ディオフィールドクロニクルをクリアした感想。

美しいジオラマのような舞台でリアルタイムで行われるSRPGとして新規IPでチャレンジしたことは評価できるし、イラストの雰囲気自体は個人的にすごく好きで惹かれたので購入を決めた。がそれ以外があまりにもダメすぎた。
あまりにも鬱憤が溜まっているので無駄に長文を吐き出させて欲しい。

まずシステム面について。兵科て所謂ゲームによくある「ジャンケン」要素なのだが、あってないようなものになっている。見た目の違いや装備の違いやらには役立ってはいるが、偏らせる必要がある強敵もいなく、また全てのキャラを育成するにも困難な仕様によりやる意味が見出せず無難に4種類均等に配置するしかない。

スキルは武器固定でしかないので結果として使いたいスキルがついている装備を身につける必要性がある。それぞれ武器の種類は9種類あるが装備できる種類は決まっていて、スキル自体はそれぞれ4〜5種類しかない。そのうちの1〜3つが武器についている仕様。それぞれ武器自体は20弱ぐらいあるらしいが、使いたいスキルの都合上ほぼほぼ使う武器は固定化される。またメインやサブをクリアした程度では金欠なので尚更いらない装備を買うこともない。

兵科にリーダーとサブをつけられるが、使いたいスキルでサブを付け替える感じになる。よってリーダーと同じ装備をサブにつけさせる意味もない。個人的にはスタンや氷結なので行動阻害のスキルと1人はヒーラーてやっていたので尚更変える意味が見出せなかった。

スキルツリーなる強化があるけど、これはそれぞれのスキルの強化するだけでそこにあるスキルを取得したからと言って装備していないスキルが使える訳でもない。過去にゲームをやっている人ほどスキルツリーて名前につられて「あー、これで取得すれば使えるようになるのね」って勝手に思い込む。にも関わらず誤解を避けるように別の名称にしなかったことも個人的には理解に苦しむ。

全体的なUIも個人的には理解に苦しむ。特に目立って酷いのがショップ。何故あんな使い勝手の悪いまま実装して良しとしたのか理解ができない。何だったら武器、装備、アイテムで3キャラのNPCが至って何の問題もなかっただろうに1キャラに無理やり詰め込んだ結果なんとも使い勝手の怠いショップとなっている。

戦闘自体はそれなりに面白く、一人タンクとして全ての敵を集めつつ反対側までもっていき他の仲間が背後から攻撃。敵の特殊技はスタンや氷結なので行動を阻害するか、範囲からさけて隙だらけの背後から攻撃するかで事足りる。全体的な難易度はかなり緩くカジュアル層でも大して困らない。

ビジュアル面だが戦闘画面に関しては不満はないどころか、個人的にはすごく評価している。若干、召喚獣がアッサリしすぎている感もあるが悪い訳ではない。問題は拠点とキャラをアップで表示させるイベントシーン。

おそらく戦闘に使われている3Dキャラをそのまま使って拠点に配置し、イベントシーンにも使っているのだろう。そのせいで旧世代のゲームかのように思える今時のゲームとは思えない酷いビジュアル、そして演技をさせるのを声優だよりでキャラの動きも殆どなくアップにした必要性とは何か?と聞きたくなるレベル。

拠点も最初こそゲーム始まったばっかりだからすっからかんなのかな?て思ったりもしたがゲームが進んで行っても無駄に伽藍堂なエリアでオブジェクトもキャラもいない謎なしょぼいスペースでしかなく、控えめに言っても意味がわからない。同じような他ゲームでFEとか思い浮かべてしまったが、あまりにも酷すぎる。

何故メインストーリーとかでやっていたようにイラストやエフェクトかけた3Dモデルなりで対応しようとしなかったのか、これで良いと判断くだせた理由は何なのか。

そして個人的に最後の最後で許せなくなったメインストーリー。まず前提として、ざっくりとしたメインストーリー自体は嫌いではないしむしろ好きな部類ですらある。が、あまりにも全体を通してボリュームが少なすぎる結果、全体的に薄味がすぎるw 

ゃ、まぁ、そこは個人的な好みもあるだろうから良いとしても、キャラの深掘りが圧倒的に足りない。なのでキャラに感情移入がしづらい。キャラに感情移入しづらい癖に、ふんわりしたイデオロギーの暴走やらあってもついていけないのでキャラを好きになりたいという気持ちがあっても好きになりきれない。そして肝心要な部分はユーザーに触らせてもらえずになんだかしょぼい3Dキャラがしょぼい演技して勝手に終わらせられる。って言うのがひたすら繰り返される。それがクリアまでだ。

メインの主人公枠として4人いるが、そのうち1人は裏切り手に掛ける。1人はイデオロギーについていけず脱退。そして最後の最後で主人公が最後の1人を撃ち殺す。バッドエンド自体は個人的に好物な類なのだが、あまりにもストーリーの説明が足りなさすぎて置いてけぼりを終始くらい続ける。おまけに伏線的なものは無駄に沢山散りばめられておきながら、ほぼほぼ回収せずにそのまま終わるw

なんなんだよ、これwwwww

クリア後に改めてディオフィールドクロニクルのメインの絵を見るとストーリーに登場してこなかった主人公と対峙する天地ひっくりかえった状態の人物がいるのだが、これが最後の最後で出てくる主人公の鎧と一緒なことに気がついた。つまりこれは主人公がたどり着いた成れの果ての姿な訳だw

でも、あまりにもストーリーがなさすぎるので何が何だか訳がわからないw
何故それを意味深な感じでイラストに込められたのかも分かり用がないw
ただただユーザーは置いてけぼりくらうだけの意味不明なストーリーとなるので途中までは「ゃ、そんなに悪くはないよ?情報量が少なすぎるとは思うけど」程度で済んでいたものが、「は?舐めてんのか?」ぐらいまでヒートアップしてしまうw

主人公枠の1人である女性キャラは壊れっぷりから好かれる可能性はかなり高いキャラだった。にも関わらずあっさり裏切り、あっさり主人公に敗れて意味深なことを呟きながら2度と復活することなく消え去っていく。

主人公枠の1人である弓使いキャラは4人の中でまともな人間として描写され、イデオロギーについていけなくて離脱したまんま2度と帰ってもこなかった。

最後の主人公の幼馴染は良いように扱われ軽く暴走した結果殺される惨めな存在だが、そもそもキャラの深掘りがないのでなんかモブが死んだな。ぐらいしかないし、そもそも肝心要な部分はイベントムービーなのでユーザーは置いてけぼり。

自分はメインとサブを全てやってトータル30時間弱ぐらいだったが、検索してみると22時間ぐらいで終わっているのが大体のところっぽい。

他のゲームだったら第一部完で、第二部がはじまるようなところで「先生の次回作をお楽しみください」的なスタッフロールが流れてくるのでコントローラー投げそうになったw


はー、スッキリした。
こんな駄文を読んでくださった方に幸あらんことを。

#DFC #ディオフィールドクロニクル #ネタバレ注意 #感想

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