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【対談】遊んでいるだけで算数が好きになる!トドさんすうの魅力

2023年12月11日インスタライブにて、モンテッソーリ教師のえり先生(@tokyo_montessori_at_home)にインタビューをさせていただきました!
下記のアーカイブから音声を聴くこともできますので、家事・育児をしながらでもお気軽にお楽しみください🎵(約100分)

トドさんすうって何ができるの?

え:今日はトドさんすうについて、今もどんどんアップデートされている新しいゲームや、このコンテンツはこんなことに効果的だとかをお話しできればと思います。 
トドさんすうなんですが、「就学前をメインに楽しく算数の種まきをしたい」とか小学生になってからでも「苦手な単元に楽しく触れさせたい」っていう方にすごくおすすめのアプリで、世界的にも広く活用されています。早速画面をお見せいただきながら進めていきたいと思います。

こんな感じで、スタートすると「きょうのぼうけん」っていうのが出てきて、基本的にはこれを毎日10分とか15分とかロールプレイングみたいに進めていくんですね。今は小学3年生の一部の単元まで含まれています。音も楽しくて、自分で数字を書くゲームもありますね。それともう一つ、うちの子が一番遊んでいたのはフリーモードで、ビジュアルからコンテンツを選べるようになっています。今日はこの中からいくつか詳しくお話ししていけたらと思います。
ちなみにミッションモードもありまして、こちらは単元がズラズラと選べるようになってまして、先取りとか復習とかを単元ごとに選んで進めていくバージョンもあります。組み合わせて楽しめるアプリですね。ちなみに時間制限もつけられて、我が家は40分制限ですね。たとえば今日は飛行機で旅行するから時間無制限で使いたい時は無制限にすることもできます。

ジ:移動中に使うのは良いですよね。

え:オフラインでも使えるので、新幹線とか車内もおすすめです。それではコンテンツの紹介をしたいのでフリーモードでお願いします。今日は単元ごとに紹介していきたいなと思っていて、最初は数量・数詞から始めて、足し算引き算、繰り上がり繰り下がり、文章題、掛け算、九九、カレンダー、時計、分数って感じでめちゃくちゃありますけど・・・(笑)

ジ:めっちゃありますね(笑)

身につくスキルをゲームごとに解説!

数詞・数量

え:多すぎって思うんですけど、まずは数量・数詞からいきますね。すっごいいっぱいコンテンツありますけど、特におすすめのものが「くだものかぞえ」です。数量と数詞と数字っていうこの3つが大事っていうのはモンテッソーリ教育にも出てくるんですよね。5以降の後半になってくると5進法で教えてくれるようになるんですよね。5で1つの塊で、2列あったら10。これはモンテッソーリというよりピグマリオンがこういう教え方をすると思うんですけれども、これは小学校に上がってその後繰り上がりの計算をするときに、さくらんぼ算っていうのを必ず教わるみたいなんですが、それに通ずる考え方というか練習の1つなんですね。私的にはこの5進法の教え方はすっごく良いなと思っていて、繰り上がりの概念がわかりやすくてスムーズに入るなと思っていて、ピグマリオンも子どもにやらせていたんですけれども、これがデジタルで繰り返し何度もできるっていうのは就学準備としても良いのかなって思います。

あとはベーシックな「すうじなぞり」や「すうじパズル」で数字に触れることもできますね。あとは「きほんのかぞえ」で数えて数字とマッチングさせるっていうシンプルなゲームもあります。

すうじなぞり
すうじパズル
きほんのかぞえ

次は「タリー」をご紹介したくて・・・

ジ:タリー面白いですよね。僕も好きです。

え:この子がタリーちゃんなんですよね?

