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ChatGPTの利用とテクノロジーへの現実的な見方

最近、ChatGPTの是非が話題になっている。
無料で利用できるが、登録が必要。
私は登録済みで、ちょこちょこ使っている。

ChatGPTとは、対話型の検索システム。
サイバー空間にある情報を駆使して、「文章」で回答してくれる。

やってみれば分かるが、大したことは教えてくれない。
嘘を教えることもある。

ただし、文章の「自然さ」には驚愕する。

最初は面白いが、すぐに飽きる。
飽きる原因は、サイバー空間上の情報とリアル空間での情報量に無限大の開きがあるからだ。

「両者には同等の情報量があって、サイバー空間は、もう一つの世界だ!」などと考えている某アニメーター(細田守のことだけど)がいるが、バカとしか思えない。

ただし、色々と参考にはなる。
例えば、ChatGPTに

「歩道橋の上から写真撮影をする場合の最適な焦点距離を教えてください。」

と聞くと、

「歩道橋からの写真撮影で最適な焦点距離は、撮影する被写体の距離やサイズ、そして望む撮影範囲によって異なります。一般的には、広い範囲を写す場合は広角レンズ(焦点距離20mm〜35mm程度)が適しており、被写体が遠い場合は望遠レンズ(焦点距離70mm以上)が適しています。

ただし、歩道橋の上からの撮影においては、下を通る車や人々が小さく写ってしまう可能性があるため、一般的には広角レンズがより適しているとされています。具体的な焦点距離については、20mm〜28mm程度が一般的に使用される範囲となりますが、状況に応じて適切な焦点距離を選択することが重要です。」

と答えてくれた。

広角も望遠も持っていけばいいということね。
ただ、ChatGPTに教えてもらわなくても少し考えてみたら分かる。

しかも「ただし、・・・」以降は、文章が矛盾している。

それでも文章は読み易いし、文法的におかしなところはない。

報道されているように、学生が論文を書くときに悪用しそう。
悪用なのか、利用なのか、微妙だけど。

まぁ、そんなに心配しなくても大したものではないから。

ちなみに、この手のテクノロジーの進歩に関する私の見解は二つ。

①テクノロジーは皆が思っているほど早く進まない。

②技術的に可能であっても、それが一般化することはない。

②の方が重要。
「AIで仕事が奪われる!」なんてのは嘘。
私のやっている仕事をAIができるようになるかもしれない。

ただし、
それっていくらかかるの?
AIってどこで売っているの?
どうやって使うの?
どうやって教えるの?

誰も知らないし、答えてもくれない。

もしかしたらC3POみたいな、会話できるロボットができたら、仕事を奪われるかもしれない。

それっていつできるの?
価格は?
100万円で買えるの?
本当に人を雇うより安く維持できるの?

AIが人間に反逆するとか、シンギュラリティとか、全部嘘である。

そんなことは少し想像力を働かせれば分かることである。

とにかくテクノロジーに異常な期待を寄せている人から距離をとることをお勧めする。

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