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レポ3:城ヶ島灯台(2019/02/23)

城ヶ島は三浦半島南端にある神奈川県最大の自然島です。その城ヶ島の西端にあるのが城ヶ島(じょうがしま)灯台。

この日は深夜に同じく三浦半島の剱埼灯台を訪問しており、剱崎から城ヶ島は約8kmと車で20分かからない程度の距離感です。そのため、剱埼灯台の夜の灯火を眺めた後(レポ1)、すぐに城ヶ島灯台に向かいました。

初めての三浦半島訪問でナビの示すままに車を走らせ城ヶ島大橋を渡り、島内に到着。そのまま城ヶ島灯台に向かう途中、異様な建物があるなと思ったら灯台を模した「三浦警察署城ヶ島駐在所」でした。こんな風体にするとは、警察もお茶目ですね。城ヶ島を訪れた際は是非観て頂きたい。

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ほどなく城ヶ島灯台近くの駐車場に到着し、まだ闇夜の灯台へ。

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正直、天気も曇りでホントに暗かったので灯光以外はそれほどよく見えませんでした。ただ漆黒の日本海だけでなく、周辺の山々や住宅街まで照らす姿はまるで城ヶ島の守護神のように鎮座しています。

せっかくなので空が白んできてからもう一度訪れました。やっぱり日本で5番目に点灯したという歴史ある灯台のフォルムも見てみたい(現在の灯台は2代目ですが)。

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深夜訪問時は全く分かりませんでしたが、灯台のある崖上までは階段があり、ちょっとした散策や休憩が出来る公園になっています。

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ちょうどこの時期は、灯台の目の前の水仙が咲き乱れていました。

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灯台の西側からの構図。灯台の手前に建っているモニュメントは点灯百二十周年記念碑です。初代は関東大震災で倒壊したため、現在の灯台は2代目です。ちなみに初代灯台を建てたのはフランス人技師のフランソワ・レオンス・ヴェルニーです。

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間近で見ると大きな目で迫力がありますね。現在の灯台は第4等フレネルレンズです。

昔から三浦半島の城ヶ島は東京湾の入口となる軍事的な要所で、古くは島の東端の安房(あわ)崎に設置した烽火台【※のろし台】に始まり、その後現西側の長津呂(ながとろ)崎に移設され、篝火(かがりび)、燈明台(とうみょうだい)と形を変えて、開国時の江戸条約に基づき明治3年(1870年)に初代城ヶ島灯台が初点灯しました。

せっかくなので、崖下にも降りてみます。

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長津呂崎は赤羽根崎の西側に位置しますが、なだらかな海岸段丘地帯となっており、釣り人たちがチラホラ見えました。足場は平坦な場所は全くないため、キチンとした靴を履かないと大変かもしれません。私は私靴も安全靴を履いているので、普段は重たいですが今回は活躍しました。

本当は安房埼灯台にも立ち寄りたかったのですが、東端の方にある公園駐車場が8時からしか開いておらず入れませんでした。今回は朝早くから私用がありやむなく訪問は断念。また次回来ます。

村上 記

年々その数を減らしている灯台を護るため、灯台を訪れる魅力などをお伝えするプロジェクト。灯台マニアの方のみならず、灯台のある風景を通じて地域の魅力を再発掘したり、地元の原風景を護りたいと願う方々の想いを大事にしていきたいです。