タリー

ジ:そうです、この黄色い子がタリーです。

え:こうやって、くっつく動きや音があるのも楽しいですよね。こうやって数の合成・分解する楽しみ方もできます。トドさんすうのすごいところって、こうやって数量や数詞を、演習の前の基礎概念みたいなところをいろんな角度から、いろんなアプローチからしてくれるんですよね。ドリルとかは基本1つの教え方になっちゃうじゃないですか。でもトドさんすうはいろんな角度から教えてくれるので、「私はこのやり方が好き」「僕はこのやり方が好き」っていうように選べるんです。数への触れ方はそれぞれなので、いろんなチャレンジをさせてくれるのは良いなって思っています。さくらんぼ算って、言ってみたら大人がわかりやすいと思って教えている解法の1つだと思うんですけど、トドさんすうはいろんなやり方の1つでこんなのもあるよって紹介してくれるのが好きです。

次は親御さんが一番気になる演算ですね。足し案引き算のところにいきます。足し算もいっぱいあるんですけど、「クッキー」が一番シンプルなゲームですね。足し算が見えているところにクッキーが出て、数えて、答えを選ぶ。

クッキー

ジ:そうですね、数字だとまだ分からなくても、クッキーを数えたらわかりやすいですよね。

え:こうやって楽しく繰り返しやってくれるゲームもありますし、「ライトアップ」もあります。

ライトアップ

ジ:これも面白い考え方ですよね。

え:2足す何かは4になるよ、なんだろうね?っていう。

ジ:低いレベルだとこうやって三角マークでヒントを教えてくれるんですよね。

え:あ~なるほど!

ジ:で、正解するとライトアップするんですよね。だからライトアップ。間違っているものを押すと、違うよってことでもう一度になります。高いレベルを選ぶと、もうヒントが出なくなるんですよ。何を引いたら15になるのかな?とかですね。足し算は簡単なんですけど引き算って難しいので、こうやって引き算の概念を学べるんですね。

え:確かに!2桁の引き算って結構混乱されるお子さん多いかもしれません。モンテッソーリだと足し算板とか引き算板ってものがあるんですけれども、それでスティックを使って演算を繰り返すっていうのをやったりしています。それも手を動かしながら演算の練習ができるっていうのは良いなと思います。
ちなみに足し算引き算は「クイックたしざん」「クイックひきざん」っていうのがあって数式だけでドリルみたいにやっていくコンテンツもあるのでおすすめです。

クイックたしざん

繰り上がりの足し算引き算は、「くだものやさん」を紹介したいです。これが先ほど紹介した5進法の「くだものかぞえ」をベースとして、次は繰り上がりの概念を学べるんですね。その前に「くだものかぞえ」で何回も見ているので、すぐに理解がしやすいんです。

くだものやさん

ジ:今みたいに、10の塊を作って、残りが5だから15だねってことですね。左から右に動かしてもいいし、左から右に動かしても良いんです。

え:5進法なので1列で5、2列で10みたいなのが、10を作る補数を考える上で重要なんですよね。7の補数は3、8の補数は2とかが数字の概念として持っていると、この繰り上がりがイメージしやすいなって思います。この10を作るっていうのがさくらんぼ算のやり方なんですよね。それをさくらんぼ算だよって教えてもらう前に、こうやって手を動かしながらやっていくと、これがやりたかったんだね~っていうのがわかって、すごくおすすめです。

ジ:まぁ、楽しく遊んでいるうちにその概念が身につくっていうことですね。

え:そうですね。完全に理解しようってことではなく、これをやっていると学校で習ったときに「あれのことか!」って思い出せるのが良いんじゃないかなって思います。あとは筆算もこれでできます。

ジ:「ひっさんたしざん」ですね。

ひっさんたしざん1

お金・時計

え:ちょっと順番は前後しちゃうんですけど、コメントいただいたので先にお金の計算をいきましょうか。お金は「いくらかな」っていうのがあって、まさにこれは日本の硬貨で、繰り返しやっていくと硬貨と数量を確認することができるものがあります。(日本語版なので日本硬貨)

いくらかな

ジ:これは何がいくらかなっていうのがわかるレベルで、どんどんレベルが上がっていくと、100円を置いてねっていうゲームになったり、もっと上がると398円を作ってねとか少し難しくなっていきますね。

