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ひぐらし引きこもり日記14 帰る場所

生まれ育った大阪郊外の町は今ではすっかり様子が変わってしまい、風情のあった昭和の家々は高層マンションに立ち代わり、懐かしい人ももう誰も残っていない。そして帰る故郷を持たない私は、時々夢に出てくるとても懐かしい場所もかなり抽象的で、目が覚めてみると、それがどこなのかはっきりしないことが多い。認知症で徘徊する人は、こことは違う何処か、本来の自分の居場所に帰ろうとすると聞いたことがあるが、それは夢で見るあの懐かしい場所なのかもしれない。
私のその場所は大阪ではない。20年暮らした神戸?夢の中の私は一人なので家族と暮らした神戸ではないような気がする。なら若いころにしばらく住んでいた京都?そうかもしれない。「人生最良の日々」という映画を最近見たけれど、人が帰りたいのは場所ではなくて時間なのかもしれないな。

今長い間使った古いパソコンの写真を整理している。その中から出てきた懐かしさを感じてクラウドに移そうと思った写真。

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阪急梅田駅コンコース。子供のころの思い出が蘇る。

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神戸元町商店街ジャズストリート。ジャズが懐かしい。

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神戸旧居留地界隈。今でもメインバンクはここにある。

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京都銀月アパートメント。懐かしさが噴出した!北白川界隈に暮らした時が私にとって人生最良の日々?

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京都山科旧鶴巻邸。これは夢の家であって帰る場所ではない。

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御崎カフェの丸テーブル。もう今はない懐かしい空間。

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親の家を改装中の自宅。あと何年かここに住み続けたら、ここが一番懐かしい場所になるのかもしれない。

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そしてこの集落に帰ってくるとホッとする。私にとって人生最良の日々は現在なのかもしれない。

赤穂緞通工房ひぐらしG wrote #日記  

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