第16回TOHOシネマズ学生映画祭受賞者インタビュー【ショートフィルム部門】

こんばんは!TOHOシネマズ学生祭実行委員です。
「第16回TOHOシネマズ学生映画祭ショートフィルム部門 グランプリ」を受賞された宮島遥夏さんへインタビューしてきました!


ショートフィルム部門 グランプリを受賞された宮島さん

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宮島「「まる」という作品を撮影しました。宮島遥夏と申します」

__応募したきっかけを教えてください。
宮島「結構時期としては3月卒業予定なので、早めの映画祭ですよね、卒業にあたっては私が結構いろいろな人に迷惑をかけたので、それを早く恩返ししたいと思って、一番その時にあった大きめの東宝さんに出したという感じです」

_____制作するうえでの工夫などはありましたか?
宮島「私の作品はまずずっといた監督いて、私が撮影をやってて、もう一人録音の女の子がいて、その3人ずつと企画段階からねって制作をしてたんですけど、その3人が卒業制作となった時に結構行き詰ってしまって。どうするかとなった時に、3人が共通して、過去に何かを感じたものを題材にしようというのを決めました。もう本当に夜中の3時とか、みんなが脳死してる状態で、あれだ!って単語をたくさん言ってた結果が「作文って大変だった」っていうような点と、みんなが「自分で自分のインタビューをするクセ」が本当に綺麗にあって。
一人で家にいる時にお皿洗いとかしてて、今日1日どうでしたか~?今日は~、みたいなクセがあって、これが面白いから組み合わせて何かいいものを作ろうって。そんなきっかけで始めていきました」

__映画祭に参加して一番良かったことは何ですか?
宮島「一番良かったのは、やっぱり製作に携わってくれた子役の子がいたんですけど、その子とかその親御さんだったりとか、自分のチームを助けてくれた人たちが、あの大きいスクリーンでその結果を見られたというのは結構嬉しかったみたいです。あとは音楽を作って下さった方が、なかなか自分の音楽があのスクリーンのスピーカーで聞けることはないので、みんなすごく喜んでくださって良かったです」

_____映画祭の受賞で何か変わったことはありますか?
宮島「受賞がきっかけで、他の映画祭に出しても、これって前にどこかで出されてましたとか、どこかで見た気がしますっていう声を掛けて頂いて、東宝さんに出してもらったんですよねと話してるとやっぱり!みたいな。だからか〜!みたいな反応をくださるのが、その会話のきっかけになってたりとか、何かスタッフさんたちも同じいないぐらいの年代の方が多いじゃないですか。それがすごく楽しくて良かったなって思います」

_____審査員と会話して何か変わったことはありますか?
宮島「審査員と対談して、構えてたものとは斜め”横”くらいの質問が多くて。すごい見てくれてるのも嬉しいなって感じたと同時に、多分私たちが5年後にこの作品を見たら、またあの審査の方とか質問者みたいな感想が出てくると思うし、全くその時は違う立場で作品を見ることができたような感じがして、制作者と見てくださった方っていう別の立場な感じがしてすごく良かったです。やっぱりあのアスペクト比はどうしてですかとか、技術としてはカメラ何使ってるんですかと聞かれるし、子役ってどこから集めますかとか。あと何か脚本を書いている中で気をつけたこととか、キーポイントを本人としたらどこですかって聞かれがちなんですけど、一切そういう所じゃない事を聞かれたんです。きゅんとしました笑
見てくれている、という意識をもたなきゃなと思いました
子役も最後の最後まで結構この子だって子がいなくて困ってて。私はずっとSNSとかで目にした中でたまたまこの子だって言ってきた子がいて、DMをそのまましたんですよ」

_____苦労した部分をどのように乗り越えましたか?
宮島「やっぱり撮影が、もう12月まで流れ込んでいるんです。で、提出が2月だったので、結構学校側と意見交換とかあり、最初、カメラ機材を貸してもらえなかった期間は、今までお世話になった方にカメラをお借りして撮影を行いました。途中、コロナの感染者が出たりして、撮影が止まりかけたところを、本当に主要メンバーだけが生き残っていて、他の人に休んでもらいながら続けてました」

_____撮影中のハプニングなどはありますか?
宮島「ゴミ屋敷作ってたじゃないですか、私たち。あれを一軒家をまるまる借りて1か月ぐらい。で0から作ってたんですけど、美術部さんと前日になってもめて。お互い良い物を作りたいのに、お互いの意見が時間とかお金とかで。どうするってなって、もうやらない!みたいなお互いがなったのも一つハプニングです。あとは機材借り入れなかったものハプニングだし。
借りてた一軒家が、国道とかが多くて。あんなに長台詞なのに、ピーポーピーポーなっていて、そこが毎回大変だった記憶があります」

_____作品のテーマはなんですか?
宮島「まるっていうのが大きなテーマなんですけど、円って凄い色々あって。目立つ成績や作文のまるだったり。まるっていうものに基づいている物を作っていったのですが、
うまく言えないんですけど、その私たちの周りにはまる、さんかく、しかくがすごくいっぱいあって、私達が結構、それにとらわれることも多いけれど、見逃しちゃってる円とかもいっぱいあると思うし、そもそもどれが生でどれが感覚でどれが出発なのかとかも分からないで、本当に広く広げてみたら地球もまるいし、宇宙だってまるかもしれない。

その中で私たちは生きてるから、何かそんなに一つの評価とか一つの何かに執着しないで、そのまま主人公みたいに何か自分の意志で自分が持って生まれ、自分が持った町っていうのを大事にしていけたらいいなっていうのを根本にそうやって見てくれた人が思ってくれたらいいなと思って作り深いそうですね」

