とどめ / 都留円花

遠い未来、私以外の誰かの作品の中に閉じ込められるのが夢です

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最近の記事

妖精の首

紙の日記は数日分まとめて書くこともある。 どれだけ間が空いてもなるべく時系列順に、日付の空きがないように仕上げるよう決めた。故に、とにかく外の器にうつしたい出来事をすぐに描き出せない事態が、たびたび発生するのだ。しかし、別の紙に書いて貼り替えるのは許せない。うつしかえるなどもっての外だ。 なので、こうした……明らかに自分の管轄でない器が必要になる。Xとnote、ふたつの器、どちらにするか数時間迷い、結局noteに書いておくことにした。またしても不思議な夢の話である。 はじ

    • 更紗琉金模様

      ようやく…子供の頃読んだ、宮本武蔵の伝記を読み直せた。わざわざ図書館の職員さんに出してもらったのだ、読まずに返すなどありえないだろう。 やはり、私はこの本を知っている。そして、分からないなりに目を通していた。 分からなかったのは、何というのかな……当時の私からすると「マイナー」なイメージがあった、細川だとか、柳生だとか、宝城院だとか……とにかくそういった家のことだろう。良くも悪くも豊臣秀吉だとか、徳川家康だとか、その辺の話や知識があったからこそ、行けるのではと思って読み進め

      • 入眠前のメモ

        私は基本的にゲームが嫌いだ。よくないものだと思っている。 それはそれとして、研究のためゲームをやる必要がある場合は、全力で、可能な限り一般的なファンと同じように楽しめるよう勉強する事を心掛けていた。その結果、普通にゲームのストーリーを好んだり、作品のファンになることもしばしば。であるならば、ゲーム嫌いとは言えないのではないか……私自身もそう思う。 結論から言うと、それとこれとは全く関係ないらしい。 ゲームを一生懸命やるという自分に耐え切れず、ぶっ倒れるの本当に辞めたいんだけ

        • 言葉の魔術

          最近諸事情でFGOをやっていたのだが、気付いたことがある。 私には、魔術の知識がほとんどないのだ。 ゲームで積極的に行使することもなければ、そういった物語を「楽しんだ」こともない。4〜5歳ごろに読んだシンデレラが最後と言っても過言ではないだろう。 これらを自覚してから、ゲーム内で出てきた見知らぬ単語・概念を調べるという習慣を作った。今回の記事ではそれをメモしておく。随時更新するのか、また別の記事で続きを書くのかは分からない。 ・錬金術というのは、そもそも釜に何かを入れて行

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        • 断片
          10本
        • 月の裏側
          14本

        記事

          錨星

          アンドロメダアンドロメダ 答えておくれ あなたとわたし 永遠に会えないの……人生の中で、アンドロメダを意味するものはこの音楽になっていた。 記憶の器に「星座」を使っていたが、南天および十二宮、春の大三角など、分かりやすく明るい星座のストックがなくなりそうに。ここで、目立った1〜2等星のない星座も器にしようと考えた。その第1号として予定していたのが、カシオペヤ座である。 カシオペヤ座の神話を読むと、同じく星座となったアンドロメダ、ペルセウスの話が出てきた。特にペルセウス座の

          貫通の夢

          車のルームミラー程の鏡が部屋に置かれている。その向こうには人がいて、それは私たちが捕らえた人と分かっていた。であるならば、それは鏡ではなくモニターの類ではないかと思ったが、違う気がする。 私たちは娯楽のために人を捕らえていた。捕らえた人はテレビに出るような有名人らしいが、私はそれを知らない。 彼を彼たらしめる道具というものがあり、今考えるなら、それは業務用の掃除機だ。夢の中でも、それが掃除機であることは分かっていたが、あまりに大きすぎることに疑問を抱いていた。隠し場所に困るで

          蛇は一寸にして人を呑む

          ※この記事は、少し前までX(Twitter)でやっていた情報収集報告をnoteでもやるようになった……そういう感じのアレです。パブサで来た人には申し訳ないが、めちゃくちゃ私情が混ざってる。 それでもいいから読みたいって人だけ読んでね。いつも通り、ろくでもないことが書いてあります。 ↓ ……ようやく「アンパンマンの遺書」を読み終えた。 なんでも母は「手のひらを太陽に」が出たころからやなせたかし先生のファンであり、昔はこうだった、ああだった、正義とは悪とは……幼い私に熱心

          蛇は一寸にして人を呑む

          日常の欠片

          ゴミのような世界という作品のプロットだけを、日記帳にちまちま書き進めている 今日は残り2本のうち1本のネームを書き上げた 「天使問答」というタイトルだ 天使なのか悪魔なのか お嬢様なのかそうではないのか そのような話に結論を出す物語らしい これは私の死後、部屋の日記帳をひとつひとつ確認してもらって、読んでもらおうと思ってる 面白くなく、不快かもしれないが ここに書いてあることが嘘でないという証明になればそれでいい ではどうしてこの話をいきなりまとめられたのだろう? 今日

