【詩】許されぬ恋



愛してはいけない人を愛した。

忘れるため雨のなか駆け出した。


許されない恋の罰はどこまでも、

濡れる私を追いかけてくる。


肩越しに感じたあなたのぬくもりが

振り払っても浮かんでくる。

心はどこへ行ってもあなたことばかり。

ああ、忘れるためにはどうすればいいのか。

容赦なく降る雨は答えを教えてくれない。


たとえ滅びが待っていても、

あなたを愛し続けたかった。

けれどそれは叶わぬ夢。


あなたはいつか愛する人のもとに戻る。

私の震える心は雨の中をさまよい続けた。

目的地もわからぬままに。

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