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9/23は湯あみ祭りでした

毎年9月23日は、鉄輪温泉を開いたとされる鎌倉時代の僧侶、一遍上人に感謝する法要「湯あみ祭り」が行われます。昨日はお天気もよく、法要が行われた温泉山永福寺とその周辺はいつもよりずっとにぎやかでした。

「私が鎮めました」

鉄輪の歴史ある共同温泉「鉄輪むし湯」の前に貼られた一遍上人の像のポスターにある通り、その昔、一遍上人が布教で訪れたこの地の荒れ狂う地獄をおさめて、人々を癒す温泉を作ってくださったのだとか。

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今も地域の人々が毎日のように利用する共同温泉の「熱の湯」「渋の湯」、そして、薬草である石菖を敷きつめたユニークな蒸し風呂の「鉄輪むし湯」。これらが一遍上人のお力で、文字通り地獄から極楽へと姿を変えたという逸話のある温泉なのです。

法要を取り仕切るのは、一遍上人を祀る温泉山永福寺のご住職。一遍上人の像をご住職が温泉で洗って差し上げるのが法要のハイライトなのですが、毎年この儀式は「渋の湯」にて行われます。

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法要が終わって、本日9/24は鉄輪むし湯は振替休日でした。本来は、毎月第四木曜日が休館日で薬草の石菖の取り替え日です。

むし湯小屋から勢いよく吹き出す湯気にのって、筋湯通りにも新鮮な石菖のいい香りがずっと漂っています。

700年以上も前に一遍上人が開いた温泉は、今日も筋湯通りの風と空気に溶けて、道ゆく人々をも癒してくれるのでした。

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9月30日まで平日の午前中、むし湯は半額の350円で入れるそうです。新鮮な石菖の香りが楽しめる月末までに、可能な方はぜひ訪れてみてくださいね。(ト)








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