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中学受験をふりかえる⑦

そんなわけで結局小4の夏も小5の夏も講習には行かない夏を過ごした娘。

30年近く前の話ではあるが、自分自身が中学受験をしたときは小4の夏期講習から受験勉強を始めた記憶もあり(同じく中学受験経験者の夫も小4から開始したそうだ)、小4のみならず小5の夏にも講習未参加と言うことはもう受験はできないね、と夫婦でも話していたし、娘にとっても家族にとっても内部進学することでピアノだけではなく、他に興味のあることに挑戦できるし、最適な進路だと思った。

とはいえ、せっかく身についた勉強習慣は継続させたかったし、内部進学といえど試験はある。前年より抱いていた、小学校の教育課程を終えられるかの不安は払拭されていなかったこともあり学習目的で、受験目的の通塾対象としては外していた準大手塾への転塾した。

また、この時期、我が家は同時に息子の幼稚園受験を控えてもいた。こちらはいわゆる「お受験」であり「お教室」通いは2年目に入っていた。幼稚園受験の考査は10月下旬から11月にかけてが本番だ。つまりこの時期は本番直前期でもあり、週に2回のお教室通いに加えて、土日は面接練習に模試にと多忙を極め始めていたといえる。

そして、内部進学を決めた娘はピアノコンペも復帰していたので、振り返ると私自身も仕事をしていたし、とても中学受験の準備をできる状態ではなかったかもしれない。8月は特に、幼稚園受験へのプレッシャーと息子の仕上がり(お受験用語)に不安しかなく、家族に気持ちを吐露して泣くこともあった。

ピアノコンペも小5となると、遊び半分の子はあまり参加しなくなってくるのでレギュラーのレッスンに加えて週に何日か単発レッスンを入れたり、グランドを弾くためにスタジオに行ったりと、それこそ一日8時間くらいはピアノに向き合う夏休みを過ごしたのだった。コンペ自体も、地方まで弾きにいくこともあったので夫婦が両輪となった、まさに砂漠を疾走する四駆さながらのファミリードライビングだ。

夏のピアノコンペというと限定されるので結果については言及しないが、努力の甲斐もあり、軽いブランクがあった割によくがんばったと思う。



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