いくらかな

え:あとはお金でいうと「ロケットうちあげ」ですね。これは息子がやっていて感動したんですけれども、モンテッソーリでいう数字と数量と数詞を合わせるっていうのができるものになっていて、最初は1の位の数量と数詞を合わせるっていうのをやるんですけれども、ステップが上がっていくと桁が上がっていって、100の位まで作れるんですよね。これがまさにモンテッソーリの金ビーズと同じ形をしているなと思っていて、すごくわかりやすいなと思ったんです。お金のさっきの計算をする前に、大きな桁の数字を理解させてあげたほうがいいなっていう時はこのゲームを繰り返しやっていくと、3桁の数字の構成ができるようになっていきます

ロケットうちあげ

ジ:これ、ロケットの燃料なんですよね。

え:正しい数量の燃料を作ってあげるとロケットが打ち上がるってことですよね。そういう設定も楽しいですね。あと時計の学習ですが、「トレインタイム」ですね。

ジ:時計を見て、今何時なのかな?っていうゲームですね。

トレインタイム

え:1時間が60分というのを理解させるようなゲームは、今のところないですね。

ジ:そこになると、普通の教科でも3年生以上の話かなと思います。60分、60秒とかはですね。基本的に3年生の前半までの内容なので、それより上のものはまだないです。

掛け算・割り算

え:コメントいただきました!「10の位がわかりやすいのはいいですね」だそうです。くだものやさんの件ですね。よかったです。
「掛け算・割り算はあるのでしょうか?文章題になると掛け算すればいいのか割り算すればいいのかわからなくて困っているようです」といただきました。では掛け算いきましょうか。では掛け算の概念を知るためにとてもいいコンテンツから教えますね。「たまごうり」です。

たまごうり

ジ:確かに。

え:たまごうり、息子もめちゃくちゃやってました。年長さんくらいかな?15を作りたい時は、こうやって・・・因数分解して面積的にできるようなゲームですね。

ジ:4と6で24もできるし、 3と8でもいいんだよ~とかですね。

え:モンテッソーリ教育だと、掛け算は、同じ数を何回も繰り返す、足し算の応用って感じで教えるんですよね。なので九九を覚えるのがうちの息子の場合小学2年生の秋だったんですが、それまでに掛けるってどういうことかっていうのを、こういうアプリや日常でわかっておくといいなと思うんですよね。3が3個あるから9だね、とか。掛けるっていう、だんだん数が膨れて大きくなっていくねっていうイメージを経験したりビジュアル化されてるのを見たり、自分で書いてみたりするといいかなと思います。

ジ:足し算まで理解できている子は、12を作りたいときに2×5の後にあと2個足したいけど上手く作れない~!ってなるんですよね。なのでそういう概念じゃなくて、あと2個だけ選ぶとかはできないということを分からせるというか、足し算と掛け算の概念は違うんだよというのを伝えられると思います。

え:おんなじ数で作らなきゃいけないってことですよね。確かに言ってた!なんかできないなんかできない~って。でもその試行錯誤が大事ですよね。

ジ:足し算じゃないんだよっていうのがこれでわかるといいなと。

え:ちなみに割り算の分けるっていう概念を教えるゲームってありますか?

ジ:「タリーのわりざん」か「くまグミわりざん」ですね。2で割ったらなんこの袋になるのかな?っていう。

くまグミわりざん

え:そっちなんですね!色で分けて何個ずつになるのかっていう・・・
ちなみに「タリーのわりざん」はどうですか?

ジ:天秤があって、2個ずつに分けたら2つずつになったねっていう感じですね。

タリーのわりざん

え:私はこっちのほうがわかりやすいですね。モンテッソーリでも、例えば3人の人に同じ数ずつ分けてあげようねっていう感じでこびとさんを使って教えます。文章題とかでもそういう設定の方が多いと思います。

ジ:8個を4人で分けるとすると、2個ずつ・・・でもそれ以上あげようとするとならないんですね。これは正解させることが目的ではなくて、できないっていうことは違うんだなってことで覚えさせる、身につけさせるのが狙いです。正しく練習させるということですね。
もうちょっとレベルが上がると、数字が大きくなっていきますね。

え:これだと九九を理解していなくてもできていいですよね。

ジ:そう、子どもたちって意外とすぐ気づくんですよね。概念を学べればこのゲームはクリアなので、ゲームのステップ数はそんなに多くないいんですよね。

え:割り算はそんな感じですよね。あと個人的に掛け算で可愛いなと思っているのが「クッキーづくり」。これはちょっと九九を習った子向けかな?

