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カーニバルを楽しみたければ腰を振る練習をお家でするのよ、Yuki!

来月はカーニバル。

話題もカーニバルのものが増えてきた。

今年はドレスアップして参加するだとかしないだとか。いろんな人に君はどうするんだと聞かれる。今月からカレッジは9月まで長い夏休みに入る。研修医の知人がいるんだけれど、その研修医ですら1カ月のバケーションがあるらしい。

君はどうするんだ?という質問は、カーニバルの時期は連休みたいなもんだからどこか旅行行く人も多いらしく、君もカーニバルに参加するのか?という意味ではなく、そのカーニバルの時期は何をして過ごすの?という意味だ。

ぼくは初めてだから、カーニバルというのがどんなものなのか、この国の人たちにとってどれほどのものなのかを感じたいというのもあって、もちろんカーニバルを見に行くよと答えている。

ファン(台湾人)は既に知っているし、メディアで出回るごくごく一部の瞬間を切りとった写真ではないカーニバルの現実を知っているから全然興味ないようだけれど、「いや、ほら、この国の人って体型がさ…な、わかるだろ?」って要は太い人が多いから全然セクシーに見えないってわざわざぼくの口から言わせたけれど、ファッションショーやミスコンの方が100倍楽しいって言っていたけれど、それでもぼくは興味を失っていない。

週末のバスケでいっしょに活動しているキューピッドはぼくがこの国のいろんな事に興味を持つのがうれしいようで、熱心ににこにこしながらいろんなことを教えてくれる。

もちろんカーニバルのことも。彼女の話ぶりや時折見せるどこか遠くをみているような儚げな視線を見ていると、日本でいうところの夏祭りのそれに近いのかもしれない。町の人みんなで盛り上げて、打ち上がる花火を見て夏の始まりと終わりを知る、みたいな。

ぼくらのような外国人は、世界3大カーニバルがどうとか、規模も小さいしわざわざ見るような…とかすぐ言いがちだけれど、たくさん旅行していろんな刺激的な体験を経て常にそういう刺激を求めているのなら、ある面ではその意見は正しいのだろうけれど、それがすべてではないよなと思う。

大きいものには大きいものの良さがあるし、小さいものにも小さいものの良さがある。

ぼくは東京の何万発も上がる花火大会も好きだったし、地元の1,000発程度の花火大会も好きだった。

だから、なんというかセントビンセントのカーニバルではぼくはそういう懐かしさのようなものを感じるんじゃないかとどこかで期待している。

キューピッドの様子を見てそう感じるようになった。

そういう文化というか心の拠り所のようなものがあるって素敵だなぁと思っていたら、キューピッドは急に「ところで、Yukiは踊れるの?」と聞かれた。

サルサのこと?中南米だとサルサができないとモテないとぼくは教わったから、てっきりそうだと思って尋ねたらそうではないらしい。

耳馴染みのない言葉で、最後までぼくは聞き取れなかったんだけれど、どうや女の人がTwerkしてるときの受け手の踊りのようだ。

Twerkは腰を振ってお尻の肉を揺らすセクシーなダンスで、テイラー・スウィフトのミュージックビデオなんかでぼくもそれは知っていたんだけれど、受け手の方の踊りっていうのを知らなかった。

とにかくうまく腰を振らないとダメなんだそうだ。

うまく腰を振って女の子をリードしないと全然クールじゃないからモテないんだそうだ。(ほんまか?)

キューピッドはこうやって動くんだよーって、やってみせてくれたけれど、ぼくの目にはどうフラットに見る努力をしてもレイザーラモンHGのそれにしか見えなかった。

ぼくは思わず笑ってしまったんだけれど、これができたらセクシーだからカーニバルまでにできるように家で練習するのよ、と言った。

ほんとにHGみたいなことするのかなぁってYouTubeを見てみたんだけれど、即座にピンときた。

これ、やべぇやつだ。


これ、ぼく下半身が冷静でいられる自信が全くない。

たしかにうまくやらないと、ヘンに反応してしまうと、めちゃくちゃダサい。童貞臭がでる。たしかに反応しないと男の余裕がでてセクシーかもしれない。

これは…たしかにトレーニングの必要がある。

しかし、これって近しい人としか踊らなくないか?

そんな見ず知らずの人とやるようなものなのか?

カーニバルに参加するって言ってるぼくの友達はこれ、ぼくと踊ってくれるの?

ほんとに?

え、ほんとに?

ぼく…保守的過ぎる?

そういうものなのか?

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