来るサポート。基本的にリーリエのピッピ人形と入れ替えて人形を山下に戻して再びハピナスを前に出すことが多いですが、稀に仕方なく出した裏のハピナスをボスで呼ばれた時など追加効果なしで打つ場面もあります。

グズマ&ハラ・・・好きなスタジアムとポケモンの道具と特殊エネルギーを持って来ることのできる強力なサポート。後攻1ターン目に打てるとマントを貼れた状態で雪道を通すことが出来ることがあるので強力です。マオスイもそうですが、このデッキでは追加効果を使う際の2枚トラッシュはエネルギーを捨てる手段になるのでデメリットと言うよりかはむしろメリットといえます。

スタジアム 3枚
頂きへの雪道・・・きつい対面にワンチャンス作ることの出来るスタジアム。ほぼ負けてしまう黒馬対面で相手にマーシャドーがいなければ勝ち筋を生んでくれます。普通に相手のスタジアムを割って動きを阻害したい場面も多いので3枚採用。

エネルギー 18枚
ラッキーエネルギー・・・バトル場で技のダメージを受けた時1枚ドロー出来る最強エネ。リソース維持やリセスタ耐性を上げることに繋がります。入れない理由がありません。このデッキの最強カードです。

パワフル無色エネルギー・・・1枚につき打点が20上がる強力なエネルギー。入れない理由がありません。

ウィークガードエネルギー・・・連撃ウーラオス対面や色々なデッキ(特に三神)に入っているガラルサンダーに対しては2枚貼ることで弱点を消すことができます。弱点でワンパンされることは避けたいので最大枚数採用。

キャプチャーエネルギー・・・採用に関して一番疑問の声が多かったエネルギーです。一見するとマーシャドーや後続のハピナスを出す手段でしかないように思えますが、実はもう一つ大きな役割があります。デッキリストを見てもらえば分かるのですが、このデッキは山を混ぜる手段がキャプチャー以外にグズハラしかありません。回復札を抱えている状態でマリィを打たれると回復札を引き込めずそのまま負けてしまうこともあります。また、回復札がどれだけ残っているのかを確認できるのも耐久する上では重要になってきます。これらの観点からエネルギー兼山を確認、混ぜられるカードとして今回は2枚採用しました。

ホラー超エネルギー・・・かんづめ用グズハラで持ってこられる超エネルギー。ハピナスが超ポケモンではないためダメカンを乗せる効果は働きません。

基本超エネルギー・・・かんづめ用超エネルギーその2。黒馬対面でシャドーミストを打たれた時に手張りできるエネルギーでもあります。また、相手がトキワの森を貼ってきた時に特殊エネルギーを捨てつつ持ってこられるのも地味に強力です。


・デッキの回し方


基本的に前のハピナスV1体を回復札を使って次の相手の攻撃を受けきれるように体力を調整しつつ、エネルギーを貯めて育てていきます。回復が間に合わず次の相手の番で倒されそうな時はピッピ人形を置いたり、リソースを節約して2体目のハピナスV育てる動きを取ったりします。2体目を出すときはボスなどでバトル場に呼ばれた時に最低限動けるようにするため1エネ貼れる状態にしておくことを意識します。最終的にバトル場にいるハピナスが倒されなければこちらの勝ちなので1体目にリソースを割かれて倒される分には問題ないです。むしろ相手のリソースが限られている対面は勝ちやすくなると思います。ただし、対三神は1体しか落とせないので逆に1体目を落とされないことが何より重要なので気を付けてください。
先攻後攻は基本的に後攻を取ります。後1でエネルギーをトラッシュに送りながらサポートを打つ動きが初動として最も強いと思うからです。手札にエネルギーが複数枚ある場合は博士やグズハラ、無い場合はハプウを打ちながらトラッシュにエネルギーを送ることができるのが理想です。博士を打つ場合手貼りする前に打ってもいいとは思いますが、1枚もエネが引けない可能性も0ではない(極稀に起こりうる)ので手貼りした方が無難だと思います。4枚以上ある時は迷わず手貼りしてから打ちましょう。サポートが複数枚ある場合、相手が雪道を通したい対面やマントをつけたい対面であればグズハラを、そうでなければ博士かハプウを打ちますが、回復札が多い場合は博士はあまり打ちたくありません。
中盤以降は手札の回復札を使いつつ博士を打てると次のリソースが確保できて強力です。ハプウは山札内のエネルギー枚数が減っている時に打つと回復リソースを捨てる可能性が高いのであまり打ちたいサポートではありません。また、ラッキーエネルギーが複数枚ついている場合、回復リソースが間に合っていてサポート権を使用しないターンが生まれることもしばしばあります。
長々と書きましたが、要するにハピナスにたくさんエネルギーをつけて相手ポケモンを倒せば勝ちです(脳筋)


・各対面の有利不利について


現環境上位に存在するデッキタイプとのデッキ相性ですが、以下のようになると思います。

ミュウ・・・微有利
三神・・・五分
白馬・・・微不利
黒馬・・・不利
クワガノン・・・超有利
連ウー・・・有利(ウィクガどっか行ったら無理)
スイクン・・・超有利
ダイナ・・・微不利(セイボリー有なら五分)
ジュラルドン・・・無理(うねり入ってなければわんちゃん)
レック・・・不利
テンタクル・・・微不利

おまけ
(そらをとぶピカチュウ・・・無理)
(リーフィア・・・無理)
(ブースター・・・無理)

基本的に青天井系のデッキは不利、250点出せる白馬は微不利、それ以外は五分から有利をとれるのではないかなと考えています。中打点のデッキにはめっぽう強く、白馬やミュウも全然戦えるのですが、黒馬やレック、ジュラルドンは相手が事故らない限り勝てません。全力でかわしましょう。
またデッキの回し方の部分でも軽く触れましたが、三神対面はこちらが一体目を落とされなければ有利に立ち回れますが、相手がぶん回ってウィクガが間に合わず、ガラサンに3エネ付いて雷鳴蹴りを打たれたり、オルター後のアルティメットレイからザシアンを2体準備されるか、ジャマ―の付いたザシアンを立てられるとワンパンされたり回復が間に合わなくなってしまうので厳しいです。

・当日のマッチアップ

予選
1回戦 連撃ウーラオス 〇
相手が初手ガラサンスタート、早期にウィークガード2枚貼れたのでそのまま勝ち

2回戦 ドラパインテ 〇
マリィ2回打たれたけど中打点を上手く受け流せて勝ち

3回戦 はくばバドレックスインテ 〇
初手フリージオそのまま種切れで勝ち
運だけの勝利

4回戦 スピゲノミュウ ✖
後1テクノバスター300点打たれて種切れ負け
ハピナス2体目を初手で置かなかったのが敗因です

予選5位通過

決勝トーナメント

準々決勝 クラハン入りミュウゲノセクト 〇
相手の方はちまきやタブレットで上手く打点を重ねられたけどラッキー&パワフル無色エネが多めについたのと相手のクラハンが2回とも裏だったのも幸いして勝ち切れました

準決勝 こくばバドレックス 〇
マリガン3回してしまったのですが、相手がマーシャドースタートでそのままエンド、先2のマリィ後も事故ってたようでそのまま種切れで勝ち。これも完全に運だけの勝利

決勝 ミュウゲノセクト 〇
先2でタブレット3枚打たれフュージョンシステム2ドローで1エネ引かれたら負けだったのですがそこを回避できその後は回復が間に合い順当にエネが付いて勝ち


※以下有料部分
・採用候補カード
・ハピナス算
・福岡CLで使ったリストと最新リスト(11/15追加)

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