クッキーづくり

ジ:そうですね。繰り返しすることで覚えるゲームです。8個注文があったらから、スロットを回して注文数通りにしていく感じですね。

え:このクッキーめっちゃ可愛くないですか?

ジ:間違ったものをすると、オーダー違うよ~とはじかれちゃうので。クッキーも焼くまで何が出てくるか分からないので楽しみですね。

え:ワクワク感ありますよね。

ジ:このレベルが上がっていくと、九九なので数字が大きくなっていったり、左の数字も自分で変えられるようになるんですね。最初は左が固定なんですけど。

クッキーづくり

え:あと息子がハマっているのが「かけざんパズル」ですね。めちゃめちゃやってます。こういうふうに表になってて、掛け算の答えを正しい場所にパズルみたいにはめていくんですよね。なんの段かな?って考えながら答えを出力できるのでハマってますね。

かけざんパズル

文章問題

先ほど掛け算と割り算の文章題が混乱するってコメントいただいたんですけど、文章題でおすすめなのが「いくつかな」ってやつで、これは・・・

いくつかな

ジ:最初は数えるので足し算になります。レベルが上がっていくと、3つの文章があって、それを全部でいくつかな?って考える問題ですね。計算して、足して、導いていく。

いくつかな

え:逆にいうと文章題はこれしかないんですよね。日本の小学校みたいな長い文章題で、答えを2個出さないといけないみたいなのはあまりカバーされていないですね。

ジ:基本的にはトドさんすうは概念を教えるというのを目的としていまして、対象年齢も未就学児の3歳から小学3年生の前半までアップデートされています。まだたくさんの文章題をたくさん計算することを目的にはしていないんですよね。掛け算と割り算はどんな時に使えばいいのかな~とか基本的な考えを教えているので。それはまたそれを目的とするドリルとかでカバーしていただいて、その前に遊びながら概念を理解するためにトドさんすうを利用してもらえたらなと思います。概念さえ身につければ、あとはドリルでたくさん練習してたくさんとく力を身につけたらいいですね。

え:そうですね、私も苦手な単元ごとのドリルを買って補えばいいと思うので問題ないなと思います。むしろそれ以外の、その前の土台として、放置していても子どもが勝手に学んでくれるって言うのが本当にすごいと思います。文章題がなくてもそれ以上に魅力がたくさんあると思っています。あとは「ものさしではかろう」も人気コンテンツだったりしますね。単位とか。

ジ:これも文章題といえば文章題ですね。読み上げてくれるので。

え:確かに数式ではないので文章題ですね。コメントいただきました「初めて半年くらいの年長ですが、本当に勝手にやってくれます。モンスターゲットした?と聞くと楽しいみたいで毎日集めてます。」

ジ:モンスター集め、いいですね。

え:この「ものさしではかろう」は私も小学1年か2年で実際にした記憶があります。

ものさしではかろう

ジ:実際に定規を動かして測るんですよね。0に合わせて測る練習にもなる。合わせて測ると「これは7センチか~」とかってわかって入力していく。これも文章問題と言えますよね。合わせると足し算の練習にもなる。ちゃんと読まないと、この問題も「差」を求めるので足し算じゃないですね。ちゃんと文章読まないと(笑)

ものさしではかろう

え:あと「文章題はチャレンジにもあります」とコメントいただきました。チャレンジは一定のレベルをクリアするとできるようになるものなので、みんながみんなできるわけじゃないんですよね。ステージが進んでいくとチャレンジが出てきて、その中に文章題があるんですね。

ジ:チャレンジに関しては一応小テストみたいな感じで、やり直しが効かなくて、間違ったら次の問題に行くっていう感じですね。全ての問題を解くと成績が出てきます。ただ、テストっていうと一気にやる気がなくなってしまうのでチャレンジと言って「いい結果が出せるようにチャレンジしよう」って感じで使ってもらえますね。なのできょうのぼうけんなどで自信がついてきたらチャレンジにチャレンジしてもらうっていうのがいいかなと。あと先ほど言っていたモンスターですが、ここで集めたモンスターを見れるので、きょうのぼうけんでモンスターをたくさん集めたり、バッチを集めたりして子どものモチベーションが保てるんではないでしょうか。

