2月24日の勉強。

口紅・リップグロス

唇の構造は皮膚と異なり皮脂腺が存在せず、皮脂膜、角層が極めて薄いため、水分蒸発速度が速く、角質水分量も少なめ。スキンケア同様、口紅においても唇のモイスチャーバランス(水分、保湿剤、油分の適正なバランス)を整えるさまざまな工夫が必要。

構成成分
固形の口紅、液状のリップグロスなどの剤型やそれぞれのテクスチャーは、配合されている顔料と油分成分の量、さらに粘度とのバランスでその性質は大きくかわる。とくに口紅の処方は約9割程度、油性成分が使われているため、粘度の高い油性成分を多くすればこってりした質感になり、少なくすればみずみずしい印象になる。

「口紅に必要な条件」
・口唇に対し無刺激、無害であること
・不快な味やにおいがないこと
・滑らかに塗れて、にじみがなく、必要な時間保持されること
・保管あるいは使用中に折れたり、変形、軟化することなく、スティック状を維持していること
・発汗、発粉など経時時間がないこと
・魅力的な外観を維持し、色調変化がないこと


発汗・発粉とは?
液体(液状の油脂)が表面に出てくる「発汗」、表面が白く粉(油脂などの結晶)が吹いたように見える状態が「発粉」。極端な温度変化により起こり、長時間の放置(古くなったもの)することで発生しやすくなる。

「仕上がりの違いについて」
マット
顔料を多めに配合。揮発する油性成分を配合し、皮膜剤と顔料を唇にピタッと密着させる。やや乾きやすい傾向がある。

ツヤ
顔料を少なめに配合。油性成分が多いため、ツヤ感あふれる質感になる。またパール顔料を加えると、光によるツヤ感が出すことができる。


ぽってり唇になる代表的な成分とは?
1、パルミトイルトリペプチド-1
繊維芽細胞を活性化させ、唇の縦じわを改善してふっくらハリのある唇に見せる。

2、ヒアルロン酸Na
特殊技術でナノ化しフリーズドライにしたものや、カプセル化したヒアルロン酸が水分をたっぷり吸収し、ぷっくり唇に。

3、カプサイシン
新陳代謝をUPし、血行をよくすることで唇を健康的に見せる。


ティントリップとは?
唇の内側からにじみ出るような自然な発色が特徴のティントリップ。唇のpHと水分量の影響で発色し、食べたり飲んだりしても落ちないため人気。リキッド、ジェル、スティックなどさまざまな形がある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?