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レポ27:田倉埼灯台(2019/5/3)

和歌山県和歌山市の北西端にある加太(かだ)港。そこからほど近い田倉崎の岬の頂上にある、加太の瀬を見守る灯台を今回は訪問しました…

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年々その数を減らしている灯台を護るため、灯台病の記者が灯台訪問の魅力などをお伝えする『全国の灯台巡礼レポ』。灯台マニアの方のみならず、灯台のある風景を通じて地域の魅力を再発掘したり、地元の原風景を護りたいと願う地元の方々にも参考にして頂ければ幸いです。

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◼️レポ27:田倉埼灯台(2019/5/3)

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和歌山県和歌山市、紀伊半島の北西端にある加太(かだ)。この港には友ヶ島へ向かう船が発着しますが、近くまで来たら是非とも田倉崎まで足を運んで頂きたい。

田倉崎は加太港近くの加太シーサイドホテル海月から海岸線沿いに南へ1kmほど歩いた先にあります。大体徒歩15分くらいで着きます。

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田倉崎の海辺に目をやると、少し離れたところに標柱が見えます。これが田倉埼灯台に併設されている照射灯から照らされる

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田倉埼灯台への登り口には万葉歌碑があり、「紀の国の 飽等(あくら)の浜の 忘れ貝 我は忘れじ 年は経ぬとも」と詠まれています。愛しい人をいつまでも忘れることは決してない、という歌ですね。余談ですが、加太シーサイドホテル海月の露天風呂の一つは『飽等の湯』と言います。

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灯台へは階段をひたすら登っていきます。私は数える余裕はなかったのですが、後から調べると階段は157段もあるそうです。

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ズンズン登ります。

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ひたすら登ると田倉埼灯台が見えてきました。

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スラっとしたフォルムが美しいです。照射灯が併設していますが、違和感のないデザインが素敵です。

初点灯は1951年(昭和31年)で1982年(昭和57年)に改築されているようですが、山の上なので少し古びた雰囲気があります。

ホント、頂上は灯台分のスペースしかないため、このアングルでしか全体像を収められません。

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田倉埼北方照射灯が照らす先は、先ほど入口で見た標柱を照らしていました。

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電化のため、麓から電線が繋がっています。そのため、下から見上げると灯台まで一直線に見えるのが特徴です(トップ写真参照)。

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田倉崎の海岸は結構急峻な断崖になっていて、岩がゴロゴロして少し危ない雰囲気でした。

でも、ここからは友ヶ島に沈む夕陽が臨めそうできっと綺麗でしょうね。

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村上 記

年々その数を減らしている灯台を護るため、灯台を訪れる魅力などをお伝えするプロジェクト。灯台マニアの方のみならず、灯台のある風景を通じて地域の魅力を再発掘したり、地元の原風景を護りたいと願う方々の想いを大事にしていきたいです。