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クソォォオ!ぼられたぁ!超ムカつく!偽ブエナビスタ・ソシアルクラブめ!

普段、「いやぼくフィリピンでスラム街とか行ったことあるんで危険なことの線引きはわかります、危機回避能力は養われてるんで」とかドヤ顔で言ってるのに、典型的なぼったくりにあっさりやられるシリーズ!

今回の舞台はハバナ!ブエナビスタ・ソシアルクラブ的なミュージックがいたるところでながれるラテンな街。

(ちなみに、最近の若い人はサルサを踊らないらしい。たぶん、ネット解禁されたりして海外の音楽(主にアメリカンポップ)がどんどん入ってきてるからだろうなあ。若者のサルサ離れだ)

ぼくは新市街のカサ(観光エリアまでは徒歩5分ほど)に泊まっていて、臭く汚い生ごみや犬の糞にまみれた通りを歩いていたんだけど、観光エリアはきちんと掃除されててとてもきれいで賑わってます。

夕方くらいになると旧市街のいろんなカフェやバーで生演奏が始まったりして楽しい。

そうして浮かれたぼくはサンセットを見にマレコンの方へ歩き出しました。

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いやぁ、ハバナ良いなぁと思っていたらアコースティックのギターとマラカスを持った若者が4人くらいぼくのところにやってきてフレンドリーに話しかけてきました。

Oh, Yuki, Japan, Konnichiwa~ みたいなノリでね、すぐ演奏が始まったんですわ、目の前で。ぼくにマラカスを渡していっしょに踊ろうぜってなったんです。

ぼくは、「あ、これは…」と思ったんですが、ハバナの雰囲気がぼくに陽気なステップを踏ませたんですね。絶妙に長くて疲れたころに演奏が終わりました。

で、「Yuki、俺たちキューバはアメリカが経済をブロックしてとてもピンチなんだ、だから…」ってチップを要求するわけです。

はい、お決まりのやつですね。でもね、まぁ演奏してもらってるし、さっさと視界から消えて欲しかったので10CUC上げたんですよ、キューバの人たちは平均月収30USだと言われてます(2018年の統計)。そしたらね、4人で割って1人2.5US(1CUC≒1US)やないですか。3分くらいでこの稼ぎってめちゃくちゃ良いでしょ。

なのにね、1人10CUCにしろと言うてくるわけです。ぼくもうプッツーンいきましてね、穏便にその場を終わらせようとしてたのに、一線を越えたなと。コイツら、俺のことカモや思てるなと。ぼくの気分を害されてしまったわけです。

あのな、君ら。ワシ一言でも演奏してくれ言うたか。それなんていうか知ってるか、ゆすり、たかり言うんじゃボケェ!デカい声だして警察呼ばれて困るんお前らだろと、調子乗り過ぎや。10CUC持ってさっさと消えろぉお!!

とまくし立てることはせずにですね、グッと堪えて穏便に1CUC追加であげて、これで堪忍してなと、ワシも金ないさかいこんな貧乏な国に旅行来とるんやと数分粘ったあと退散してもらいました。

周りに他のツーリストがいるとはいえ、何されるかわからん怖さもあったんでね、はらわた煮えくりかえるくらいムカついてたけど我慢しました。金で解決しました。

お前のしてるそのサングラスくれよって言われたときは、堪え切れず「死ね」言うてまいましたけどね。

いや、ほんま典型的な観光地の詐欺師にやられましたわ。

治安めっちゃええやんーって油断し過ぎた。

ミラノで似たようなことで2ユーロ渡した時くらい、ムカついた。

あのときは、「なんやねんー、最後の晩餐って1カ月くらい前までに予約しとかな見れれへんのかよー」と思いながらドゥオーモあたりを歩いてとき、ミサンガをパッと渡されたんですね。

あのー、日本人って、日本って路上でポケットティッシュを配ってるやないですか。なんも考えずに受け取ってしまうときあるやないですか。そういう文化やないですか。

だから反射的に「ありがとう」言うて受け取ったんですよ。なんの疑いもなくね、4年くらい前の話です。ほんなら、くれた黒人の兄ちゃんもせっかくやからつけたるわ言うて手首にくくってくれたんですよ。

親切やなあ思てたら、はいお金って。そういうことかーって。当時はまだぼくナイーブでしたから、ミラノって芸術が盛んで、自分の作品をとりあえず渡しまくってるか、よほどツーリストウェルカムな街なんだなと思てたんです。

だから、その時は無料や思たからいらん言うて返そうとしたんですね。ほんなら「もう手につけちゃったし、汚れちゃって売り物にならない」とかなんとかいうわけです。

血気盛んだったんで、そんなもん知るか、それはお前の事情じゃボケ言うて捨てたんですよ。怒ってる姿を見せなあかんと思たんでね。どうせ不法移民や思てIDカード見せろ、お前名前なんて言うねんってまくしたてました。(若くてね、ナイーブな顔立ちでね、目が弱そうだったから)

ほんならうにゃうにゃ言うて名前も教えてくれないんですよ、ウソでいいのに。これ完全に最近来た奴や思てたら、ぼそっと「donate for Africa」って言うたんです。なんとか絞りだした言葉がそれでした。

ぼくも心がきれいだから、ほんとのところはどうか知らないけれど、彼が生活のために危険な旅をしてここまで辿り着いたんだろうなと察してるので、2ユーロ渡して消えてもらいました。

ぼく自分が納得してないことには1銭も使いたくない主義を気取ってるので、ハゲるくらい頭に血のぼるんですね、こういうの。

双方合意のもとに行われる、売り買いの商売じゃないから。こういうの経済活動と認めたくないんですね。

以上、隙だらけでガバガバでカモなエピソードでした。

ちなみに、きれいな花を渡して金を巻き上げようとしてくる人にはやられたことはありません。

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