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ソロモン諸島で14人のインド人漁師が「キャスト・アウェイ」

インド南部のタミルナードゥとケララ出身の漁師が15日間
環礁に取り残されて「キャスト・アウェイ」したニュース

キャスト・アウェイとは


キャスト・アウェイ(2000年)はトムハンクス主演のサバイバル映画。
フェデックスのシステムエンジニアを乗せた飛行機が太平洋で墜落し、無人島に辿り着いた彼が帰還するまでの4年間の姿を描いている。
彼の漂流中の友人、バレーボールのウィルソンとの友情は涙なしには見ることができない。

漁師たちのサバイバルあらまし

2022年の11月27日、漁師たちは35日分の米と食料を積み込み、インド最南端のカニヤクマリから出航した。
普段はおよそ25日間、海上に滞在し深海漁業を行う。

12月4日、岸から5海里ほど離れた所でギアボックスの故障が発生。
3日ほど停泊していたところスリランカの漁船に発見され助けられた。
漁師の一人が修理のために壊れたギアボックスを岸に運んだのだが、
その間に悪天候のためアンカーが切れ、漂流が始まる。
漁師たちはモルディブの南、インド洋に浮かぶチャゴス諸島に属するソロモン諸島の環礁、イル・アングレースに漂着した。

イル・アングレースは無人島だがヤシの木がたくさん生えており、
15日間、ココナツウォーターを飲み、雨が降れば雨水を汲んでなんとかのどの渇きを癒した。また、船の中にあるものを使い塩水で米を炊くこともできた。
12月23日にイギリス船籍のOSV Grampian Enduranceに発見されたが救助には至らず諦めかけていたところ、
1月2日に英国船がコーラシェル沖を通過する際にインド沿岸警備隊に引き渡された。

漁師の一人であるタイタスさんは極度の日焼けのため
アーユルヴェーダ病院で療養中とのこと。
残りの漁師たちは海へ戻った。