酒って怖い

酒に依存して早数ヶ月。毎月必ず酒を飲んでしまう。未成年者なのに。成人してないのに。そんな罪悪感もありつつ酒は飲む。

今日は酒を調達しに行った。何せ親の目を盗んで酒を買わなければならない。模試の帰り道、電車から降りてすぐの杏林堂へ向かった。

酒を買うときはいつも緊張する。何せ未成年。違法だから。それでも酒に依存していた私はどうしても買いたかった。

カゴに入れるのは少し戸惑ったが簡単だった。ガコンガコンと音を立てて酒をカゴの中に入れる。本当は六つ買いたかったが緊張していたためにびびって三つしか買えなかった。

レジに並んだ。さあ、ここからが勝負だ。

レジはセルフレジがある所に並んだ。それならバレずに済むだろうと思っていたからだ。

しかし商品をバーコードに写したとき「スタッフが年齢確認致しますので、少々お待ちください」という表示が出た。私は焦ってその場から逃げたくなった。

スタッフが来た。私は焦って「すみません、学生証忘れまし…」と言ったところでピッという音がなった。どうやら通されたようだ。私は安心して、そして急いでその場から去った。

未成年者がお酒を飲むのは本当に良くない。何せ依存し易いから。私はあの時酒を初めて買わなければこんな事にならなかったのになと後悔している。


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