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その取引は本当に大丈夫?自転車譲渡証明書の書き方、防犯登録証明書の取得方法等、徹底解説■2023年12月17日更新

広島県広島市にある『動く』自転車屋【サイクルサービストグト】のnoteをご覧いただきありがとうございます。

自転車やフレームセットがSNSやオークション等を通じて個人売買されている状況に警鐘を鳴らしたい『快適長持ち系自転車安全整備士』ノーリー(店長)です。
全ての個人売買がダメとは言いません。
ただし、お互いが法令を知らず、詐欺や犯罪に巻き込まれるリスクがまとわりつきます。
この記事は無料公開しているので、個人売買やフリマサイト、オークション等で自転車やフレームセットを買おうとしている人に、真っ先に見ていただきたいです。
ぜひ、友人や知人にシェアして差し上げて下さい。


■気付かないうちに違法状態になっていませんか?

自転車のフレームには車体番号が振られています。
シリアルナンバーとかフレームナンバーとか、メーカーさんによって呼び方は違いますが、意味は同じです。
そして、その自転車(フレーム)は誰の持ち物なのかを証明するために、防犯登録という制度があります。
現代日本では、自転車を運用する上で防犯登録をしておくのは義務化されているので、防犯登録をしていない状態で自転車を運用することは違法です。
自転車販売店にて対面で新車を購入した場合は、よほどの事情が無い限りその場で防犯登録も行うので問題はありません。
しかし、新車だとしても【CANYON】や【ELVES】等の『メーカー直販系ブランド』や、そうでなくてもインターネットで自転車やフレームセットを購入した場合、自分で防犯登録の手続きに動くことが必要です。
そして、個人売買になるとさらに手続きがややこしくなります。
後で詰むことが無いよう、売り手と買い手がお互いに身分証を見せ合って、必ず『自転車譲渡証明書』を作成しましょう。
中古の自転車を譲渡販売する場合は、元の持ち主が防犯登録の抹消手続きを確実に済ませなければなりません。
抹消手続きをしたという証拠として、防犯登録抹消の書類原本またはコピーを次の持ち主に渡しましょう。

■悪質な出品者に騙されないように

今やSNSやフリマアプリも盛んになっていて、そういう場で自転車(フレームセット)の個人売買も頻繁に行われています。
気軽に出品できるし気軽に買うことができる反面、悲惨な末路を辿る購入者も多いようです。

個人売買で自転車(フレームセット)を買う場合は、法的なリスクを避けるために、とりあえず下記の2点を必ず死守しましょう。

①防犯登録抹消の書類(コピー可)をもらうこと。

もし出品者が自分の名義で防犯登録をしていなかったら、盗難車の可能性があります。
そもそも防犯登録自体されていなかったら、その理由をしっかりと確認しましょう。
理由が懸賞で当たって、乗らずに保管していただけとかなら大丈夫だと思います。
防犯登録をせずに自転車を運転することは完全に違法です。

②自転車譲渡証明書を書いてもらうこと。

①と違い、こちらは絶対条件です。
これが無いと、購入者の自転車になったという証明ができません。
あろうことか、出品されているものが盗難車だった場合、知らずに買ってしまった購入者が窃盗犯にされてしまいます。
自分の身を守るためにも必ず自転車譲渡証明書は書いてもらいましょう。

■自転車譲渡証明書の書き方(個人売買、譲渡の場合は必ず必用)

↑こちらが自転車譲渡証明書です。
自転車の売り主(その自転車の前オーナー)さんと力を合わせて作成しましょう。

↑赤枠内はその自転車(フレームセット)の前オーナーさんが記入します。
現住所が登録時と同じであれば住所欄にそのまま書けば問題ありません。
登録時と住所が変わっている場合は、住所欄に現住所と登録時の住所を2段にして書きましょう。
現住所の方には最後に『(現住所)』と書けばOKです。
印鑑を押すのもお忘れなく。

↑青枠内は、その自転車(フレームセット)を譲り受けた人が記入します。
特筆すべき事はありません。

↑緑枠内は、どちらが記入しても大丈夫です。
『防犯登録番号』は自転車(フレームセット)に抹消した番号のシールが残っていればそのまま剥がさず、シールに書いてある文字や数字をもれなく書きます。
後述する防犯登録証明書が発行されれば、抹消済みの防犯登録シールを剥がしましょう。
『メーカー名』はブランド名です。
『車体番号』はフレームナンバーやシリアルナンバー等、ブランドによって呼び方が異なります。
金属フレームならフレームのどこかに刻印されているはずです。
カーボンフレームの場合はシール等がフレームのどこかに貼ってあり、その上からクリア塗装をされていると思います。
いずれにしても容易に剥がせるようなシールではありません。
番号が表示されている位置も車種によって異なります。
ヘッドチューブやBBシェル、チェーンステーの間等に表示されいる場合が多いです。
『色』は正式名称ではなく、特に自転車に興味が無い人がパッと見たときに答えるであろう色を記入しましょう。
インチはタイヤサイズです。
前後異径の場合は枠内を上下に分割してF○○(インチ数)R○○(インチ数)と書けば問題無いでしょう。
ロードバイク等の700Cは28インチ、650B、650Cは27インチ扱いでOKです。

