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混沌な世の中を照らすは自分の心。

9月末、台風の風音をBGMにしながらつらつらと書いている。

大好きな映画の1つ、「バケモノの子」にて作中に登場してくる主人公の師匠が言い放つ「あんたに胸の中の剣はあるか?」というセリフが大好きだ。
この"剣"とは"自分の中に曲げたくない何か"で、不安や闇を振り払うのは誰かではなく自身の中の信念だ。


Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.
Don't be trapped by dogma which is living with the results of other peopel's thinking.
Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice.
And most important, have the courage to follow your heart and intuition.
They somehow already know what your turly want to become.
Everything else is secoundary.

- steve jobs  2005 @stanford university

スティーブ・ジョブズが"Stay hungry, Stay foolish"という名言を残したスタンフォード大学での卒業式祝辞での言葉であり、僕の最も好きな文章だ。
ざっくりと訳すと『自分の心と直感を信じる勇気が大事。その他のことは二の次だ。』

きっと様々な偉人たちのおかげで、事の結論は出ている。
『混沌とした世の中を照らすのは自分の心だ。』
しかしいつの間にか直感を信じれなくなる時がやってくる。
それが”大人になる”ということかもしれないが。

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先月とあるツイートをした。それは「今後に関することって興味ある人いるのか?」というものだった。分母は少ないものの、9割弱の方が興味を持ったらしい。僕のフォロワーはどうやら上質な変人が多いようだ。

なのでこのあたりを思うがままに書いていきたい。

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1.はじめに(こいつだれ?)
2.なんでスタートアップ?
3.どうなりたいのか
4.最後に

1.はじめに

 『とど(@Tdys13)』です。ただのテクノロジーと医療とアイス好きです。
現在は修士2年で人工知能(AI)の医療分野応用研究を行なっております。
主戦場は肝臓腫瘍(現在)と喉(今後)です。

【ざっくりプロフィール】
 92年福岡生まれ。病弱、かつ、よく骨折するお陰で頻繁に病院のお世話になる。その結果お医者さんに憧れ、2浪。
 2浪時に見たディスカバリーチャンネルのおかげで(せいで?)「新しいテクノロジー x 既存の技術」の可能性に惹かれ、現・所属研究室(医用画像処理系)に入るため、現・大学に入学。

学部時代は学外にてヘルスケアハッカソンや医療アプリを作成しようとするも全部失敗。その後は希望研究室に配属され研究に没頭しながら、「飲み友達」と言う名の「替えの効かない友人」を増やしていく。

修士1年時に国費留学生としてシンガポール国立情報研究所にて研究を行い(この留学が人生のターニングポイント)、帰国し現在に至る。現在の主戦場は肝臓腫瘍自動検出タスク、修士修了後はAI医療機器スタートアップにてAIエンジニアとして喉領域の病変自動検出タスク。

2.なんでスタートアップ就職?

※ここで述べるスタートアップとは創業1年以内、入社確定時は両手で収まる社員数の会社。

この質問の答えは"直感"だ。直感としか言えないのだものしょうがない。
しかし、この直感は『いろんな経験が出来たおかげで選べた』のだろうとも思っている。のでまずはこの結果にたどり着くまでをざっくりと話したい。

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とあるきっかけで、大学1~3年生時は稲盛和夫氏(京セラ創業者)の運営する財団で働いていた。そこの財団に携わった理由は研究者の支援をしていたから&面白そうだったから。

研究者になりたいと漠然と思っていた僕は、「ならば当人と環境から学ぼう〜〜」と思い、そこの財団で国際賞授与式の運営に携わっていた。国際賞授与式を通して、世界の最前線を直走る研究者の見据えるものを学んだ。約3年間、物理学者や生命科学者、情報学者や織物の可能性を広げた方などなどの方々を目の当たりにした。そんな中、とある超有名研究者(iPS細胞でノーベル賞を取られた方)から心に残る、思いがけない言葉を頂いた。

それは『研究も大事。だがそれ以上にどうやって社会に出すかが大事。』と言うものだった。この言葉は当時の僕でも容易に想像できる言葉だった。だが世界トップを直走る当事者から言われるとは思わなかった。それと同時に、結論としては素人と同じ言葉だが通したフィルターの枚数が圧倒的に違うと感じた。

その時に『何を経験したらその答えに近づけるのか』を気になった。

かすかな手掛かりとしては『どんな研究者も一度は海外に出ている』というものだった。
『そうか、海外か。。』

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この手掛かりを持った上で、学部時代に交換留学は行なったが、「きちんと研究をするために海外に行きたい」という気持ちをさらに抱いた。

