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伊根町の舟屋、観光地ではない 下らないニュース解説番外編その23

これだけ暑いと四季がなくなって、ついでにスギ花粉の飛散もなくなればいいと思っている今日このごろのニュースはこちら。

『伊根の舟屋は観光地ではありません』その真意を調査 現地は賑わう一方...一般の住居や庭に立ち入って写真を撮る観光客の姿も 地元は困惑「テーマパークではない。生活の場です」

なんか長ったらしいタイトルのニュースですが、このニュースで京都の伊根町という場所初めて知りました。

前に行ったことある天橋立(タイトル写真)のさらに北側で、車を手放した現在、こんな交通の便が悪い所行きたくても行けないわというのが第一印象。

それより何より、ニュースでは「日本のヴェネツィア」などと誇大に書かれていますが、実際の写真を見たら、なんか東南アジアの水上生活者の集落みたいで、町並みをストリートビューで見ても中国近畿地方の日本海側にありがちな、ただの漁村ではないですか。

こんな何の変哲もない漁村のどこがヴェネツィアやねん、大体、日本のヴェネツィアは大阪市じゃないのと思ってしまいました。

ニュースによるとフランス人も観光に来ているとのことで、フランスに住んでるならわざわざこんな日本の片田舎に行かなくてもホンマのヴェネツィアに行けばいいやん。理解に苦しみますヮ。

これは中国人でも同じことで、東京や大阪に買い占めツアーに来るならともかく、2010年代後半には清里とかにも中国人が来ていて、「お前らの国には泰山とか峨嵋山とか、はたまた武陵源とか、こんなショボい場所よりもっとええとこあるやろ。ツアーガイドに騙されたんか?」などと思っておりました。

このフランス人や清里の中国人はカネが余って仕方ないのでしょうか?そんな風には見えないけどなあ。

白川郷と奈良井宿の思い出

というわけで、伊根町の何が良いのか、ただの漁村じゃないかという感想なのですが、集落ぐるみの観光地といえばやはり私的には白川郷と奈良井宿の2つを思い出すのであります。

どちらも山梨に住んでいた時の話で、2010年7月下旬頃、高速で松本まで行き、そこから西進して高山経由で白川郷に行ったのですが、2リットルのアクエリアスが30分で空になるというメチャクチャな暑さだった、ということを鮮明に覚えております。

久松という合掌造りの宿に泊まり、囲炉裏のある広間でオランダ人と膳を並べて食事をしたのですが、猛暑の中を歩いていたので味も会話内容も覚えていないという有様でした。

泊まった民宿。翌日も車をタダで停めさせてもらった。

んで、食後にタバコが吸いたくなって、もろちん宿は全面禁煙なので、宿を出て神社に行く道の交差点あたりに喫煙所があったのでそこでタバコを吸っていると、何か気分が悪くなって喫煙所横のトイレで下呂を吐いたという、熱中症の症状みたいになったことを思い出しました。

※合掌造りに住んでいる地元の喫煙者ってどうしているのでしょうか。やっぱ外の喫煙所で吸ってるんかいな。あの冬でも?

でも吐いたお陰か、翌日は元気になったので改めて白川郷を満喫し、その後高山で一泊し夜は居酒屋で飛騨牛や漬物ステーキを肴に酒を飲みまくり、361号線を通って高山~野麦峠の横~開田高原~木曽と抜け、寝覚の床とか見物して山梨に帰ったという思い出があります。

展望台からの風景
合掌造りの屋根裏。昔はここで蚕を育てていたみたい。

そんな白川郷ですが、当時でも日中は人が多くて「のどかな田舎」というイメージとはかけ離れていたので、今はちょっと北の五箇山に行った方がいいかも。

あと木曽といえばやっぱり私としては奈良井宿で、お気に入りの場所だったのでもう何度も行きました。

奈良井宿の町並み。電柱が無い。

ここが木曽の宿で一番趣があるし人も少ないので、木曽へ行く予定のある人は、無駄に観光客の多い馬籠宿や妻籠宿に行かず、奈良井宿へ行けば良いと思います。北に少し行けば塩尻のワイナリーもあるし。

奈良井宿の次は木曾義仲の宮ノ越宿、あとは「くるまや」の蕎麦がある福島宿が良いんじゃないでしょうか。

以上、生きているうちにまた361号線や19号線をドライブしたいと思いつつ、今回はここまで。


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