え:モンスターを見ると、二桁の足し算もできるようになったんだ~とか確認できていいですよね。

ジ:そうですね。何をしてゲットしたモンスターなのかっていうのがわかるんですよね。説明が書いてあります。さらにトロフィーのレベルもどんどん上がっていくので、何をがんばっているのかすぐにわかります。

時間の流れ

え:あと「カレンダー」も人気ですね。カレンダーを作れるみたいなゲームで、モンテッソーリ教育でも時の流れの概念って難しいので4歳とか5歳とかになると自分で手で動かしながら理解させたり、意識的に見る機会を増やしたりっていうのをお勧めしているんですが、それがタブレットで簡単にできる!1週間は7日間あって数字の配列はこんなだったりとか、2桁の数字の並びとかそういったものを楽しくインプットできる。それが日常生活にあると「これ見たことある!」ってなって視野が広がるというか、視点が定まるんですよね。日常生活とタブレットを行き来しながら結びつけていく。

カレンダー
カレンダー

ジ:そうですね、ただの数字じゃなくてカレンダーなので、6日だとタップしたらちゃんと「むいか」って発音してくれるんですよね。なので正しい読み方がわかる。数字を当てるのって簡単じゃん、なんの勉強になるの?と思われるかもしれませんが、カレンダーなのでカレンダーの読み方を教えてくれるゲームになってます。音声をちゃんと聞いて学習ができるっていうのが目的になっています。

え:小学生でも苦手なお子さん多いと思います!

ジ:何歳になっても言い方間違ってる子もいると思うんですけど、そういう子にもいいですね。

分数

え:あと分数!新しく分数が入りましたよね。

ジ:「ピザカット」とかそうですね。小学3年生になってから分数に入ってくると思うんですけれども、2分の1にするにはどうしたらいいのかな?っていうのをピザで作るゲームですね。4分の1なのでカットした上で、1/4だけを持ってきてこのパーツが4分の1なんだよっていうのを分からせてあげるんですね。

ピザカット

え:コメントいただきました!「ピザカット、年中の娘がハマってます!」え~すごいですね!

ジ:文章問題もあります。レベルが上がってくると残りはどのくらいかっていうのも出てきますね。

え:軽く演算が入ってきてますね。

ジ:これで分数の概念がわかります。

質問コーナー

⭕️小学生から始めたら遅い?

え:「子どもが小1ですが、今からやらせても遅くないですか?」とコメントいただきました。全然遅くないと思います!まず躓くのって小2って言われているらしくって、小1とか小2で習ったことをとにかく正確に早く繰り返すっていうのが大事なんですよ。なので、全然遅くないです!それこそ小3の単元まで入ってきているので。

ジ:遅くないと思います。早い子は先行学習で1年くらいで終わらせて、分数の概念までできたら、授業で先生が何言ってるかわからないってことにはならなくて授業が楽しくなると思います。全然1年生からでもいいと思います。ドリルの解き方を教えてるのは、大人なら実は簡単だったりしますが、概念をきっちり教えるのって難しいんですよね。自然とわかってるって思っちゃって。だからと言って横でつきっきりで教えるのは非常に難しくて、それをアプリで遊んでいるうちに勝手に身につけてくれるのが大きいんじゃないかなと思います。

⭕️1日にどのくらいさせたらいいの?