          愛やら平和がすすり泣くから

          今日はほとんどシュメール文明・神話について調べてた いい感じのWebサイトを見つけ、ずっと読みたかった神話を無理やりGoogleで翻訳して読んでたのだ! やはり「エンキとニンマフ」は読むべき神話だったらしい 「イシュタルの手」という言葉があり、それは何かの精神疾患を指すらしい そんな話を聞いた が、その正体がさっぱりわからない 神話を真面目に読めば分かるのか、真面目に読んでもわからないのか どちらなんだろう? その正体を探るためにも、私は私の探す冥界の正体をハッキリさせたい

          愛やら平和がすすり泣くから

          星の船

          ここ半年〜1年で、記憶の復元や情報収集に関する作業をX(Twitter)に報告する習慣がついた。眠りに落ちる1時間前ほど、布団の中でダラダラと垂れ流していく推敲なしの文章があちらにもこちらにも…… 到底140文字に収まらないと分かってるのだから、機を見てnoteに移り住む予定はあった。しかしなんとなく、そんな気分になれず、日々は忙しなく過ぎる。幸福そのものだ。 Twitterがこの先どうなるかは分からないが、私はこの世の果てまで行くと決めている。地獄の釜を開けてみたい。そう、

          朧月

          朝起きて、今日の日付を確認する。 それを学校まで持っていき、ノートの端に移し替える。 再び朝が来て、また新しい日付を覚える。それをくり返す。私がまともに「それ」をできたのは、自我を持った4歳の夏から半年〜1年ほどだ。正常な記憶とはこういうもので、私は「それ」を知っている。 「それ」を取り戻せれば、私(あるいは──私たち)は、もっと生き易くなるだろう。 時系列の往復は神経を破壊するために。 歪んだ線はあなたに殴らせるために。 強い言葉は人間を分別するために。 一体いつま

          密室の旅

          だいたい、その解離症状が嘘っぽいんだ。 「橋の上の『殺意』」あるいは秋田連続児童殺傷事件を知っているか? 畠山鈴香を見てくれ、パッと見無様だろ? その切り取りが凶悪に見えるだろ? たとえば「死刑になりそうだから(真実を見てほしいから)」なんて理由で、都合よく記憶を復元できるような、そんな甘い解離は無い。 いきなりこんな話をして、こんなこともあろうかと入念に下準備をしてここまで来たけれど、私は肝心なことをなにひとつ思い出せていないんだ。母が私にどんなことをしてきたのか、もっ

          物理的な話をしよう

          「過呼吸」には一定の需要がある。らしい。私にはリョナラーの才能がないので、その辺りの魅力はあまり理解できないが、とにかくそうらしい。 その証として、メンヘラに一定の需要ができ始めていた。同年代のリストカッターを性的な目で見てるから詳しいんだ。なんか最近Twitterでは自殺幇助禁止! なんて勧告が出始めて、本物のリストカット画像が減りつつあるけど……これは後に「座間9人殺人事件」の影響だったとわかる。お前………私のライフラインを削りやがって! 絶対に許せねぇ!! などと倫理

          物理的な話をしよう

          東京で逢いましょう

          【ここ最近の思考のまとめです。8割アイドルの話をしているけど、最終的に視覚過敏、ディスレクシア(仮)の話になります。世論の話なので、いろいろなものに対して言いたい放題です。】 「今日友達に誘われたから、なんとなく『ゆるめるモ!』のライブに行ったんだけど」 「……???? うん、とりあえず最後まで続けて」 私が超世間知らずであることを差し引いても、この友人の勧めるものはかなり突拍子もないことが多い。この頃ゆるめるモ! はメジャーデビュー前後、とにかくあのちゃんがヤバくてヤ

          東京で逢いましょう

          ブラックホールの旅人

          【前回の記事の続き。ここ1年の総括になります。当然のように北九州監禁殺人事件の内容を理解してることが前提となってる記事です】 「まず純子の家事のやり方について、私は不満を抱いていました。食事の点でいちばん驚いたのは、腐ったものを食卓に出して子供達に食べさせることです。冷蔵庫の食べ物は純子が管理していましたが、なかにカビがたくさん生えていたし、腐ったものがたくさん押し込まれていました。(中略)何十回も注意しましたし、通電するときもありました。しかし改善はされませんでした」……

          ブラックホールの旅人

          ナーサリー・ライム

          【ここ1年くらいの思考の総括です。内容はいつも通りグロテスクなものを多く含みます。】 幼児誘拐の流行する世の中に生まれても、子どもだから放課後友人と遊びたいと考えた。ほとんどない語彙を駆使して母を説得していたある日のことだ。 「ダメダメ! もし外で知らない人に誘拐されたら、広島の女の子(広島小1女児殺害事件のことを指している。私と同い年)みたいに、酷い目にあうよ」 「ダンボールに入れて捨てられるんでしょ? まぁそれくらいなら……」 「いやいやいや、コンクリート詰めにさ

          ナーサリー・ライム