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2拠点生活について ~通い編~

さてさて、前回までで僕の田舎の拠点とお師匠との出会いまでを書きました。

ここから淡々と今に至るまでを書いても良いのですが、少し今の僕がどのような状況で生活しているかをご紹介してから、話を進めていきたいと思います。

今の状況

現在僕は、ご紹介した通り都内の自宅から1時間圏内にある、とある田舎の集落に小屋を借り、そこを拠点として地域の人たちと交流したり、畑で野菜を作ったり、住むための仕事や家探しを少しずつ進めたりと、毎週末通いながらマイペースに活動しています。

既に2年目が過ぎ、季節ごとに違う顔を見せる山や森、香り、色、そして住む人たちの生活を年間を通して、2周り見てきました。

やっぱり田舎って良いですね。

僕にとって、他の地域をじっくり見てはいませんが、ここはベストな選択だったと思います。

最近では、小屋の改築と野菜の収穫で一日があっという間に過ぎていくという幸せな週末を過ごしています。

これも、小畑さんや小屋を貸してくれた大家さん達のおかげですし
行く度に近況を何気なく話せる近所の方々の「地域力」とでも言いましょうか。。
ゆったりとした雰囲気を作っている地域の人たちの存在がかなり大きいと思います。

小屋を借りるまでのお話

さてさて、それでは本題について進めたいと思います。
僕が小屋を借りるまでは少し時間が掛かりました。

小屋を借りるきっかけを作ってくれたのは、前回書いた小畑さんです。
ここで少し小畑さんの紹介をさせて頂きますが。
小畑さんはこの集落に来る前までは自分で会社を立ち上げたり、IT企業で仕事をしたり、飲食店をしたりというかなり異色な経歴の持ち主でした。
海外生活もしていて、考え方がかなりリベラル。
人脈も非常に幅広く、常に誰かが家に遊びに来ているような人です。

僕は小畑さんを勝手に師匠と崇め、毎週のように通っていたんですが

ある週末。
ふと小畑さんに誘われ、一緒に「長老」なる人物の家に連れていかれました。
その「長老」こと岩田さんが、今僕が借りている小屋の家主です。

岩田さんとの出会い

岩田さんは「長老」と呼ばれてはいますが、別に集落の中の最年長という訳ではなく、若い人たちから慕われている年長者なのでそう呼ばれています。
家は山一個分の敷地に、母屋の他にも数件家が建っているような所謂「地主」的な家。
敷地には工作道具や資材置き場、みんなで過ごせる屋根付きのベンチなど、あらゆるものを自ら作って、地域や友人たちに開放しています。

自分の持っている物を友人たちに開放しているので、最初はお金を取っているのかと思っていたのですが、どうやら全て無料。。
しかも、情報も全てが無料なんです。
例えば、スイカが欲しいと言えば「小脇さん所連れてってやる」といって農家さんを直接紹介してくれたり、猟をしている人に会いたいと言えば、その場で電話してアポを取ってくれたり。。

小畑さんも人脈は素晴らしいですが、根っからの地の人である岩田さんは、集落の情報量も人脈も土地や資材もレベルが違います。
二人に共通する事は何よりも快く何でも差し出すという感覚。
その態度に非常に感銘を受けました。

自然と溶け込む

この、全ての情報を快く相手に差し出すという感覚については、別の所で書きたいと思っていますので、今回は割愛しますが
兎にも角にも、岩田さんを一瞬で尊敬してしまった僕は、集落通いのコースに岩田家をすぐに組み込みました。

そして、しばらく通う内に、お茶をしたり花見に誘って頂いたりと、少しづつみんなの環に溶け込めるよう取り計らってもらい、とうとう敷地内の小屋を貸してもらう事ができたのです。

こうやって書くと、毎週毎週集落に通い詰めて、必死にコミュニケーションを取っていかなければ地域に入り込むのは難しいと思われる方もいるかもしれませんが、実際に僕はごく自然に行動する事ができましたし、何も嫌な事、無理した事もありません。
人として極々当たり前の行動を取っていたまでの事なんです。

今では、僕は自分の住んでいる都内の自宅周辺を優に超えた人脈を集落に持っています。
たった2年で、しかも週末通いだけの時間で。

僕はこれから一年を目安に、二拠点生活の比率を集落に少しずつ移す計画を練っています。
最初の記事を書き始めてからだいぶ経ってしまいましたが、また定期的に進捗状況をつぶやいていきたいと思います。

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