見出し画像

【意味のない日々】彼方のアストラ(アニメ)


誰かが面白いと言っていて、SFに少しずつ手を出したいな~と思っていたらオススメされて、ちょっと調べてみたら昔好きだったスケットダンスの作者の篠原先生の作品で…じゃあ、見てみるかー!と。

お、もしろッ!!!なにこれ…最近みたどのアニメよりも面白かった…!!

ランダムに選ばれた学校のメンバーで宇宙キャンプに行くというところから始まる。

まず、キャラクターに個性がある、というのが第一印象。被ってない…だと。一瞬でキャラの名前覚えた。

っていうか一話から、宇宙空間に放り出されてますけど!?!?なかなかの衝撃。漂流していた無人宇宙船を見つけ、なんとか生き延びることはできたけど大変。だって、元の星に帰らなきゃいけないけど食料が足りない~とか、船の通信機が意図的に壊されていて黒幕がいるんじゃないかとか、色々問題山積み。

そんなこんなで、色んな星を経由しながら、元の星に帰ろう~ってことで話は進んでいく。

それぞれのメンバーの重たい過去や、抱えているエピソードなんかに触れながら旅は進んでいく。問題にぶち当たりながら向き合って解決していく様はめちゃめちゃ濃い…

個人的には、キトリーがフニシアの大事さに気づく回が好き。キトリーって本当に素直な子だなぁ、と。ツンツンして、文句ばっか言って、ヒステリックになって…じゃないよ!素直に色々を口に出せるから、いい方向に向かっていったときの破壊力がすごい。キュンキュンよぉ…

そして、カナタはいつだってカッコいいけど、仲間を助けようと当たり前に命を懸けるシーンと、その身体能力に驚き。初めからだったからね~

いや、もう調子に乗ってるところも含めてカナタは最高にカッコいい。いわゆるクールじゃないけど、行動で示してくれるタイプのキャプテンよ。しかも、脳筋じゃない笑 

脳筋じゃないけど、理屈で説明できないポジティブな推進力をもっているところが魅力。進次郎構文的な格言が時として染みる。っていうか、度々出てくる、カナタを宇宙に導いた“先生”の言葉がカナタをこうさせたんだな、そして間接的にみんなに勇気を与えてるんだな、と。先生もハナタカ過ぎるでしょ!

ザックとキトリーがあっさり結ばれたシーンも好きだし(ザックが無表情なのに感情メーターぶっ壊れてるのツボ過ぎる)、ルカとウルガーのあれこれも。ウルガーもツンツンしてるくせにお兄ちゃん大好きメーターぶっ壊れすぎてて、行動がバグってるんだよ…

回が進むごとにキトリーが面倒見のいい姉貴みたいになっていくのも良かったなぁ~(キトリー推し)

あと、どの話にも共通することなんだけど、植物や動物もありそうでなさそうなSFチックな感じで、しかも話に大きくかかわってくるシーンもあって、なかなかに面白い。


こうやって、みんなの結束が高まっていって…って、まだ驚きの展開は続く。意図的にこのメンバーが集められた理由が判明して、って。一話ごとに衝撃があり過ぎたけど、ま…まさか。この真実こそが最高すぎるSFじゃねえか!絶望じゃないか!!!よくこんなこと思いつくな、だって宇宙空間に放り出されたとこですでに絶望なのに、みんなそれぞれ多かれ少なかれ色んな確執を抱えてここに来てるのに、それを超える絶望だよ。

だけど、無理のない、というか伏線がしっかりしていたので、そういえば…!感のある上質なミステリみたいにも思えてくる。突飛なようで突飛じゃないんだよ。もうね、すげぇー!!!って憑りつかれた様に見てた。

でも、そんな絶望も乗り越えられるぐらいに成長していた彼らは、明るい未来に向かって歩き出す、と。いやいや、ほんと収まりが良いって誉め言葉っぽくないけど、伏線回収が素晴らし過ぎて、文句ナシ。

関係性においてのストーリーもしっかりしているから、厚い友情にもぐっと込み上げるものがある最終回だった…


ちょっと説明過多というか、視聴者に優し過ぎるきらいはあるけど、故に初心者に勧めやすいSF作品になってくるのかな~と。ガンガンおすすめしていくぞ~~(今更感)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?