フィボナッチリトレースメントの使い方
こんばんは、とびふと(@tobifuto2)です。
本日はフィボナッチリトレースメントの使い方を解説していきたいと思います。
・フィボナッチ数列
フィボナッチリトレースメントを説明する上で、フィボナッチ数列を知っておく必要があります。
フィボナッチ数列とは、次のような数字の並びのことを言います。
1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, …
どんな法則になっているかというと、
1+1=2
1+2=3
2+3=5
3+5=8
といった具合に、各数字は前の二つを足したものになるという法則になっています。
なぜフィボナッチ数列が相場の分析に使われるのかというと、このフィボナッチ数列というのが、自然界で良く現れるため、相場の動きも自然のものであると捉えたときに、フィボナッチ数列が活用できるという考え方です。
自然界では、ひまわりの種の並び方や松ぼっくりやパイナップルのかさの並び、カタツムリの渦の巻き方等がフィボナッチ数列になっています。
・フィボナッチ比率
フィボナッチリトレースメントで利用される比率は以下の5つです。
0%
23.6%
38.2%
50%
61.8%
76.4%
100%
23.6%というのは、フィボナッチ数列の各数字で3つ前の数字を割ると出てきます。
38.2%というのは、フィボナッチ数列の各数字で2つ前の数字を割ると出てきます。
61.8%というのは、フィボナッチ数列の各数字で1つ前の数字を割ると出てきます。
この61.8というのは黄金比率に関係しています。
76.4%というのは100-23.6から出てきた数字です。
この中でよく注目されるのは61.8%と38.2%です。
・フィボナッチリトレースメントの使い方
フィボナッチリトレースメントはトレンドの始まりから直近の高値や安値までを0~100%として23.6%, 38.2%, 50%, 61.8%, 76.4%の線を引きます。
上昇/下降トレンドにおいては、一時的な価格の下落/上昇がどこまで下がる/上がるかというのを予想することができます。
各ラインで反発しますが、そのラインを抜けた場合は次のラインで反発するというように考えます。
一つ注意する点としては、ボリンジャーバンドの線とごっちゃになってしまい、各%の線がその中に入る確率であるかのように考えてしまう場合がありますが、フィボナッチリトレースメントの各%は確率ではなく、トレンドの始まりから高値/安値までの間を0~100%としたときの価格の割合になります。
例えば上昇トレンドで100%を100円、0%を75円とした場合、61.8%のラインは(100-75)×0.618+75=90.45円, 38.2%のラインは(100-75)×0.382+75=84.55円というようになります。
最後に
フィボナッチリトレースメントも良く使われるテクニカル分析の手法の一つです。
テクニカル分析にはたくさんの指標があります。
基本的には一つの指標だけで判断しないことが鉄則です。
いくつかのテクニカル分析手法を試し、それぞれの結果が同じ方向性を示した場合やその相場においてよく効く指標を基に市場に参入するようにしましょう。
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