か
こんにちは、都知事です。
あの後、結局また母と喧嘩になってしまい、全てが上手くいかないなぁ、と悲しくなりつつも、退去前の空っぽになった旧居で避難生活を送っています。
こんなことになるなら実家になんて帰らなければよかった。母に会わなければ良かった。どうして生殺与奪を他人に渡してしまったんだろう。
吐いた唾が飲めない事は分かっているのに、価値観を押し付けられたら反発せずには居られません。
売り言葉に買い言葉なので、両者間の争いはヒートアップする一方。
今回は私が全面的に悪いとし、「今は精神状態がおかしいからしばらくコンタクトは控えましょう、次の休みに精神科へ行ってきます」とLINEして、すぐにブロックしました。
(ブロックしないと母が返事を送ってきてそれを見てイラつくのが分かりきっていたので)
あぁ、なんでこうも人生うまく行かないんだろう。貧乏自体は苦じゃないのに、貧乏だからこそ押し付けられる不自由や合わない価値観が嫌で嫌でたまらない。
仕事が自分に合っていて、職場の人間関係も良好なのが唯一の救いですが、こんな生活を続けていたらその人達にも嫌な事を言ったり、態度を取ってしまいそうで心底嫌になります。
母には今まで弱い姿を見せてきませんでした。
ブラック企業で虐げられている時も姿は見せず、1人で戦ってきました。
戦って、戦って、逃げずに戦って…
初めて弱みを見せて実家に帰りたいと言ったらこの扱い。
「死にたいなんて逃げ」「周りのことも考えろ」
「辛いのはお前だけじゃない」
今までありがたいことに健常者として生きてきましたが、うつ状態の人がなぜ喧嘩早くなって争ったり、自分本位になってしまうのか理解できませんでした。
しかし、今なら分かります。「自分ではどうしようも出来ない」んですね。
感情のリミッターというか、ブレーキがスッパリと抜け落ちているイメージでしょうか。
怒りに忠実になり、理性が役に立たず、すぐ行動に移してしまう。
「こんなこと言っちゃいけないな」「そんな事したらダメだよ」という制御が弱くなり、怒りのあまり暴言を吐いたり、暴れたりしたくなる。
もちろん、今まで生きてきた上で培った社会常識がありますから、それを我慢して押さえつけようとするのですけども、そうするともう爆発
すみません、あの感情を言い表す言葉が出てきません。
とにかく、「爆発」です。
火薬の爆発や、ガソリンに引火して燃え広がった火を、水も消化剤も使わず、自分一人で何とか出来ますか?
それくらい、感情の爆発というのは自分自身には扱いきれないのです。
私は今まで嫌な事があればその場を離れて頭を冷やすという事をしていましたが、相手がこちらの生殺与奪を握っているので無碍に出来ない、その場から逃げられない。
そして、母との会話には今まで嫌々でも付き合って愚痴を聞いていたので、「母との会話を断ち切って逃げる」という行為に対して慣れてない、抵抗があるのです。
抵抗があるから、無理やり話を断ち切ってもその抵抗を引きずったまま。
サイドブレーキを引いたままアクセルを踏んでいるようなもので、とにかくその後も辛さが残ります。
何をしていても何となく落ち着かない、母の事が気にかかる、そして、何より自分が我慢できずに母へ投げかけた心無い言葉が、自分自身を苦しめます。
自責の念と言いますか、自分の過去、今となってはどうしようも無いことに対して悩む、後悔するほど辛いものはありません。
だって、どうしようもないからです。
過去は変えようがないのです。
じゃあ未来は変えられるじゃないかと、今までの自分ならそう言っていたでしょう。今なら鼻で笑いながら言い返せます。
「じゃあ、どうすればいいか教えてくれよ」
「お前が俺なら、俺に死ぬ勇気をくれよ」
ブレーカーが落ちるように、ばつんと視界が一瞬に闇に落ちて、そのまま目覚めなくなりたい。
まぁ、こんなことを言えているうちは大丈夫でしょう。結局死ぬ勇気がありませんから。
死ぬ覚悟もなく、母を苦しめ傷付けて、なおも汚く生き続けようとする自分を、誰が赦してくれるのでしょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?