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音楽の文字列

ラ・カンパネラ フランツ・リスト

 冷たい金属の小さな小さな惑星で、薄いチュチュを着た操り人形が、独りバレエを踊る。周りの星々は青く白く光りながら、冷ややかにその様子を見守っている。細やかな人形の足どりが惑星の核の金属へ振動となって伝わり、軽い音をきらびやかに響き渡らせる。観衆のいない発表会はとうとうクライマックスへと向かう。


初めて曲を聴いたときに想像した風景を文章化する遊びです。

この曲、本当は題名がイタリア語で”鐘”という意味で、教会の鐘の音がテーマの曲です。それを知ったのは初めて曲を聴いてからしばらく後のことでした。