え:「トド英語と違いトドさんすうは1日でどのくらいで終わらせたらいいのか難しく感じています。きょうのぼうけんのモンスターをもらえるまで・・・だとちょっと長く感じてしまって、みなさんどのくらいしているのか気になります」

ジ:決まりはないんですが、問題解くのが早い子だったらモンスターを集めるまででいいと思うんですけど、まだ時間がかかるようでしたら15分~20分くらいで止めてもいいと思います。途中でやめても翌日また続きからできるので。トドさんすう的には子どもがやりたいと思った時に自由にできるようにさせたいっていうのがあるので、今日はここまでだよ、とか今日は10分だけだよ、とかあまり制限はかけないようにしています。子どもも「今日はやりたくないな」「今日はいっぱいやりたいな」とかあると思うんですよね。一番いいのは親子で話し合ってルールを決めてもらうのがいいと思います。

え:うちの場合は最初にお伝えしたんですけれども、きょうのぼうけんよりもフリーモードで好きなものをどんどんしていくタイプだったので、そういう使い方もあります!なのでうちはMAXの40分設定にしていました。
「今後小3以降がアップデートされることはありますか?」とコメントいただいています。

ジ:共有できる具体的なスケジュールはないんですが、コンテンツは増えていきますし、逆に低い年齢から始められるようなもの・・・論理思考に関するようなことを増やしたいなとかいろんなアイデアはあります。具体的なことが決まりましたらSNSなどでもお知らせしていきますので、まだフォローしていない方はぜひフォローしてください。

⭕️当てずっぽうみたいだけど、ちゃんと考えなくてもいいの?

え:もう一つコメントいただいています。「深く考えようとせず、数打てば当たる的な感じで・・・そう言った場合、レベルを下げた方がいいですか?ついついちゃんと考えて!とか言ってしまいます」

ジ:そうですね。正解をするのが目的なものではないと思うんですよね。ドリルと違って正解しないと意味がない、というものではない。トドさんすうはどちらかというと概念をインプットするためのものと捉えてもらえると、お母さんも楽になるというかゴールが近づくのではないかと思います。子どもが考えずに当てずっぽうにしている気がするって思うのも分かります。わざとそういう構造にしているっていうのもあります。子どもが当てやすくヒントを出すこともありますし、先ほどしたように何度間違えても正解に行きつけばクリアできるんです。ただ、じゃあ誰でも正解できて意味ないじゃんと思うかもですが、正解させるのが目的ではなく「これが正解なんだ~」っていうのがわかる、それを繰り返しすることで概念がわかるという学習ツールです。ドリルとは役割を別にして考えてもらった方がいいので、質問を考えると「いい」と思います。楽しんで遊んでいるうちにいつの間にか身について、力がついていくと思います。

え:私も全く同じ意見です。トドさんすうで全てをできるようになると思ってやらせない方がいいですね。トドさんすうはきっかけ作りというか、さっきのカレンダーみたいに読めるものが増えたりとか、足し算がちょっといできるとか、トド算数をベースにして考えて、日常生活の中で一緒も問題に取り組んでみるとか実際のものを使って数の概念を考えたりする、ベースだと思います。ドリルの補完になれば。楽しい学びの1つのツール。

ジ:子どもって少し難しくなって間違うとすぐやる気を失ってしまうんです。モチベーションが下がる。間違うのが嫌なんです。なのでトドさんすうをすることで、楽しい!もっとやりたい!と繋がっていけばいいなと。そして自然に数字に関して実力がついていくのが理想だなと思います。

え:「当てずっぽうでも楽しませてやります」とコメントいただきました。ありがとうございます!ちなみに先ほどの「何分やったらいいですか?」という質問に対して「きょうのぼうけんでモンスターを捕まえるまでに2つの星の地点があるので、その星のところまでやるって分けるのもいいですよ」とのことです。

ジ:そうですね、星まで獲得してもっとやりたいってなったらフリーモードを追加するとかですね。

⭕️図形コンテンツはある?

え:あとは「図形の概念のコンテンツもありますか?」と質問きています。

ジ:図形は基本的に最後にアップデートされたものにはありますが、それほど深いものではないです。基礎的な概念はわかるようになってますね。でも図形は3年生以降の問題なので若干お勉強的に感じるかもしれません。

え:事前の質問で展開図の出てくるコンテンツはありますか?って聞かれたんですが、これはないですよね?

ジ:今の所はないですね。「おちてくるずけい」に図形の名称はありますね。これは息子楽しんでます。

おちてくるずけい

え:「うちはフリーモードとAIれんしゅうばかりやっているのですが、きょうのぼうけんやらなくてもレベルは上がりますか?そのまま続けてもいいですか?」

ジ:きょうのぼうけんでモンスターが増えたりするのですが、それがモチベーションに関係なければ今のままでもいいと思います。

⭕️授業がつまらなくなたったりする?

