密室の旅

だいたい、その解離症状が嘘っぽいんだ。

「橋の上の『殺意』」あるいは秋田連続児童殺傷事件を知っているか? 畠山鈴香を見てくれ、パッと見無様だろ? その切り取りが凶悪に見えるだろ? たとえば「死刑になりそうだから(真実を見てほしいから)」なんて理由で、都合よく記憶を復元できるような、そんな甘い解離は無い。

いきなりこんな話をして、こんなこともあろうかと入念に下準備をしてここまで来たけれど、私は肝心なことをなにひとつ思い出せていないんだ。母が私にどんなことをしてきたのか、もっと色々あったはずなのに何も思い出せない。とにかくそうして、解離性障害とか知らねーけど全員抱いてたんだぜ。


ここから先の私の考察がすべて正しければ、息苦しいDV防止法やつまらないジェンダー論、クソみたいな女たちが生まれた元凶(のひとつ)は緒方純子の嘘ってことになる。

この結論に辿りついた時点で、そうなるように強引に世の中を持っていくこともできた。私と『松永太の息子』にはあまりに共通点が多すぎる。人を傷つけるための設計図に必要なのは生年月日、線を書くときの趣向、食生活やどんな生き方をしてきたのかが分かるとなお良い。私も味のない水が嫌いだった。

私が彼らを人間として見ることは絶対にありえないし、そもそも自分の人生のためなら町ごと消す、なんて計画を平然と記録している。脳ならまだしも、『松永太の息子』とひとりの人間として仲良くしたいなんて、真っ当な病的思考にも至らないだろう。しかし、だからといって選択肢を奪ってはならない。私がほしかったのも選択肢なのだから。



男には男の、女には女の視点がある。

緒方純子の言い分を尊重するのであれば、松永太は完全犯罪を目論んだという。であれば、死体を深夜に解体するなんて指示が出るのはおかしい。完全犯罪を目論むのなら、昼間に解体するべきだ。掃除機とかかけたことないのかこの女?

手元にある「消された一家」と受動喫煙で得た息子の話しか見てないけど、とりあえず裁判官たちはこの点において誰も異常と思わなかったのだろうか。なんか〜ナチスに似てるからやば〜い! って思想に引っ張られちゃったのかな。

でも絶滅収容所ってガス室しかないわけじゃないんだぜ? 少なくとも日本によくある本では「労働を通じた絶滅を目論んだ施設」という前置きが必ずあるはずだ。(虐殺であることは間違いないが、言い分は人それぞれである。アイヒマンのような人もいる)それに殺人方法もさまざまで、メンゲレがいたら双子を選別するけどいなかったら別にしないんだって。アンネ・フランクのいた収容所ではなんかすごい伝染病が流行っていたという。これは他とは違うのかしら?

あと谷崎潤一郎の魅力は必ずしもエロだけじゃなく、美しい文体だったりするの。変態と変質者は似て異なるものだ。緒方純子は物事の本質を曲解することに長けているだろう。


ナチスの話と電気(通電)といえば、「アドルフに告ぐ」という漫画があるな。なんか女の乳首に電気を通すシーンがあったのを覚えてる。母が借りてきた名探偵コナン(漫画)の冒頭の首無し死体で興奮してるのがバレたからあんまマジマジ見ないようにしてたけど、覚えてるもんだなぁ。ほら……アドルフに告ぐなら学校にあるかもしれないし。ナチスはすごくダメだからな。うんうん。

ところで私「家ごと全焼させる」って計画を立てたこともあって、これはすごく頑張って着火までは行ったんだよね。母が掃除できない娘が代わりにやるのも許せないっていうクソ仕様だったのと東日本大震災前後の余震と何故か大量にいる金魚の水槽のコードと水の合わせ技でさ。やっぱ何かをするときは楽しくなければいけないからな。

掃除要員であろう3〜5人目がいなくなってからの通電は、虐待死の前にボヤ騒ぎが起こるんじゃない? 今自分で推測しながら「こんな危機感の薄い幼稚園教諭嫌すぎる」って否定してるぞ。え? マジでめちゃくちゃ嫌だな……???? もしかしてこれで罵倒されてたのかなぁ……。息子さんの話ぶりを見るに、どう考えても掃除のできない女っぽいし、仮にこれがそこそこ辻褄合うんなら6、7人目の話は完全に嘘ってことになる。



