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子豚はどの家に隠れたのか

ミートパイを食べたのはどの子豚かのつづき。

 三男が「いいえ」と答えたので,狼君は誰が犯人なのか分からなくなってしまいました。 

 狼君が悩んでいる隙をついて,三男は逃げ出しました。狼君が追いかけていくと,そこには3軒の家がありました。「子豚はこの3軒の家のどこかに入ったに違いない。」と狼君は思いました。

 そして,「ここに決めた!」と狼君は1軒目の家を開けようとしました。1軒目の家を開けようとした瞬間に,別の家に隠れている三男がリモコンで2軒目のドアが空けて,2軒目の家には子豚がいないことを狼君に知らせました。

僕 「ここでクイズ。2軒目の家に子豚がいないとわかった後で,狼君は,1軒目の家を開けた方が良いか,3軒目の家を空けた方が良いか。」
息子「そんなの運じゃない?」
僕 「本当にそうかな?」

僕 「そうしたら,こう考えたらどう?はじめ,どこに子豚がいるかがわからないから,どの家も子豚がいる確率は1/3でしょ。だから,1件目にいる確率が1/3,2軒目か3軒目にいる確率は1/3+1/3=2/3。」

僕 「そして,2軒目の家のドアが開いて2軒目の家に子豚がいないとわかったあとでは,2軒目か3軒目にいる確率の2/3は,すべて3軒目にいる確率になるから,三軒目にいる確率は2/3。そうすると,3軒目に子豚がいる確率の方が大きくない?」
息子「うーん,騙された気がするー。」

 狼君が3軒目の,ドアを開けると,三男が,クラッカーを鳴らしました。

「狼君,誕生日おめでとーう。」

 実は,3匹の子豚が狼君のサプライズバースデーパーティーを企画していたのでした。こうして,狼君と3匹の子豚は一緒にケーキを食べました。

 おしまい。




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