_____今行っているお仕事はなんですか?
宮島「今はCMとかミュージックビデオの撮影部として働いています。フリーランスでずっと大学の時から助手の仕事をしていたので、私は4年目とかになるんですけど。その今の助手っていう仕事を次の2024年からて減らして、自分がカメラマンっていうところで名乗れるようにというか、仕事ができるようにちょっと移行していこうかなと思っている時期です。今後の目標は、カメラマン。
今はMVとかがたくさんお声がけ頂くようになっていて、一つ一つ大事にしていこうとおもっています」

_____撮影のこだわりはありますか?
宮島「それはすごい嬉しいことで、あのアスペクト比って1対1.44というあんまりこの世に存在しないんですけど、それが元々なんでかというと、私が小学校の頃に書いていた作文の1マスをはかると、それを割ったら1対1.4388…で。じゃあその1文字1文字って書くのが大変だというお話なので、一文字一文字みたいに、一画一画をとっていこうと。

作品を通して暗いから明るいに向かいたいと思い。本人の見た目や風貌が明るいから暗いに移るこの反比例を同映すかを考えたときに、光の明るさなどで表現していかなきゃいけないと意識しました。

主人公自体は自分と向き合って一歩踏み出していくっていうので、その心情を部屋で表したかった。本人はでもがちゃついていた。
それは悪いことじゃないけれど、そこから自分が一歩進んだことによる変化っていうのを表したかったです。大人になっていきたいなとか、何かちょっと外に出てみたいとかっていうのをそうですが、何かシンプルになっていくっていう表現が一番かな。

美術でも、「おやのもの」想定で置いた物とかが結構多かったです。「親」のものから離れていった事を表現しようという意図もありました。

やっぱりペットボトルとか会話の中で出てくるし、あとはその衣類だとか、個人も何か性格に見えたりとかっていうのもあるし、後なんですね。元々大人数いたんだろうな。でも、ここに一人だなっていうのを結構見せたくて、ぶわってなってる状態を作りました。

今のうさぎちゃんと前のうさぎちゃんで口調が違うとかか。セリフも文字が出るので、その文字が平仮名なのか漢字なのか、掃除をかけるのか書けないのかってとかネタバラシをする感じとか。そこはすごいこだわってます。

小学生の時って、文章を書いてて、ここで点を作るのかとか、ここを「お」にするのか「は」にするのかとかってすごい当時悩むのじゃないですか。そうやって迷いながら進んでいるのを全体的に表現できたらいいねって言って、作りました」

____「うさぎちゃん」、同窓会に行ったんですかね?
宮島「何か行くまでもうちょっとかかるかなと思って。同窓会に行くとかまではもうはまた10年後、なんだかちょっと構えたなってなるほど思ってるとそのスピード感でもうちょっとずつすすめたらいいですよね」

____機材はどのように用意したのですか?
宮島「機材を一般に貸してくれる人って結構いて。小さい機材から貸してくれます」

____製作期間はどのくらいですか?
宮島「案を出し始めたのが1年前。脚本とシナリオを練るのに一番時間がかかって。7か月かかって。脚本が40分あったので、そこからだんだん必要なものだけ撮り始めました。何がやりたいのか。何をとりたいのかをまとめて、学校と交渉を挟んで、何とか始めたのが12月。およそ1年掛けて制作しています。

沢山考えるのはやっぱり面白いです」

____何か言いたいことがあれば、どうぞ!
宮島「今日も、今までも、いろいろ苦労したことありました〜ってお話しするのですが、人とここまで関わって一緒に作ろう!っていう経験は、人生の中で結構おおきな経験です。かかわってくれた友達が、この作品に携わったことにたいして胸を張れるように、この作品を世の中に残しておきたいと思います。みんなにありがと〜!って言いたいです」

____応援メッセージをお願いします!
宮島「応募をご検討の皆様。
私はこの作品を、あんなにも大きなスクリーンで見ることができてよかったし、また色んな人に恩返しをすることが出来てよかったと思います。
どんなに小さい作品でも、大変な制作過程や、誰かの努力があると思います。
ぜひ、上を目指して、応募してみてほしいです!
沢山の作品がここにあつまることを祈っています!」

〇インタビューをした実行委員の感想

・米田
宮島さんのインタビューをした後、一番最初に思ったことは、「作品をもう一回見返したい」だった。「まる」は、他の受賞作品と比べてメッセージ性の強い作品だったため、ついつい、写っている光や衣装なども意味があるのではないか気になって、1時間ぐらい質問してしまった。そして、宮島さんから人物の名前や画角など想像以上のこだわりを聞き、見返したいと思った。

・田島
『まる』のグレーディングに感動し、その旨を伝えたところ、色々な拘りを聞き出すことができ、非常に興味深いお話をいただくことができました。制作の舞台裏では、波乱万丈のストーリーがあったようですが、まるでそれを感じさせない完成度に驚かされます。これからも映画を作っていきたい、というお話でしたので、いつかまた別の場所で宮島さんの作品をみられるのではないか、と、今から非常に楽しみです。今回はインタビューをお受けいただき、ありがとうございました。




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<第17回TOHOシネマズ学生祭の開催について>
 開催日:2024年3月28日(木) 
                  14:00開始 20:00頃 終了予定
 開催場所:TOHOシネマズ日比谷 スクリーン12(東京宝塚ビル地下)
 皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

<コンペティションへの応募について>
 応募締切:2024年2月5日(月)23:59
 詳細は、以下リンクよりご確認ください。
 TOHOシネマズ学生映画祭|tcsff (tohotheater.jp)
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