■警察署の生活安全課で防犯登録ができる

①販売(購入)証明書または自転車譲渡証明書
②写真付きの身分証
③防犯登録する自転車
④自分の印鑑(念のため)
上記4点を、新しい持ち主さんの現住所を管轄している警察署の生活安全課へ持って行けばその場で防犯登録ができます。
ただし、生活安全課は24時間営業ではなく『お役所時間』で動いていて、時間外になるとその場での防犯登録は受け付けてくれません。
運良く生活安全課の警察官が居てくれれば、後述する防犯登録証明書は発行してもらえるので、防犯登録証明書を持って自転車防犯登録指定店へ行けば解決できます。

◆広島県での事情

広島県では防犯登録を行う機関が2つあります。
『県防連』と『広自協』(『組合』ともいう)です。
警察署は『県防連』なのでシールが緑色になります。
この緑色のシールではなく、『広自協』の銀色のシールを希望するユーザーさんも多いです。
当店は『広自協』の加盟店なので、銀色のシールです。
有効期限や料金はどちらのシールでも県内一律同条件ですが、コダワリがある人もいます。

■最後の難関『防犯登録証明書』を手に入れよう!

↑自転車防犯登録証明書です。
これは警察官が発行します。
この書類を発行してもらうために、
①販売(購入)証明書または自転車譲渡証明書
②写真付きの身分証
③防犯登録する自転車
④自分の印鑑(念のため)
上記4点を新しい持ち主さんの現住所を管轄している警察署または交番へ持って行きましょう。

そこで、まずは『自転車防犯登録証明願』という書類を書きます。

↑広島県での例です。
『登録申請者』欄には新しい持ち主さんのことを正確に書きましょう。
『登録する自転車』の『種別』は担当警察官に確認して下さい。
広島県での種別は『普通車』『軽快車』『スポーツ車』『ミニサイクル』『子供車』『電動車』『その他』のどれかです。
『製作所』欄に記入するのはブランド名です。
『その他』欄には特に記入することは無いと思います。

『証明願理由』欄は街灯する箇所1つにチェックを入れればOKです。
インターネット通販で購入した場合は、□その他に『インターネットで購入したため』と書きましょう。
オークションサイトやフリマアプリで購入したなら、そのまま書けばOKです。

自転車防犯登録証明願を提出したら、その場で防犯登録証明書が発行されます。
ここまでくればゴールは目前です。

■『自転車の便利屋』としての新サービス開始!

下記3点~4点を当店へお持ち込みいただき、指定の委任状を書いていただければ、面倒な書類取得を当店が代行致します。

①自転車譲渡証明書または販売(購入)証明書をプリントアウトしたもの。
※【CANYON】や【ELVES】等は『インボイス』のページをプリントアウトすればOKでした。

②写真付きの身分証原本(コピー不可)
※その場で原本を拝見して書類の記載内容を確認するだけです。
所用時間は10秒くらいで、コピーは取りません。

③自転車として完成した車体(フレームセットのみでは不可)
※当店へ組立をご依頼される場合はフレームセットのみでお持ち込みいただいても結構です。

④前オーナーの防犯登録抹消書類
※広島県ならこういう黄色の書類です。
他にも種類があります。

※無くても何とかなる場合もありますが、原則として必要です。

オススメのタイミングは…

①フレームセット(新品)を買った直後に当店へ組立依頼をする場合。

②全体点検・洗車をする場合。

③修理で車体の入院が必要な場合。

④個人売買等で入手した直後のオーバーホールをする場合。

…等々、当店へ車体をお預けいただくタイミングがベストです。

タイミングが合うようでしたら、私がユーザーさんと一緒に交番または警察署の生活安全課へ同行するサービスも提供しております。

代行でも同行でも料金は条件等によって異なりますので、個別にお問い合わせ下さい。

■自転車関連のご注文・ご依頼等はメールか公式LINEでお気軽にどうぞ↓

当店は出張修理等が多いため、決まった店休日や営業時間という概念がありません。
他店様が営業していない時間帯でも予約制にてご依頼等を承ります。
また、当店にて自転車の販売(防犯登録含む)も行っておりますが、他店様にてお買い上げの自転車の組立や点検及び調整、修理やカスタマイズ、オーバーホール等のアフターケアも大歓迎です。

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