え:「先行学習で算数の概念を理解していると、授業がつまらなくならないですか?」と質問いただきました。

ジ:僕はそう思わないですが・・・。授業の教え方は先生によって違うので、捉え方は様々かなと思うのですが、子どもは「わかる!」っていうのがモチベーションになりますので、わかることがでたらそれをつまらないと思わないと思います。わかるから手をあげて発表したり、それが自信につながったりしますが、もし先生が何言ってるのかわからないとなるとそっちの方がつまらないと感じる方が多いのではないかなと思います。

え:小学校教育も変わってきていて、先生が黒板に書いてプリントを解いて~とかではないんですよね。すごく主体性を求められるし、主体的に学ぶことを求められている。アクティブラーニングってそういうことですよね。なので計算ができるからってそれがつまらないと思うような授業にはなっていないんです。それに概念を知るということは教育的にさせたいというより、子どもたちは知りたいんですよね。モンテッソーリ教育やってて思うんですが、子どもたちって本当は算数すごく好きなんです。でも暗記とか入ってくるとどんどん嫌いになっちゃう。でも概念を学んで自分で知っていくという土台を幼児さんのうちからやっておくといいと思います。全然小学校楽しく行ってるので安心してください。

え:「きょうのぼうけんとフリーモードのレベルはリンクしていますか?」と質問きています。

ジ:フリーモードは最初から全てのコンテンツが解放されています。なのできょうのぼうけんを進めないとできないゲームがあるわけではありません。ただ、レベルに合わないものを選んでしまって「何これ?難しいからつまんない」となってしまうともったいないなと思います。きょうのぼうけんをやりつつ、フリーモードも楽しむっていうのがいいと思います。

⭕️トドさんすうができたきっかけは?

え:あとはトドさんすう全体で私がいいなって思っているのが、創業当初からの理念が好きで、そのあたりをジョーさんからお話いただけますか?

ジ:弊社Enumaは、本社はアメリカの会社なんですが、本社を立ち上げた韓国の技術責任者が夫婦のお子さんが一般的な教育を受けるには難しい、支援が必要な子でして、通常の学校では教育が難しいっていうのがあって、何かうちの子でもできることはないかなって考えられたんです。元々二人とも同じ会社で働いていたエンジニアとデザイナーだったこともあり、何か学習するためのアプリを作ろうって考えて作ったのがトドさんすうだったんです。それでお子さんに学習させたところすごく成果が良かったっていう。それから調べてみましたら、世界のあちこちでいろんな理由で教育が思うように受けられない子がたくさんいるということを知って、その問題を解決したいという理念で会社を立ち上げたという経緯になります。金銭面、経済的な面、または障がいなどあらゆる問題があっても一人でも多くの子が自由に学習できる環境を作ってあげようという思いから、子ども向けのデジタルアプリを作り始めたというきっかけがありました。トドさんすうに関してもそこから始まりました。もちろん障がいがある子だけでなく、みんな使えるようにということで優しいアプリになっています。なので色使いなどインターフェイスも、どんな子でもできるように作られていています。

え:そこがすごくいいなと思っていて、モンテッソーリ教育でもベースとしている方向性が一緒だなってシンパシーを感じています。韓国や中国ではすでに障がいのある子への学習支援の一つとして取り入れられているんですよね?

ジ:そうですね。そういう施設や学校で利用されています。

え:ユーザーさんでも、先生が特別支援の子に教材として使わせてみているというのも聞いたことがあって、そういう意味でも広く使いやすくていいですね。あと前にも言いましたが、一つのやり方を押し付けるのではなく、いろんなやり方を教えてくれて子どもたちが好きな考えを選ぶっていうところがいいなと思います。それと言語の選択もできるので、英語を選択して英語で算数を学ぶって感じでおうち英語として使われている方も多いですし、スペイン語、ポルトガル語、韓国語、中国語にも変えることができます。

ジ:例えば英語モードにすると全て英語表記になるので、他でも英語を学習されている方であれば、言語の学習って言語を学ぶだけじゃなくてその言語をつかて何かをするっていうのも言語学習としてとてもいいやり方だと思うので、せっかく習っている英語を使って算数を学ぶっていう方も多くいらっしゃいます。英語モードで学習することによって、他の英語学習では学べないようなことも学べますね。図形も全て英語になりますし。

え:自然に英語が触れられるっていいですよね。いつも日本語でやってるけど、今日は英語でやってみようかな~みたいな。

ジ:英語で発音もしてくれるので英語学習にもなります。

右上に貯まる星の意味は?

