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2019年の計画策定に関する基本方針

2019年の、というよりこれからの人生の目標設定及びその達成に向けた計画策定について、年末年始をきっかけにあらためて考えています。
まだ具体的な内容については未確定ですが、計画を立てるにあたっての基本方針は固まりつつあるので、文章化して自分の頭を整理したいと思います。

これまでの反省

2015年に起業してから、毎年1月に前年の振り返りと当年の目標・計画を立ててきました(以下ブログ記事参照)。

しかしながら、これらの計画が実行され、目標が達成されたことは残念ながらほぼありませんでした。いずれも計画倒れになってしまっている状況です。

今年、僕は33歳になります。
そして会社も今年の6月には5年目に突入します。
起業家としては決して若くはなく、もう「今年も全然進捗ダメでしたわー」と言っている余裕はなくなりつつあります。
これまでもさまざまな挑戦をしてきましたが、そのどれもが成果として結実していません。
そのため、今年は根本的に事業に対する考え方を変えます。

事業に対する考え方について

サラリーマンを辞めて起業する時は「とりあえず2,3年で年商10億円くらいの会社にして、ちっちゃいビル&メリンダ・ゲイツ財団みたいなのつくろう」と考えていました。
まあ、率直に言って、商売をナメていた、という話です。
その時の僕がぼんやり考えていた頭のわるそうなプランは以下の通りです。

フェーズ1 とりあえず何らかの事業で年商10億円、利益1億円程度の事業をつくる
フェーズ2 1億円程度の利益を使って社会課題を解決する事業に対し薄く広く投資するファンドをつくる
フェーズ3 リターンを得つつ、ファンドの規模を拡大していく

ところが、この「とりあえず年商10億円くらいの事業をつくる」というのが全然達成できていません。
現状、年商1,000万円前後をうろうろしており、文字通り桁ちがい、それも2桁足りません。
しかも、困ったことに今後伸びる見込みがある年商1,000万円ではなく、何の手も打たなければこのまま頭打ちしてしまうだろう、という感触です。

そこで、考え方を変えます。

Before:事業で稼ぎ、そのお金で社会課題を解決する
After:事業で社会課題を解決しながら、お金も稼ぐ

これまでは「とりあえず儲かりそうな事業はなんでも試してみて、その中で当たりが出たらその稼いだ金で社会課題解決型の投資をしよう」というものでした。
これを、「事業そのものが社会的課題を解決することものであり、かつビジネスとして持続する事業をつくる」方向にシフトしたいと思います。

まず、どうやら僕は「とりあえず10億くらい稼ごう」と思った時に、サクッとこれができる才能がないらしい、という現実を受け止めました。
その上で、より真摯に向き合うことができ、さらに自分の強みを活かすことのできる事業に時間とお金を投入していくことにしたいと思います(いや、今更何言ってんだ、って感じですが)。

もちろんこれまでも仕事に対しては常に真剣に取り組んでいます。
が、その方向性がブレブレできてしまったので、実績の積み重ねがほとんどできていません。
毎年のように「今年はこんな新規事業にチャレンジします」と言っていますが、まずは、上記の事業に対する考え方を基本として、どんな新規事業に挑戦するかをしっかりと考えたいと思います。

計画策定に関する基本方針

というわけで、今年はこの新年の1週間にどんな新規事業に取り組むか、どんな目標を設定するかと言った計画の内容をあわてて決めることはしません。
ただ、これまで計画がすべて夢想に終わっていることを鑑みて、今年は計画策定に関する基本方針を以下の通り定めました。

・会社としての看板事業をつくることを1年の目標とする
・「課題の質」の高い事業を生むため、1〜2月に徹底的なリサーチを行い、具体的な計画を立てる
・毎月末、計画を進捗管理する

今年は「なんとなくおもしろそう」「なんとなく儲かりそう」で動いてしまう多動性を少し抑え、腰を据えてしっかりと考える、ということを大切にしたいと思います。

現在検討中のイシュー

上記の通り、今年の1〜2月はさまざまな社会課題について、「その課題の質は高いものか」ということ、そして「その課題をビジネスとして解決する室の高いソリューションがあるか」ということをしっかり考えていきます。
具体的に、ここ1週間ほどで検討しているイシューは次の通りです。

・後継者のいない地方中小企業の事業承継
・行政におけるエビデンスに基づく効率的な政策の立案及び実践
・地方中小企業のコスト競争、人材不足に対応するための生産性向上
・アンダークラス、マイノリティの所得向上のための教育研修機会の確保
・テクノロジー活用による失われつつある伝統技能、技術の保存・継承

上記のイシューについて(もちろんこれに限らないので増えるかもしれません)、2カ月間で文献調査、課題を抱える人へのインタビュー調査、実際の現場観察、MVPの開発等を通じて検証していきます。

今年こそしっかりとした基礎をつくる1年にしたいと思います。
それでは、あらためて2019年もどうぞよろしくお願いいたします。

犀の角のように、ただ独り歩め。

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