こればかりは本を読んでも分からない。自分で経験してみないと分からないと思い、「海外で研究をするため」に大学院に進学した。所属研究室は教授が外人、所属の半数以上が留学生という環境で、教授に認められれば国内外の研究機関に行けるチャンスがあった。それを掴むためだけに進学した。


結果、海外研究所にて研究することが決まり、加えて国費留学で行く権利を貰え、昨年実際にシンガポールで研究をしていた。

シンガポールの研究所で一番驚いたことは環境だった。所属する研究所は政府機関管轄の研究機関だった。とても堅苦しいのかと思いきや、柔軟だった。むしろ柔軟すぎたのかもしれない。環境としては研究所の真横にスタートアップ集落があり、国として意図的に研究と実社会応用の距離を短くするための設計が施されていた。

そんな環境で研究をしている研究者さんから、さらに衝撃的な言葉を聞いた。『週3、研究所で研究。週3、スタートアップビルで自分の研究をビジネスにしている。応用研究ならば、没頭することも大事だけど社会に出すまでが研究だからね。』

この環境に来るまで考えた事のなかった事だった。「そうか、研究者がビジネスをする時代なのか。」と遅いながらに気づけた瞬間でもあった。それと同時に数年前に聞いた『研究も大事。だがそれ以上にどうやって社会に出すかが大事。』と言われた言葉がリフレインして鳥肌が止まらなかった。

今振り返るとこの瞬間が人生のターニングポイントだったかもしれない。点でバラバラだった事が線になり面になり、これから立体に出来る(具現化が出来る)とどこかで思った。

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帰国後、いろんなイベントに赴き、チャンスが来たらとりあえず首を突っ込み、インターンを出来るならばとりあえずした。
その結果 「IT x 医療系」で今後も進みたいならば、この体制は絶対に必要。この体制はそこまでいらない。という分別がつくようになった。

色々と経験をした上でのチャンスは突然だった。AI医療機器スタートアップにてインターンをすることになった。これは飲み友達であり国費留学の同期である友人からの突然の紹介だった。彼がたまたまインターンをしていた会社だった。代表と話し、とりあえずインターンをすることになった。

働いてみた結果、今までと違う感覚を覚えた。言語化は出来るがきっと感性的に抱く方がこれは大事なのでしなかった。

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こんな経験をしたのちに、インターン終了後にそろそろ就職先を決めねばとなった頃(有難いことに内定は思った以上に戴いていた。)にはもう心の中で答えは出ていた。

『経験をした上での直感は強い』と自分でも仮説検証をしたかったと言うのもあるが、やはりロジックで説明できない奥深くに感性的(霊性的)なものは存在すると俯瞰できた。(この文章において一切定性的な分析を入れなかったのも、この辺りがあるからだ。)

さらには、きっとこの感覚に出会える人は少ない&選べる人も少ない(≒皆ロジックで考えるから踏み出せない)からこそ、幸運にも出会えたならばそれを少しづつ証明していくことで、後に領域が違えど、雰囲気が似ている"後を進む者"が辿れるような軌跡になればいいと思った。

3.どうなりたいの?

何をしたいか。は日々変わる人間なので、3ヶ月前に決めたやりたい事がその後も継続していることは圧倒的に少ない。だからこそ"好きを好きで居続けれる人間になりたい"と思う。そのために何をするのかは日々変わっていい。医療とテクノロジーとアイスと飲み友達(←New!)が大好きだ。いつまででも好きで居続けたい。誰から何と言われようが、好きなものは好きであり続けたい。

これからさらに足を踏み入れる医療に関しては『医療もテクノロジーも分かる人になりたい』とは思っている。レベル感もあるだろうが、それは飲んだ時にでも話しましょう。笑
イメージは足を踏み入れるだけでなく、肩らへんまでじっくりと浸かって心の底から漏れる声を出したい。

4.最後に

ここまで読んで「経験に再現性なさすぎだろごらぁ」と怒られるかもしれない。でも自分事として語れて、その結果学べた事があればどんな経験でもいいと思う。経験の種類と内容なんてどうでもいい。何をあなたが学び、どう生きているのかが大事でそこが人間として面白くなるポイントでもある。


僕は人に生かされている人間だ。だからこそ迷った時に頼れる人もいる。

しかし、本当に迷った時に答えを決めるのは『自分の心』と『運』だ。どんな時でも自分の心に素直に、心の火を静かに見つめて行きたい。運の風向きによっては火を風から守る。神風ならばそれをエネルギーに火を大きくしたい。

混沌な世の中を照らすは自分の心だから。


数ヶ月後、数年後に見返した時になんて思うかが楽しみだ。笑

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