「5人目」の死因について、改めて記述しておこう。5人目の死亡間際、及び中3の終わりに私が体感した状況はこうだ。

  1. 油っぽいものとそうでもないものを食べる(※諸説あり。もう少し上手い言い回し・記述法が思いついたら差し替える)

  2. たくさん吐く

  3. 胃腸薬を飲む

  4. 脱水症状を防ぐため、たくさん水を飲む

  5. 胃腸薬と水を吐く(ここで3〜5を繰り返す)

  6. 起き上がれなくなる

  7. 胃腸薬の服用をやめさせられる

  8. 吐くものがないのにむせ始める

この後、5人目はビールと栄養ドリンクを与えられて死亡する……という展開まで暗記してしまっており、私はここで母から勧められた薬を断り、どうにか回復した(具体的な流れは覚えていないが、休息か絶食によるものだろう)。相手が誰であろうと、通電の有無に関係なくこの流れを汲むことで必ず死にかける(死亡する)のはほぼ間違いないのではないか?

5〜7人目までの話が嘘だったとして、では、1〜4人目の話も嘘なのか? 特に「1人目」の死因はこの「5人目」に近いというが、そんなことをする理由があったというのか? 父親を殺すだなんて……いや普通にセクハラさせていたとか何とかって話あるな。あとで2人が怖いから嘘ついてたって言ってたけど、これは緒方純子と手を組んで隠蔽したって線もありうるだろう。

彼女がそんなことするわけない、という意見が出そうだが、私はそうは思わない。この世界には平然と「そういうこと」をする女がいると身を以て知っている。この話をするためだけに「ナーサリー・ライム」の話をしたと言っても過言ではない。


とはいえ「まったく元気に暮らしていた人間が大量に飲食しただけで急死するのか?」という疑問は残るだろう。せっかくなのでこの辺りの見解も記載する。

私が使用する誘導・殺傷技術は、統合失調症と麻薬(独自言語)を参考にして作り上げた。この技術の強みは、どこをどのように破壊するか細かく決められることである。
練習に何十枚もの「設計図」を書いていた際「今酒は飲んでるか? タバコは吸える? 麻薬はやってるか??? やってたらもっと、ディ・モールト良いんだが……」といった内容の質問を投げかけることもあった。……ジョジョネタを使うエッセイは「うちの3姉妹」をはじめ星の数ほどあるだろうが、このセリフを使う人は他にいないだろう。複雑である。

ともかく脳の萎縮によって相手の行動を縛ろうとしてるのだから、これらの質問を投げかけるのは当然だ。よく使ったのは、行動力を特化させ思考力をごっそり溶かす「設計図」。そこにいる狂人、ニュース記事の内容を読まずに批判してるだろ? アレをある程度意図的に作り出せる。


で、これはさっき知ったのだが、人間の細胞や神経が破損・老化する場合、末端から始まるという。

ストレスからの神経破損(老化)、通電、アルコール依存による手足の震えが揃ってるのだから、風呂場で足を滑らせて突然死というのも筋が通る。だから許されるとは思っちゃいないがな。

緒方純子の語る凄惨な虐待は存在しなかったのではないか? あったとしても、それが強い要因となって死亡したというのは言いすぎだろう。彼女の主婦としての無能さが男たちに理解しやすかった、それだけである。今も昔も、皆分からないことは分からないままなのだ。


だからこの事実をもう一度調べ直すべきだ、とは思わない。私には絶対にわからないが、多くの人間は「母親」を傷つけられると傷つくらしいからな。

しかし、女に振り回されるのはいつだって男の方だ。この国の女がどれだけイカれようと、同じ女である私は困ったりしない。クソみたいな女は乗り物で、同じように毒親も上手く手懐け、乗りこなせばいいのだと考えているが、当事者は皆「そんな簡単に言うな」と思うだろう。その通りだ。上手くやったところで「こうなる」のだから、このまま国の言うとおり、親の言うとおり、偉い人の言うとおり動いて、ゆるやかに死へ向かう方が幸福かもしれない。
だが、私はそんな生き方ごめんだ。私の人生は私が決める! 私はふつうの人間になって、「旅人」になることを諦めちゃいない。


参考文献:消された一家-北九州・連続監禁殺人事件-」(豊田正義)
※ホロコースト関連の記述はかなり雑。最悪ゴシップが多いかもしれない。この記事は論文とはちょっと違うのでこのまま通す。

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