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災害に便乗した詐欺や悪質商法に注意!

令和6年能登半島地震により大きな被害が発生しました。深刻な状況が続く中、便乗した詐欺や悪質商法なども発生しています。被災地での詐欺や悪質商法は許しがたいことですが、それに加えて、被災地支援につけ込んだ手口も横行しています。

社会的に大きな出来事が起こると、便乗した詐欺や悪質商法が発生する傾向があります。事例や対策、注意すべきポイントをいま一度確認しましょう。


災害に便乗した詐欺被害は「19億円」

過去に災害が発生した際にも、便乗した詐欺や悪質商法が多発しました。
警察庁の発表によると、2011年の東日本大震災発生時、被災地を含め全国で確認された震災に便乗した詐欺や悪質商法は、認知件数204件被害額は19億円にものぼったといいます。

(参考資料)
東日本大震災に伴う警察措置(警察庁)

災害に便乗した詐欺や悪質商法の事例&対策

災害発生時には、便乗した詐欺や悪質商法、迷惑行為などが横行しやすくなります。事例を知り、被害にあわないよう対策を行いましょう。また、自身だけでなく、家族や親戚、友人などにも声をかけるなどして注意を呼びかけ、みんなで被害の未然防止に取り組みましょう。

災害に便乗した詐欺、悪質商法、迷惑行為などの事例をご紹介します。 

義援金詐欺

「市が地震の義援金を集めている」などの不審な電話がかかってくるケースがあります。公的機関が、各家庭に電話等で義援金を求めることはありません。義援金を募る電話があっても、応じないでください。

また、大手企業の名称やロゴを悪用し、寄付金を募るフィッシングサイト(偽サイト)が発生する場合もあります。SNS上では、QRコード決済サービス等を使って送金を求める不審な投稿も相次いでいます。寄付を求めるメールやSNSの投稿に安易に応じると、個人情報やクレジットカード情報を盗み取られたり、金銭的な被害が発生したりする恐れがあります。寄付をする際は、公的機関や支援団体の公式サイト等で情報をよく確認してください。

不審なメールやSMS

能登半島地震に便乗した不審メール(イメージ)

災害に便乗し、不審なメールやSMSが発生するケースがあります。
特殊詐欺・フィッシング詐欺対策サービスを提供するトビラシステムズの調査では、2022年にトルコで発生した地震に便乗し、義援金を募る偽のSMSが発生したほか、能登半島地震に便乗した不審なメールも確認されています。これらのメールやSMSに安易に反応すると、「だまされやすい人」としてターゲットにされたり、フィッシング詐欺などに巻き込まれたりする恐れがあります。

不審なメールやSMSを受信しても、返信したり、文面に添付されたURLを触ったりしないでください

SNSの偽情報

災害が発生した際に、SNSをチェックする人も多いでしょう。しかし、そんな時に気をつけたいのが、SNS上に飛び交うデマなどの偽情報です。

混乱が起きている時には、過度に不安をあおるような偽情報や、根拠のないデマなどがSNS上に飛び交いやすくなります。また、誤って拡散してしまうと、自分だけでなく他の人にも影響を広げかねません。

SNSの情報をうのみにせず、情報源を確認したり、公的機関の情報を参照したりするなど、冷静に判断することが重要です。

悪質な営業・勧誘

災害に便乗し、不要な契約をさせるなどの悪質商法が発生する場合があります。

(トラブル事例)
・事業者が自宅に訪問し、見た目には自宅に被害がないのに「このままでは危ないのですぐに工事が必要」と言い、高額な契約を迫ったり、手抜き工事を行ったりする。
 
・事業者から「災害時にも役立つ」「電気料金が安くなる」と家庭用蓄電池の勧誘を受け、購入を急かされたり、長時間にわたり勧誘をされたりする。

勧誘を受けても、その場ですぐに契約せず、複数の事業者から見積もりを取ったり、周囲に相談したりするなど慎重に検討してください。断ってもしつこく勧誘する、事実と違うことを告げるなどの行為は、特商法に違反します。また、契約後でもクーリング・オフができる場合があります。困った時は消費者ホットライン(局番なし188)に相談するとよいでしょう。

強引な不用品買取「押し買い」

事業者が自宅にある不用品などを買い取りに来る「訪問購入」で、強引に買い取る、売るつもりのない貴金属まで買い取るなどの「押し買い」トラブルが多発しています。

購入業者は、多くの場合まずは電話で消費者に来訪の承諾を得ようとします。その中には「被災地支援のため」「被災地に送る物資を集めている」などと言い、支援したい人の親切心につけ込むケースもあります。買い取りに関する電話があっても、安易に訪問を承諾したり、不要な契約をしたりしないようにしましょう。

「保険金が使える」に注意

悪質商法の中には、「保険金を使えばタダで住宅修理ができる」「保険金の手続きをサポートする」などと勧誘する事例もあります。しかし、実際には自己負担が発生したり、保険金を請求するための手数料がかかったりするなど、消費者トラブルが相次いでいます。

「保険金が使える」と勧誘されても、その場ですぐに契約せず、まずは自身が契約している保険会社や代理店などに相談し内容をよく確認しましょう。

(参考資料)
ご用心 災害に便乗した悪質商法(国民生活センター)
令和6年能登半島地震に便乗した詐欺的トラブルにご注意ください!-義援金や寄付を集めるという不審な電話・訪問に注意!-(国民生活センター)
不用なお皿の買い取りのはずが、大切な貴金属も強引に買い取られた!-訪問購入のトラブルが増えています-(国民生活センター)
家庭用蓄電池の勧誘トラブルにご注意!-事業者の突然の訪問を受けてもその場で契約はせずによく検討しましょう-(国民生活センター)

迷惑電話やSMSをブロックし防犯を

災害に便乗した詐欺や悪質商法に加え、特殊詐欺やフィッシング詐欺などの犯罪も発生しています。日頃の対策に加えて、防犯アプリで迷惑電話やSMSをまとめてブロックするとより安心・安全です。

スマホの防犯アプリトビラフォンモバイルでは、トビラシステムズ社の独自データベースをもとに、迷惑SMS受信時に自動で警告表示(Android)や迷惑フォルダ振り分け(iPhone)を行うため、危険なSMSを開封したり、URLを触ったりする危険を軽減できます。

特殊詐欺や悪質営業などの迷惑電話を警告・拒否する機能も利用できます。不審な電話の着信時だけでなく、誤って発信しそうになった場合も、画面上で警告するのでより安心です。

さらに、トビラシステムズのデータベースを用いた迷惑情報フィルタアプリは、携帯キャリア各社からも提供されています。利用する携帯キャリアや、加入しているキャリアのオプションパックに合ったサービスを活用するのも効果的です。

巧妙な特殊詐欺やフィッシング詐欺、悪質商法などから、大切な資産や個人情報を守りましょう。

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