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第6回 転職ノススメ「砂漠を探せ(1)自社の周辺」

第2回で、「水を売るなら砂漠で売れ」ゆう話ししたやんか。

しやったら、どこに砂漠あんねん!ちゅうの聞きたくなるやろ。

今回を含めて3回使って、砂漠の見つけ方について話してく。なんで3回か。「転職」するときは、「転業(=業種/業界を変える)」、「転社(=会社を変える)」、「(狭義の)転職(=職種を変える)」を分けて考えなアカンやんか。

まず、シリーズ1回目の今回は、自社の周辺での砂漠の見つけ方、主に「転社」について話してくで。

自社の周辺

まずな、会社を取り巻く環境を俯瞰してみるで。ポーターのモデルを使ってみよか。ポーター知らへんヤツは気にしいひんくてもええわ。ハリー・ポッターの親戚みたいなもんやww

まあ、ゆうてこんな感じやろ。自社をとりまく会社って。て、ゆうてもあまりピンと来いひんかもしれへんから、一個一個みてくで。

自社:いま(前)勤めてる会社

顧客:自社の顧客企業。流通さんとか、再販業者とかかも知れへん。もし、今の会社が消費者向けの事業やっとるところやったら、ここはナシや

競合:自社の競合。どっかライバルおるやろ。そこやねん。ちょっと気をつけたいのは、ライバルって業務の切り口、製品の切り口によって変わることあるやんか。眼の前のライバルだけやなくて、ちょっと違う角度からもライバル見つけるゆうの、大事やで。

仕入元:売ってるモノや、原料の仕入元企業や。一緒に顧客にサービスを提携しとるようなパートナー企業もここに入れるで。

代替:これ、ちょっと分かりにくいけどな、ローソク屋にとっての懐中電灯屋とか、飛行機屋にとっての電車屋とか。要するに顧客が手にする機能や価値(明かりだったり、中距離移動だったり)は一緒で、実現する手段が自社と全然違うモノを扱っとる会社やねんな。

どこに砂漠があるのか

あのな、もう分かったと思うけど、ここに出てきた連中って、みんな「自社」のこと知りたいねん。

買い手(顧客)だったら、売り手の本音が知りたいし、売り手におったやつやったら、なんや交渉のとき有利な交渉してくれるんやないかって思うやんか。サービス業だったら、高い金払わんと、自社の社員として同じようなことやってくれたら嬉しいわーって思うやんか。

売り手(仕入元)も同じやろ。買い手がどこに狙いをつけて、これからどんなものが欲しくなるのか、そうゆう情報欲しいやん。それか、単純に「自社」や「自社の業界」のこと詳しいやつほしいやんか。

ちな、「仕入元」ってゆうたときは、単純にモノや原材料だけでなくて、ITシステムだったり、コンサルだったり、設備だったり、そうゆうのの仕入元全部が入っとる。ITシステム屋とかコンサルとか「モマエら業務のこと分かってへんから、話にならへんわー」ってしょっちゅうゆわれてるから、お客さん側の人間取り込めるのはむっちゃ助かることあんねんで。

実際な、建築業界で設計やっとったやつが、CADソフトウェアの営業とか、デパートの店員から小売コンサルとか、そんな話いくらでも聞くやろ。

競合、代替も同じや。

そうゆうとこ行くと、えげつなく社内の機密情報求められるんやないかと心配するかもしれへんけど、そうゆう情報はすぐ陳腐化してまうから、採用する方もそうゆうこと期待して採ることはあんまりない。

もし、そうゆうことを面接の時から求められるの感じたら、そうゆう会社には行かん方がええで。

ちゅう訳で、こうやって見てみるだけでも結構、砂漠あるやろ。「自社」で毎日当たり前にやっとることでも、周りからしたら案外貴重なことやったりするもんや。まったく同じ仕事を同じような会社でやるのは、水を水辺で売るようなもんやから、あんまり大した利益は望めへん。だからこそ、こうゆう砂漠を転職のときに考えるちゅうのが、重要になるんやで!

つづく!!

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