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草原に咲く花のように

10月ですね。フランスも日が短くなってきて、近くの野菜販売所にはいろんな形の南瓜が並んで、秋を感じるようになりました。

その中で白い南瓜を買ってみたけど1週間手をつけていない。野菜売り場の人に調理の仕方を聞いたら「あなたでそれを尋ねたの今日で6人目よ。自分でネットで調べてちょうだい、私もわからないよ」とのことだった。

どんな味なんだろう。(早く食べなきゃ)


さて、

ここ最近いろんな変化がありました。


一つ目は、今の仕事を週5から週3に減らしたいと職場に希望を出しました。結果週3きっかりは難しかったものの、残り2日も朝メールチェックして軽く作業を回せるならばいいとのこと(もちろんその分部分的にお給料は出る)で月水木はフル、火金は在宅で朝だけという感じになりました。

実践するのは10月中旬までのCDD*の契約が終わった後なので、様子を見つつですがちょっと肩の荷がおりたんだ。

*CDDとは有期限の雇用契約のこと。CDIは無期限の雇用契約。仏にはアルバイトやパートといった概念はなく、すべての仕事はこのどちらかに属する。普通は試用期間みたいに最初の3ヶ月はCDDが多い。


この度、なぜそんな相談をしたか。

もっと絵を描く時間や記事を執筆する時間を増やしたかったから、という単純明快な理由……。相手は知らんがなという感じだけど、上司にもそのまま伝えました。これで受け入れられなかったら、しょうがないやと思って。


今のアニメの会社の仕事も新しいことばっかりで面白いです。先週は新しいアニメ作品が日本で放送開始されるにあたって、世界各国も大体、ネットなどで違法に電波を伝って情報が先に漏れないよう、ほとんど日本と同時に配信されるのですが

放送前の駆け込み作業大変だった笑

「送ってもらった第1話が再生できない!HELP!!」

「公開直前にリリース書いたから確認して!I NEED YOU!」

「ロゴちょっと色勝手に変えてもいい?!APPROVE PLEASE!」

みたいな、直前土壇場でも結構トライしてくるお客さん(ありがたいけど)に対応するので文化祭状態でした。どんな商品も納品前って大変ねえ。。でもこのドタバタも日常のスパイスとして作用してくれる。


しかしスパイスは主食にならない。


私にとっての主食はやっぱり物を自分の手で作り出すことに関わることだから、それを大切にできる生活じゃなきゃ意味がないなあとあらためて思った。「外国にいるからできることも限られちゃう」とか自分で制限つくってたしやや引き腰だった自分に気づき「雇いたいなら雇ってください」というスタンスをあらためて持つことにした。


そんな感じの私と一緒にまだ働こうと言ってくれた職場の人には感謝だし、何よりもこの決断に背中を押してくれた夫へは頭が上がらない。「週3で断固通すんだ。だめなら辞めたらいい、自分の給料で十分2人生活していけるんだから。千里は絵を描いてる時が一番生きてて楽しそうだよ!!」と大事にするべきものを目の前にちゃんとだしてくれて。簡単に言えない言葉だからこそ、なんて尊いサポートだと心底ありがたかったです。

インスタグラムでもこっそり実は近しい友人に相談して、みんな色んなアドバイスをくれて。普段は話す機会がない人も、仕事との付き合い方とか生きる上で大切にしたいこととかを言葉にして交わせて、嬉しかったです。

・・・

2つ目は、以前すでにお知らせしたけど、地元のカフェで絵を置いてもらうことになりました。

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行きつけのお店でアート作品を物販しているのを目にしてたので、夫が「うちのもどうでしょう?」とさりげなく営業してくれた。

それからお店のSNSでも発信してもらい、初めてのフランス人からの注文があったり、Lyonのギャラリーから展示しませんかとお誘いが来たり。


そうなのです。


昨年は渋谷で人生初個展でしたが、今年の12月はLyonでフランス初個展することになりました。

わーい!

住んでいるMeudonやParisならわかるけど、知り合いのまっっったくいないLyonというのは予想外。本当にたまたまコーヒー屋さんのSNSで見かけてくれて、普段はLyon在住のアーティストしか声をかけないんだけど良ければと連絡をくれた。

私も行ったことがない街で、その時期はちょうどFête des Lumières(光の祭典)というフランスでも有名な町全体のお祭りがある時期だということで、

観光も兼ねて展示するか!

という運びになりました。11月末から2週間ほどの展示の予定。

ちなみにFête des Lumièresはこんな感じらしい。

すごい人らしいですけど!こういうヨーロッパっぽい行事もあんまりまだ味わってないし楽しみです。


他にもいただいてるお仕事がある。今年残り2ヶ月半も充実すると思う。

やっぱり片手あくと、新しいことが舞い込むのだなあ。しみじみ。


最近、友人に「ネガティブな事象をポジティブに受け取ることは千里の長所だけど、いつもそうする必要はないのでは」といういたく正直で誠実なアドバイスをもらいました。

近くにいる誰かが気になる、相手のために何かしてあげたいという気持ちも素晴らしいけど、例えば草原に咲く花は、何もしないのに咲いているだけで癒してくれる。そういう在り方って素敵じゃない?と。

詩人か!

と感動する言い回しですが、めちゃくちゃわかりやすかったです。


凛と咲く花のように、ただ咲くことに集中して生きようと思ったのでした。

ちゃんちゃん。


<さいごにお知らせ>
高校時代の同期は藤沢でコーヒー屋さんを営んでおり、あたらしいコーヒー豆のブレンドのパッケージを一緒に作りました。藤沢の近くに学校があって、文化祭帰りとかは打ち上げして海で遊んで帰った記憶がある。青春の1ページにこうやってまた触れられるのはなんだか幸せです。

夕焼けのパッケージ"7:00pm"は中深煎り、夜のイメージ"10:00pm"は深煎り。これからの季節にもぴったりな感じです。

ぜひチェックしてみてくださいね!

https://www.instagram.com/sazanamicoffee

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最後までお読み頂き、ありがとうございました。 書くことを気長に続けていくことで自分なりに世の中への理解を深め、共有していきたいです。