錨星

アンドロメダアンドロメダ 答えておくれ
あなたとわたし 永遠に会えないの……人生の中で、アンドロメダを意味するものはこの音楽になっていた。

記憶の器に「星座」を使っていたが、南天および十二宮、春の大三角など、分かりやすく明るい星座のストックがなくなりそうに。ここで、目立った1〜2等星のない星座も器にしようと考えた。その第1号として予定していたのが、カシオペヤ座である。

カシオペヤ座の神話を読むと、同じく星座となったアンドロメダ、ペルセウスの話が出てきた。特にペルセウス座のアルゴルは、メドゥーサの目と言われている。これはいい器になるに違いない。しかし、問題がひとつ。カシオペヤの何がいけなかったのかが、よくわからないのだ。

これについて数日かけ調べていたが、おそらく「(神々に対する)不敬」という概念を持たなかったことが理由だろう。またアンドロメダ座は、星座より流星群のイメージが強かったため、器には向かない。結局これらを器にすることは諦め、月の満ち欠け、出入り時刻に関する知識を入念に叩き込む方針となった。この知識が家出の時役に立ったということなのだろう。

カシオペヤ座は北極星を探すための指標になる。アンドロメダ座のアルフェラッツは秋の大四辺形(ペガススの大四辺形)に数えられていた。

「あの子がほしい」という作品を書いた時、その主人公である篠生鏡花の「篠生」は本名ではない、という設定をつけたが、本名について記したことはなかった気がする。この機に書いておこう。白鳥鏡花というのが、彼女の本名だ。この「白鳥」というのは「白鳥の王子」から来ている。どこかにイラクサの設計図というのを描写したはずだ。

これと同じように、中身のある器は作中に、そのように描かれることがある。秋の大四辺形には何も入ってないだろうと思っていたのだが、普通に設計図として使ってる回があったので、何か記憶が埋めてあるのだろう。
ペガサスとユニコーンを混同していたため、貫通実験に関するデータがあるとばかり考えていたが、ペガサスは単に(?)羽の生えた馬だとか。確かにペガスス座とは別に、いっかくじゅう座というのが存在する。もっと熱心にこの器の解錠をするなら、射手座について調べるべきかもしれない。

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