若い人に持ち上げられて良い気分になった
久しぶりに若い人と話をした。
ポッドキャストという言い訳を使って、協力隊の人たちの任地のことや課題とかいろんなこと聞いてるアレ。情報収集でもあり、青年海外協力隊の活動の紹介という大義もあるけれど、単にあいつ暇なんじゃないかと表に裏に言われてるアレ。
(テレビ番組でいうところの、世界ふしぎ発見!やクレイジージャーニー的な番組をイメージしてつくってます!)
そのゲストに同期隊員の若い人を迎えて収録したわけだけど、すごいしっかりしてるなあと改めて思った。協力隊の次のことわりと具体的に言語化できるレベルで考えているし、これまでの積み上げたものを捨てることにもためらいはない感じだった。せっかく今までやってきたから…みたいな too much invested to quit ( お金ぶっこみすぎたから今さらやめられない )な考えがないようだし。
謙虚で、背伸びせず自分の言葉で受け答えができる立派な人。
ぼくが彼と同じ年齢の頃は、司法書士の勉強をいつ辞めるか考えながらずるずる何年も惰性で試験に臨んでいたし、自分には実力も実績もないのはわかってたけど、わかってたが故に、ちょっとでも自分を大きく見せようと目一杯背伸びしてたなぁと思う。いたい奴だったと思う。当時のぼくは売れないとがった若手芸人みたいだった。
いまのぼくが当時のぼくと出会ったら避けるだろうなあと思うんだけど、20歳そこそこの頃のぼくは、どういうわけか今のぼくくらいの年齢の人たちにかわいがってもらっていた。いまもその人たちとは付き合いがある。
ぼくの相手をしてくれる目上の人たちは何かしら専門性があったり、メディアにも取り上げられるようなすごい人たちばかりで、なんというかそういう人たちと接する度に、ぼくの目線も上がるし、いっしょにいるだけで自分も何かすごいんじゃないかって勘違いしそうになる。たぶんこの10年ほど、ぼくはずっと勘違いしている。
ぼくもそろそろそういう役回りが求められているんじゃないか、次の世代に自分が持ってるものをギブすべきじゃないかって勘違いから、協力隊の訓練所のときから、頼られればできうる限りのことを教えようとしてきた。うまくいったかどうかは知らないけれど。
で、今日ゲストで来てくれた彼の話を聞いてると、どっかで聞いたことあるような話がでてきた。
ぼくが訓練所の時にしたマーケティングのプレゼンだったかケーススタディだったかで取り上げたものだった。
それを彼は自分の活動であったり、今後の方向性みたいなのに取り入れていた。
Yukiさんのマーケティングのやつ、すごい参考にしてるんですよ!
感動した。ちゃんと響いた人もいたんだなと。役に立ったんだ、ぼく。
数秒後、冷静になって社交辞令的なアレかもしれないと理性でふわふわした気持ちを抑え込んだけれど。
あわよくば、彼のメンターになってやろうとか考えていたけれど、逆に機嫌を取られてしまった。
恐ろしい子だ。もはや彼に何も言うことはない。おじさんの機嫌をナチュラルにとれることほど、この世界で重要なことはない。そしてそれはぼくには未だにできない。もうぼくを越えてる。
だが、ぜんぜん嫌な気がしない。
なぜならぼくは褒められて機嫌が良いから。
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