え:「初歩的な質問になるかもしれませんが、トドさんすうとトド英語のスターを集めると何かありますか?」

ジ:これは星を集めても特に何もありません。星を集めることが一つのモチベーションになっていくかなと思うんですが、これを集めると何かあるということになると、ご褒美的になってしまって、そのご褒美のためにトドさんすうをするっていうように気持ちが入ってしまうんですよね。星集めに夢中になってしまうと、ただ集めたいからとりあえずクリックしてクリアしようみたいになってしまうと本末転倒なので。トドさんすうとトド英語的にはスターを集めることでモチベーションを高めるっていうだけにしています。

⭕️レベルはどうやって確認するの?

ジ:ちなみにこのステップの画面で、色が違うのわかりますか?この数字についている色でレベルが分かれているんです。なので青いものはレベルAに該当するんです。なので小さい子がフリーチョイスで遊んでても青いところならいけます。緑になってくるとB、CなのでレベルAの子には難しいっていうのがわかります。ちなみに紫はレベルHです。各ゲームごとに違いますのでそれぞれ見てくださいね。最初からレベルFの赤からスタートのゲームもあるので、小さい子には難しいですね。

え:なるほど。知らなかったです。わかりやすくていいですね。先ほどの「先行学習をすると授業がつまらなくなりませんか?」という質問者さんから「今息子が年長さんなので、小学校の様子が聞けてうれしかったです」とコメントいただきました。ありがとうございます。

え:次の質問です。「どのレベルがどのフリーモードに対応しているか一覧はありますか?」

ジ:公式サイトのヘルプに入りますと、フリーモードについてというページがあって、その中におすすめレベルや推奨年齢が書かれてあります。

え:先ほどのお話を聞いていると、レベルとゲームが対応しているというよりかは、ゲームの中にレベルがあるっていう感じでしたよね。

ジ:そうですね。もしページが見つからなければ公式サイトからチャットで質問できますので、そしたら弊社のスタッフがすぐに回答してくれると思います。

え:「年中です。最近フリーモードを始めました。色分けがわかって助かります」だそうです。

ジ:よかったです!ありがとうございます。

 ⭕️トドさんすうを終えたあとの応用方法は?

え:最後に「トドさんすうで概念を理解した後の文章題や応用へのおすすめの方法があったら教えてください」といただきました。難しいですね・・・。なんか算数の概念で言うと、トドさんすうで理解できると思っていて、あとは応用問題や文章問題って試行錯誤する練習が必要だと思うんですよね。パッと導けることがいいのではなくて、こういうやり方はどうかな?って絵を描いてみたり、条件を書き出してみたり、とにかく応用問題に対面した時に自分が今持っているスキルでどうやったら太刀打ちできるかを、試行錯誤する・・・間違ってもいいから足掻いてみるっていうのを低学年のうちからした方がいいと思います。だから落とし込み方というと難しいけど、例えばドリルを渡して教えるんじゃなくて、一緒に手を動かして試行錯誤する経験を積むっていうのがいいんじゃないかなと思います。

ジ:その子その子で足りないところや強いところが違うと思うので、合うやり方を見つけていく必要があると思います。

え:星集めの件でコメントくださった方から返信いただきました。「ちょうどいいご褒美という説明、納得しました。娘は星が集まるのが楽しいみたいで増える星を喜びに楽しんでいきたいと思います」だそうです。
もう1時間半くらい喋っちゃいましたね。たくさんご紹介したいものがありましたし、たくさんご質問もいただけて楽しかったです。ありがとうございました!

ジ:こちらこそありがとうございました!

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