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レポ36:香々地灯台(2019/8/17)

大分県北部に位置する豊後(ぶんご)高田市。周防灘(すおうなだ)に面した自然とアート溢れるキャンプリゾートの先端に立つ灯台を訪れました。…

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年々その数を減らしている灯台を護るため、灯台病の記者が灯台訪問の魅力などをお伝えする『全国の灯台巡礼レポ』。灯台マニアの方のみならず、灯台のある風景を通じて地域の魅力を再発掘したり、地元の原風景を護りたいと願う地元の方々にも参考にして頂ければ幸いです。

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◼️レポ36:香々地灯台(2019/8/17)

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大分県北部の豊後(ぶんご)高田市。国東(くにさき)半島から周防灘(すおうなだ)に突き出したような形状の長崎鼻リゾートキャンプ場。

自然豊かで夏場には120万本のヒマワリ畑を一望出来ます。

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お目当ての灯台へはリゾートキャンプ場入口にあるレストランfiore(フィオーレ)の奥まで進みます。

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ここを右に行って道なりに進めば灯台のある岬に着きます。

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灯台に向かう途中にはコテージなどもあり家族連れや夏休みの学生達が楽しんでいる様子。

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ズンズン進んでいくと真正面に香々地(かかぢ)灯台の姿が見えてきました。香々地という地名の由来には「大昔楠が沢山あってその香りがすごい地だったから」という説もあります。

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キャンプ場の端っこに立つ灯台。ここからは周防灘の一大パノラマが広がります。

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実は香々地灯台のすぐそばにもテントが張れます。灯台のそばで寝てみるのもオツな体験ですね。この日も丁度バイク旅されていた方がテント準備しているところでした。

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奥の松林から長崎鼻の先端の岩場まで出られます。そこから灯台を見ると大穴が開いています。こらは海蝕洞穴と呼ばれ、長年の波の浸食で出来た洞穴が約20ヶ所あります。

灯台下の大穴は地元の昔話にもなっており、大ダコが住んでいるとかで危ないから近付かないようにと云われているようです。

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岩場へ続く松林の隙間から見える灯台。

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最大の洞穴はかつて修験者の修行場にもなったことから「行者洞穴」とも呼ばれ、地元ではパワースポットとして紹介されていました。崖を貫通する自然の力は圧巻です。

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キャンプ場内には、2014年に開催された「国東半島芸術祭」の時に作成、展示されたアート作品が今も展示されています。

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本当は灯台から臨む夕陽が綺麗そうだったので、是非とも見たかったのですが、この日は姫島にも立ち寄ったので(レポ35参照)夜に再訪しました。

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真っ暗な岬に白光が黙々と明滅していました。夜空を見上げると満点の星空です。夜通し灯台の光の下、緩やかに流れる時間を体験するのも良いかもしれませんね。

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村上 記

年々その数を減らしている灯台を護るため、灯台を訪れる魅力などをお伝えするプロジェクト。灯台マニアの方のみならず、灯台のある風景を通じて地域の魅力を再発掘したり、地元の原風景を護りたいと願う方々の想いを大事にしていきたいです。